練也「....。」
ここが、...この宝物庫から、この幻想郷での縁が始まったんだ。...初めは何がなんだか、おっかなびっくりだったけど...。今はみんなとも友達みたいなもんになれてるし...楽しいと思える瞬間が多い。だがまだわからないことも、いっぱいある。それがこの宝物庫の中にあるんだ。俺が飲んだあの秘薬に関する書物でも残ってるなら、それを紐解いてみたい。...俺はゆっくりと神社の宝物庫の扉を開け中に入って行った。
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美鈴は紅魔館へ入った招かれざる客人を追って、館の中を駆けていた。血眼というほどのものではなく、もはやいつもの事だけどというように、若干の諦めムーブをかましながら擬態練也、それを追ってきた霧雨魔理沙、チルノや大妖精を探す。
バルコニーから図書館へと向かう途中、レミリアとダークカブトの姿に身を包む擬態佐藤練也こと、レプトーフィスワーム。レミリアは彼の手にしっかりと握られていたアリスの魔導書を見ながら歩みを止めず彼に問う。
レミリア「魔法の森...アリスの家に住んでいるんでしょう?貴方。」
擬態練也「....ああ。」
レミリア「アリスから話は聞いたけど...。ふふ、楽しそうに生活をしているみたいね。」
擬態練也「...俺の行動の動機は、全てにおいて....。」
レミリア「オリジナルの佐藤練也を殺す為に必要な布石...。というのかしら?...そう、でも貴方の中には、何か別の感情も感じる。」
擬態練也「.....何?」
レミリア「その擬態した対象の人物の殺害という達成すべき目標の他に生じ始めたモノって、...一体なんなのかしらね...?」
擬態練也「.....。」
そのまま黙って歩くこと数分。大きな扉を手でゆっくり押して開ければ、そこには見上げるほどの高さの本棚が奥まで整然とした様子で立ち並んでいた。並々ならぬ規模の図書館だ。少し奥に進んでいくと、大きな机の上にランプを灯し、周りを多数の書籍に囲まれながら過ごしている物静かな1人の女性。頭には三日月の装飾があるナイトキャップのような白と紫の縦縞柄の帽子。身につけている洋服も、おなじ柄で統一されている。美しく長い紫の頭髪に、これまた紫の美しい瞳。彼女の名は、紅魔館の動かぬ図書館。パチュリー・ノーレッジという。
パチュリー「あら、レミィ。遅かったじゃない?...貴方、レプトーフィスだったかしら?いらっしゃい。」
アリス「練也。おつかれ様。」