東方 外来人物語   作:佐藤練也

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東方外来人物語

【この物語は、東方project×仮面ライダーの2次創作作品です。】


第182話

立派な門を潜り、その先にある大きな日本家屋と思われる建屋が数棟...そして無数に辺りを彩り咲き誇る桜の木々、舞い散る桜の花弁の中に1人しばし佇むレプトーフィスワーム。そこに来客を出迎える為に、1人の少女が現れた。白い整ったおかっぱのような頭髪、それが微風に撫でられている。頭に添えてある黒いリボンも似合う、そして緑の服の腰帯には刀を帯刀している、見るからにその佇まいは庭師よりも先に剣士、武士という印象を受けるだろう。魂魄妖夢は、静かに桜吹雪の中佇むレプトーフィスに向かい声をかける。

 

 

妖夢「お待ちしてました...。...貴方は...。」

 

 

妖夢はその顔に見覚えがあった。前に宴会をやった後の片付けを手伝ってくれた、あの外来人の神主。それと雰囲気は違うが確かに同じ顔付き、同じ髪型をしていた。

 

 

レプトーフィス「...。俺は佐藤練也ではない。」

 

妖夢「練也さんじゃないなら、...貴方は一体...。」

 

レプトーフィス「...偽物と言ったところか...。」

 

 

 

レプトーフィスの手には大事に抱える一体の人形、生気を感じないその外観には傷は見受けられない。先程の小さな魂の話を幽々子がしていたこと、それを見て妖夢は合点がいった。

 

妖夢「(練也さんの、...偽物...。ならば安易に安心出来る相手じゃ...。)...幽々子様にご用と、事前に伺ってます。こちらへ。」

 

レプトーフィス「....。」

 

 

幻想的な光景の中、幽々子がいる縁側まで通されるレプトーフィス。枯山水の庭の景色は今日も妖夢の手入れが行き届いている為、綺麗に保たれている。そこを霊魂達が漂う、まさにあの世に来た状況にレプトーフィスは相変わらずの死んだ魚の目を前にやっていた。

 

 

妖夢「(やっぱり。この人、自分が言うように練也さんじゃない。彼はもっと明るいし、普段は狩衣しか着ているのを見ていない...。やっぱりこの雰囲気...ピリピリはしないけど...まるで周りに近寄らせない気配を放っている。)....。」

 

レプトーフィス「....。」

 

妖夢「...あれ?...おかしいですね。ついさっきまでここにいたのですが...。」

 

縁側にポンッと置いてある座布団が2枚、空の皿に湯呑み。スタスタと2人が足音を響かせ到着したところへ、枯山水の岩影からヒョコッと

顔を覗かせて明るく艶やかに声を掛けるのは、白玉楼の亭主。西行寺幽々子である。

 

幽々子「あら?妖夢ちゃん、練也く〜ん♪」

 

妖夢「もう、幽々子様。お客様いらっしゃってますよ。」

 

 

ゆっくり近づく幽々子の傍には、フワフワと小さな霊魂が付き従うように漂っている。あれは....おそらく自分が目当てとしている人形の霊魂だろうとレプトーフィスは確信していた。

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