東方 外来人物語   作:佐藤練也

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東方 外来人物語

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第163話

咲夜「ふっ....!」

 

 

時間を停止した状態で咲夜がナイフを用いたスペルカードを発動、その間。チルノと大妖精をレミリア達の下へと避難させるまで一瞬の出来事である。

 

"速符『ルミネス・リコシェ』"...手に持つ一つの研ぎ澄まされたナイフは密になって迫る多数の流れ弾に向かって放たれれば、一つ目の弾幕に当たるとそれを切り裂き、またそこから反射するように直角な軌道を描いて付近の弾幕に当たるを繰り返していく。それが目にも止まらぬ速さで弾幕を漏れなく撃墜していく。更には今戦っている2人の邪魔をせずに、途中から乱入してきた妖精2人も傷を付けずに安全圏へ退避させる、まさに完璧な瀟洒の所業を見せた。

 

 

咲夜「(パチュリー様の貴重な書物はもちろんだけど...手の届く範囲はなるべく守り切りたいところね...。)」

 

 

 

指をパチンと鳴らすと、先程まで止まっていた時は動き出して弾幕は宙にて炸裂する。魔理沙の放った弾幕は依然としてダークカブトの機敏な動きを捉えられていなかった。

 

 

 

ダークカブト「...クロックアップ。」

 

 

 

魔理沙「!!?」

 

 

 

CLOCK UP

 

 

誠に遺憾ながら魔理沙の動きは巧みだ。箒に乗せればおそらく右に出るものはいないだろう、それくらいこの世界の戦いに精通している。持ち前の火力、機転も利くし攻撃魔法もそのバリエーションが豊富ときた。まさに宙を走る箒型の戦車か何かだろう。先程手から放った青い2つの光線、それは今に増して4つのオプションを出現させて、そこから箒に乗りながらレーザーを発射しまくっている。

 

 

ここが屋外だったならば飛行能力の無い俺は、良い的になるばかりだろう。しかしここは屋内で、加えて背の高さがある遮蔽物などが多く存在している。それが幸い、ドールワイヤーで俊敏な機動を取りつつクロックアップを発動することにより、魔理沙も俺を捉えることは出来なくなっている様だ。

 

 

ダークカブト「ふん...!」

 

 

 

両手の指先から、一斉にドールワイヤーを魔理沙の箒目がけて射出する。それと同時にクロックアップも解除され、魔理沙も動き始めた矢先に急制動がかかったように鞭を打ったが如く前につんのめる。そこから思いっきり捕縛した箒ごと、魔理沙を本棚へめがけて打ち付けようとダークカブトは腕を振るった。ドシーンッ!!!!凄まじい音が鳴り、本棚へと叩きつけられる魔理沙。ダークカブトも確かな手ごたえを感じ、箒に絡めていたドールワイヤーを一挙に手を引き指先からそれらを収納した。

 

 

 

ダークカブト「...。」

 

 

 

魔理沙「....っつつ....。くっそ、やりやがったな...。だが、...まだこれからだぜ?」

 

 

 

 




次回、東方 外来人物語
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