【この物語は、東方project×仮面ライダーの2次創作です。】
永琳さんのところで、また長居をしてしまった。またいつものことかと迷惑をかけ続けるのもいい加減後ろめたさが増して来てしまう。どうやら俺の傷は、ぬえが言うように相当なものだったらしい。普通の人間なら死亡するレベルの火傷だと聞かされて、あのスペルカードはやはり強力なものだったと感じる。やっぱり1番は、身体を通して経験体感すること、...か。何回も喰らいたくないぞ。そんなことを言いながらまたしても永遠亭に世話になってしまった...家事の一つでも手伝う為に散策がてら庭を一望出来る縁側を歩く。
練也「...。うさぎか。」
庭に目をやると、そこに何羽かたむろしている真っ白なうさぎが見えた。というか今更だけど、永遠亭の庭ってうさぎこんないるんだな。必ず1〜2羽は視界に収まるくらいに。ちょっとのんびりするか、そう腰を縁側に据えると何羽か寄って来た。フワフワな毛並みに可愛らしい垂れた長い耳に人畜無害な顔を、俺に向けながら膝にその身体を乗せてきた。ゆっくりと頭から背中にかけて、毛並みに沿って撫でてやる。とても柔らかい感触に、俺もおっとりしてしまう。うさぎちゃんも御満悦と言った感じだ。
輝夜「あっ!」
俺が歩いて来た方とは逆側から、輝夜が足早にやってくる。多分永琳さんからことの顛末を聞いたのだろう、大層心配しているのかちょっと鬼気迫る表情を浮かべながら、その足取りだけでなく足音も少しばかり立て気味で俺の隣まで来て腰を下ろした。
練也「輝夜。どうしたのさ。」
輝夜「どうしたもないわよ、貴女正体不明に殺されかけたって聞いて気が気じゃなかったわ!なんともない!?」
練也「聞き方にだいぶ尾鰭が付いてるけど...まあ、この通り大丈夫だよ。一瞬ダメかとは思ったけどさ。」
輝夜「...そう。よかった...。それより、どう?この屋敷の景色は。それにほら、うさぎもいっぱいいて可愛いでしょ?」
なんか前より距離が近い気もする、しかしこうして接してくれるのは俺としては嬉しい。この幻想郷での生活で、輝夜のような美少女との穏やかな談笑は弾幕ごっこという決闘ですり減らした心や身体をケアしてくれる、他のヤツはわからないけど少なくとも俺には今必要なものだ。誰かが近くにこうして親しげに、良く想ってくれているのはたまらなく嬉しく思う。
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ぬえ「ぶぇっくしっ!」
命蓮寺の境内では聖白蓮の下修行に勤しむ外来人、太秦走馬の修行を見守るぬえの姿が。寺の境内にくしゃみが1回響くと同じタイミングで、境内の鐘が昼の時報を鳴らして里の皆々に昼時を告げた。
走馬「ふぃ....疲れた。」
白蓮「午前中お疲れ様でした走馬。ぬえも外来人との出稽古で疲れているでしょう、今日はいっぱい昼ごはんを食べます。良いですか?」
ぬえ「あ、...知っていたのか?和尚?」
白蓮「夜の稽古であれだけ大きな音を出しておいて、気付かないとでも?」
ぬえ「...はい。」
白蓮「相手の御仁に対して最後まで勤めを果たしたと判断しました、故に今回は不問とします。」
次回、東方外来人物語