東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第154話

 

 

輝夜「仕方がないじゃない。今ちょうど彼に合う病衣が、...ないかわからなかったから、わざわざこっちまで来て神主の装束を取りに来たのよ!」

 

慧音「それでちょうどよく新調したものを持って来た私と、ここであったわけだ...ハヤトチリだな?」

 

 

くっ...!不覚にもその通りだわ...!冷静に考えて替えの病衣がないなんてことないもの...!立派な医療機関よ、ウチは!

 

 

しかし輝夜には、もっと違う思惑があった。ただ単に練也に対するハヤトチリや気遣い、とは違う。そう、それは....

 

 

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アリス「それで...?物珍しいから連れて帰って来たの?」

 

擬態練也「...ああ。しゃべる地蔵は初めて見たのでな。」

 

成美「あってるけど言い方!?というか担がれてるんだけど私!?こんな見ず知らずな死んだ魚のような目をした根暗そうな男にぃ!?」

 

シャンハイ「シャンハーイ♪」

 

 

 

何なのよ、2人揃っていなくなったと思ったら...。1人増やして戻ってくるなんて...まったく意外にも練也の好奇心というのがここまで旺盛だとは考え付かなかった...。あっいけない、思わず苦笑いをしてしまったわ...。

 

 

アリス「とにかく...えらい御立腹なようね...。」

 

擬態練也「問題ない。初めから嫌われ者だ。」

 

アリス「そんなこと言わないの。さっさと離してやりなさい、困ってるじゃない。」

 

擬態練也「仕方がない...。」

 

 

擬態練也は成美をゆっくり下ろすと同時に、地蔵とは思えない動きで走り去っていった。すごく喚き散らすその後ろ姿を、擬態練也は相変わらずの無表情で見送っていた。

 

 

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妹紅「したいことって、...なにするんだ?」

 

練也「...永琳さんの飲ませてくれた薬を飲んで、思い出したことが...ていうか、前々から気になっていたことがある。それを調べに、今から戻らなきゃ。」

 

 

まあ待てと、動きを制する妹紅。そのまま素直に横になる練也の下に、薬膳を運んできた優曇華の姿が見えた。大盛りの筍飯に、味噌汁、それから根曲がり竹、鮎の塩焼き、デザートには山盛りの月見団子....これマジで薬膳?豪華な食卓であるには違いないから嬉しいけど...。

 

 

優曇華「師匠や姫さまの指示で作ったのよ?残さず食べてね!♪腕によりをかけて作ったんだから!」

 

 

練也「では.,.舌鼓といくか。」

 

 

月の料理とでも言えば良いのか...。日々の修行を見守ってくれている者達は、ちゃんといたのだという気持ちになった練也は気持ちを新たにし、飯をほうばった。

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