東方 外来人物語   作:佐藤練也

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東方 外来人物語

この後すぐ


第173話

アリス「....。」

 

 

魔理沙と練也の決闘を経て、その結果を引き分けとしたレミリア。...結果的に私の書物は練也が取り返してくれたし、魔理沙もこれで多少は行動を改めてくれるかしら...でも、私としても親友がまた無茶をしないか心配だし...。何より...。

 

 

アリス「まさか、練也が紅魔館の執事になるなんてね...。」

 

上海人形「シャンハーイ...。」

 

 

今生の別れではないとはいえ...何かやっぱり、寂しいものね...。玄武の沢でもう1人の練也...。彼が擬態した本当の練也と戦った後のような、似た感情が私の中で湧き起こる。シャンハイも寂しげに私の前にある机の上に座り、シュンとしている様子。...一応一時的に執事になることで了承はしたけれど、もし魔理沙と戦うことが増える中...あの2人が大きな怪我で済まないことが起きないと良いのだけど...。ガラス窓の奥に広がる魔法の森の景色をぼんやりと眺めながら、そう言えばと私はあることを思い出した。

 

 

アリス「あの...変な光を出すワームに壊されちゃった子...どこに置いたかしら?」

 

 

ランピリスワームとの戦闘で命を落とした一つの人形...それの姿が忽然と消えていた。

 

 

 

 

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場所は紅魔館。早速エントランスの清掃をテキパキとこなすレプトーフィスの下へ、咲夜が姿を見せた。真っ赤に色を塗られたエントランスの景色に、青を基調とした色合いのメイド服はやはり際立ち存在感がより一層引き立てられている。

 

 

 

咲夜「レプトーフィス、今いいかしら?」

 

 

レプトーフィス「ああ。何か仕事か?」

 

 

咲夜「パチュリー様からよ。あなたから預かっている、動かなくなった人形...それについてお伝えしたいと。今から図書館へ行ってくれるかしら?」

 

 

レプトーフィス「わかった。」

 

 

 

無機質な返事を短く返すタキシードに身を包んだ地球外生命体が、クロックアップを使わずに淡々と紅い館の中を徒歩で歩く。ドンと現れる目の前の大きな扉の前に立ち、3回ノック。ノブに手をゆっくりとかけて、静かに開けるその先の本棚のジャングルとも言える空間に入っていく。

 

 

 

パチュリー「怪物にしてはノックを欠かさない辺り、中々紳士的ね?」

 

 

レプトーフィス「気まぐれだ...。...人形のことは、何かわかったか?」

 

 

パチュリー「執事の態度にしては横柄、だけど紳士な怪物ね。図書館も結果的には元に戻りつつあるし、目を瞑ってあげる。...それで人形だけれど...。」

 

 

 

少し間を空けて、パチュリーが言葉を放つ。

 

 

 

パチュリー「魔法の力で動かすことは出来る。だけど、人為的な干渉を受けない限りはただの脱け殻よ。」

 

 

レプトーフィス「元々魂が入っていたということか...?」

 

 

パチュリー「アリスは人形達と終始生活を共にする。その中で、人形達にも人間と同じように分け隔てなく接している。その中でモノに魂が宿ることは、至極必然、自然なことなの。外の世界ならともかく、この幻想郷ではね。」

 

 

付け加えるようにもう一言...

 

 

パチュリー「ここで貴方と魔理沙が大暴れをした際に消えた魔導書の1つ...でもね?」

 

 

レプトーフィス「....その清算はする。」

 

 

パチュリー「わかってくれるならいいわ。...それで、この子の魂のことだけど...。」

 

 

レプトーフィス「...。」

 

 

 

パチュリー「....白玉楼に行きなさい。そこは、彷徨える魂達が集う場所よ。」

 

 

 

レプトーフィス「...冥界か。」

 

 




【人里の外れ、練也の神社】

練也「....。」(木陰では休む神主。)


小傘「.....。」(同じく木陰で。)


練也「なぁ、こがっちゃん?」


小傘「なんだ〜い神主さ〜ん...。」


練也「暑いねえ...。」(木陰とはいえ、太陽で熱された風が頬を掠め。)


小傘「アチキもだよぉ...。」


練也「唐傘ちゃんも伸びてるじゃん?ほら、もう舌がいつもの倍まで...。」(小傘の唐傘の舌が風でゆらゆら。)



小傘「いくらワチキが妖怪でもこの暑さはねぇ...って、妖怪みんなこうなっちゃうよ。人間たちとそんな変わらないよぉ...?」


練也「そんな便利には出来ていないってことかあ。


小傘「そーなのだー。」


練也「キャラかぶってるよ、こがっちゃん。」

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