東方 外来人物語   作:佐藤練也

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東方 外来人物語

この後すぐ


第176話

ぬえ「その白い幕が...."見えない波"とやらか!」

 

 

練也「....!いくぞっ!!!」

 

 

体表全周より周りのものを吹き飛ばす意思を感じた私は、それが練也の力の一端と認識する。その上で、この力を使えばあらゆることに応用が出来るのではとも容易に判断できた。例えば...。

 

 

 

ぬえ「はあっ!!」

 

 

 

手をかざして周辺に弾幕を展開、練也目掛け赤色の弾幕を多数撃ち込む。槍を持ち直しながら、迫る私の放った弾幕から目を逸らすことなくそれを回避するという意図は無いことがわかった。では何をして、これを凌ぐか...。

 

 

練也「だっ!!!」

 

 

どおおおおおんっ!!!!

 

 

先程響いた音よりもやや短くも、強力な音を伴った壁とも言えるそれは空気を瞬間弾くと同時に私が撃った弾幕も、先程の私と同様に弾き飛ばされ軌道を大きく変えた。やはり練也は、身体から見えない波を放ち、その力で対象に対して衝撃を与え"吹き飛ばし"たり出来るようだ。

 

 

 

ぬえ「(やはり、...その見えない波がお前の力か...。)ふっ、...面白い!」

 

 

 

一旦槍の構えを解いた私は、右腕を練也目掛け翳す。そして纏わせた大蛇に牙を剥かせヤツにへとその毒牙を見舞おうと、攻撃を開始する。練也のヤツめ、突然の伸縮に驚いてるようだがこの攻撃は予想出来ていなかったようだ...。しかし先程の衝撃波も、奴がどれくらい使いこなせるかによってこちらも戦い方を考えないと...。

 

 

 

練也「(なんだとぉおっ!!)伸びんのかよその蛇!?」

 

 

ぬえ「そんな開始前から丁寧に手の内ひけらかすような真似をするヤツに見えるか、私が!」

 

 

飛びかかる大蛇に身を飛び退かせて、回避をする練也。加えて弾幕を放ち更に攻撃を強める。もはや槍での一騎打ちではなくなっていた、これはもはやちょっとした戯れでは無くなってきたかも...。

 

 

 

練也「っ!」

 

 

 

ぬえ「ほおぉ...。」

 

 

 

私の放つ大蛇の咬撃、そして弾幕の中を先程発動した衝撃波をそのまま放つのではなく、部分的な場所から発動し尚且つ迎撃ではなく回避運動に全振りする形で使っている。足裏から先程の力と同等の衝撃波を出すことで、それと地面を蹴るタイミングと同じにし強力な跳躍をする。構わず蛇で追撃、しかしそれも再び衝撃波を発動し回避する。

 

 

ぬえ「(人間が、あれほどの急制動、急躍進を繰り返し出来るにしても、じきに限界は来るだろう...。しかし竹林の案内人の炎の弾幕の中をあの衝撃波で薙ぎ払いながら戦ったとすれば、ヤツもその時点ではかなりその負荷に耐性はつけてると考えても間違いじゃない...。)」

 

 

練也「ああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 

ヤツが咆哮を上げながら次なる動作へと移行するや、双頭の十文字の刃の片方を身体を横回転させながら追い縋る私の大蛇へと縦向きの横薙ぎの斬撃を繰り出すところであった。それを咬合で受け止めることも考えたが、ここは敢えて回避する。しかし、その一撃。それで終わりではなく、続く攻撃。

 

 

 

練也「だっ!!!!!!」

 

 

 

横回転の縦斬撃の一撃が、草原の生い茂る大地に触れる。そこからも何と、練也は衝撃波を発動して夜空を照らす月の高さまで舞い上がっていく。それに一瞬呆気に取られるが、宙を舞っている奴の姿は恰好の蛇が狙う獲物同然。

 

 

 

ぬえ「月の輪郭に浮いて良い的だよ!!!」

 

 

練也「ああそうかよっ!!!」

 

 

 

月に奴のシルエットが浮かぶ、それに対して私はスペルを即座に発動した。

 

 

ぬえ「正体不明『義心のグリーンUFO襲来』!!!」

 

 

練也「強刃『バスターランス』!!!」

 

 

 

私の周囲に数機の緑色を帯びた未確認飛行物体こと、UFOが出現しその身を発光させ始めると、か細いスポット用の光星が練也目掛けて放たれる。奴の着る狩衣にそれが照射される間に、ヤツも肩にあの槍を振りかぶるようにして持つ。その直後に、夜空に轟音とも呼ぶべきけたたましい音が響き渡った。

 

 




【冥界】

幽々子「何か、親しい気配を感じるわぁ?」(白玉楼の門を見ながら。)」

妖夢「不用意に出ないでください、幽々子さま。ここは私が行きます。」
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