この後すぐ
........。あの宝物庫の中をくまなく調べて、あらゆる書物、そしてあらゆる物を目にした。俺の側に置いてある瑞穂疾風の由緒に始まり、そしてそれと共に俺がこの世界で必要とする力を得るきっかけとなった...例の秘薬。どうやらこれらはセットで扱う物と見て間違いなかった、見たところこの薬には適応出来る者と出来ない者の2つの場合があり、これも中々危ない橋を渡ったものだと感じる。1つは、副作用が起こった場合。これは、いわゆる成功例。この症例に見舞われた場合、まさに俺のように何かしらの力に目覚める。もう1つ、それは死ぬことである。
練也「.....2つに1つ。まさに博打を打ったわけだ、俺は。」
ひとまず宝物庫の中を全部出さないと...。虫干しも必要だし、何よりこの建て付けなんとかしなきゃなぁ。レプトーフィスの野郎...あの時は俺をガチで殺しに来たから思いっきり投げつけられたけど...、宝物庫が倒壊してもお構いなしって感じだったしな。一旦背伸びをして身体を伸ばし、これからのやることを整理する。
練也「まずは...この薬か。薬...と言ったら、永遠亭...だよな。」
壺ごと持っていくことも考えたが、とりあえずまだそんなに急ぎはしないのでとりあえず一部だけ持っていき永琳さんに見てもらうことにする。それを経てこの薬の処置は決めよう。あとは...
練也「とりあえず虫干しして...。」
再び宝物庫へと入って、俺は作業を始めた。
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命蓮寺。人里の大きな寺で、極速!ライダー僧侶こと聖白蓮が、笑顔である光景を見守る。その目線の先には外来人...太秦走馬が汗を全身から滲ませながら鍛錬に励んでいた。白蓮の優しい表情に打って変わって、彼の顔はまさに今やっていること...。ベンチプレス80kgを歯を食いしばり上げ下げを繰り返しているところであった。これは僧侶の鍛錬というより、ごく一般的な筋トレである。
白蓮「日々の修行についていけるよう、土台からしっかりと作っていかなければいけませんからね〜♪ほら、もうちょっと♪」
走馬「(これが....この1回が上がったら....昼休憩いぃ...!)」
歯を食いしばり、なんとかウェイトをセット位置に戻す走馬。筋肉、主に大胸筋がもうピクピクと痙攣を起こし笑って力も入らないと言った状態である。ベンチにうなだれる走馬に労いの言葉をかけながら、白蓮は彼の肩周りを優しくケアしながら言う。
白蓮「どこの世にも身体は不要なものではありません。決して必要なもの、それは鍛え上げておかなければなりません。強くなるための道は、一朝一夕にしてならず...ですよ?」
走馬「はい...、ところで...聖さん...?」
白蓮「どうしましたか?」
走馬「聖さんって、普段何kg上げてるんですか?」
聖「ふふ♪秘密です♪」
【紅魔館】
レミリア「久々のおまけのコーナーね?」(バルコニーでくつろぐレミリア。)
れんな「お嬢様、お召し物です。」(ポータルを展開して出てくるれんな、その手には盆。コーヒーを卓上へと運んできて。)
レミリア「ありがとう、れんな。貴女もくつろいでいきなさい。今回はフランの相手もしてくれた...というか、貴女はもうフラン専属のメイドみたいなものかしら?」
れんな「妹様もお元気ではしゃぎ回っていて、私もついムキになってしまったところもありましたけど...。ふふふ...♪」
レミリア「貴女も存外楽しそうだったじゃない。私の命じたことを忠実にこなしてくれる、みんなの助けにもなってくれる。貴女のような外来人なら...この幻想郷はいくらでも受け入れるわ。」
咲夜「続くお召し物です。」(整然とその場にカートを持って現れた咲夜。シュークリーム、フォンデュなどの洋菓子がたくさん運ばれて。)
れんな「あっ、咲夜さん!すみません!」
レミリア「今日はお客人も来る予定...それならこれくらいの量が妥当かしら。ありがとう咲夜。」
咲夜「れんな気にしないで、お嬢様が言われたんですもの。それに、貴女も疲れているでしょうからね。」
れんな「はい...。正直言って、かなりというか...。咲夜さんも、あの飲み薬助かりました♪」(苦笑いを浮かべて。)
咲夜「あの時永遠亭の薬師からいただいた薬を渡しておいて良かったわ。アレは一時的に力を解放する薬らしいから、ここぞとばかりに使えるかもと思ったけど...。」
れんな「あれ?それってどこかで聞いたことあるような...。」
バルコニーの上にて、今宵。茶会が開催されるようだ。どのような客人が、姿を現すのだろう。