東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第155話

 

俺は永遠亭にてご飯をご馳走になっていた。なんでも今振舞われている薬膳は、優曇華が言うには"いっぱい元気になるおまじない"をかけ、腕によりをかけて作ったものとのことらしい。しかしまじないとは...、外界のように単なる気持ちを添えるというものではなく、何かしら作用が働くことのように俺は考えていた。喰む一口一口が実に見事な食感と味を、俺に味合わせてくれている。段々と力が漲る。

 

 

練也「....。ある人が言っていたよ。」

 

優曇華「えっ?どうしたのいきなり。」

 

 

一旦口周りを拭き箸を休め、縁側に目線を移す。

 

 

練也「"病は食から、..."食"べるという字は"人"が"良"くなると書く...。」

 

優曇華「ふーん...確かに、身体は良くはなるかもねぇ...。」

 

輝夜「ただいまー。...いたわね。練也。」

 

 

また再び舌鼓を打とうとしたタイミングで、輝夜が姿を見せた。どうやらどこか遠くへ行っていた為、姿が見えなかったらしいが。手には俺のモノと思われる新しい狩衣が、....もしかするとわざわざ取りに行ってくれていたっていうのか。ここから人里まで。何か申し訳ないというか、嬉しい気持ちも半面と行った感じの心境で輝夜に顔を向ける。

 

 

優曇華「姫様。おかえりなさい、...あの。練也だったらこの通りもう大丈夫ですので。心配しなくても大丈夫ですよ?」

 

輝夜「全く...無茶しちゃって目も当てられたモノじゃないわ...。貴方ここが永遠亭じゃなかったら、今頃三途の川か地獄にいるでしょうね?」

 

練也「悪かったよ...。」

 

輝夜「言ったでしょ?一朝一夕では成し得ない、貴方のような性格の人間は、特にね?」

 

 

そう言いながら渡された狩衣。慧音さんが仕立て屋に無理を言って作った、麻の良い香りが絶えることのない最高の着心地で、幻想郷でなければ作れない一級品だ。

 

 

優曇華「あっ。練也、それじゃあ食べ終わったら着替えとかするわよね?先に私出ているから。ゆっくりしてて良いからね。」

 

そう言って立ち上がり座敷から出ていく優曇華を2人で見送る。ところで、いつの間にか妹紅の姿が見えなくなったが...。何か用があって席を外しているのか...。今この空間には、俺と輝夜しかいない。

 

 

輝夜「...それより、早く食べちゃいなさい...。せっかくの美味しいご飯が冷めちゃうわよ?」

 

練也「うん...。ありがとう、わざわざ狩衣取りに行ってくれて...。」

 

輝夜「...私はただ貴方のみてくれが気になっただけよ...。良いから早く済ませて。」

 

練也「はい...。」

 

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