あうん「わふんっ!!?」
どっっっっごおおおおおおおおおおっ!!!!
空を弾くように聞こえた一つの轟音に、博麗神社の眷属的ポジションの高麗野あうんは目を丸くしながらうたた寝より目覚めた。ちょっと休憩していたつもりが長い時間のうたた寝、霊夢さんに怒られるぅ。と思った矢先の出来事。とうとう、霊夢の堪忍袋が切れたとあうんは思った。急ぎ境内へと駆け出したあうんの目には、またもや信じられない光景が。何やら三妖精と何かを囲み、それを見つめている。その4人が見つめる先、そこからは白い湯気?煙?が上がっているのが見える。
あうん「(何してるんだろ?)」
この時あうんは、空腹感を覚えていた。小腹が空いた状態、時間はおやつ時。15時とベストなタイミング、そしてこの状況...間違いない、とあうんは確信(?)した。
あうん「みなさん、何してるんですかぁ〜!私を置いて焼き芋なんて....。」
霊夢「あら、あうん?休憩長かったわね?別にもっと寝てても...さっきの音で起きちゃったわよね?」
4人が囲み、見つめていたのは狩衣に身を包んだ、成人男性。しかも割と虫の息の状態。あうんの脳内は今、少しパニックに陥っていた。
あうん「(あれ?焼き芋じゃない?しかもこんな状態の男の人がまるで蒸籠蒸しされた後みたいな湯気を出して...もしかして...。)」
霊夢「どうしたのよ?顔色悪いわよ?」
サニー「きっと鼓膜でも破れたんじゃない?耳塞がないと危なかったし...。」
あうん「カニバリズム!人間の蒸し焼き?!」
瀕死の練也を見て、あうんが放った言葉に呆気にとられる4人。修行の場にいた三妖精も事情を知っている為、あうんの素っ頓狂な言葉に目が点になる。そこから立ち上る煙に包まれた状態で、練也が声を振り絞りあうんのボケを回収する。
練也「誰が供物じゃあぁぁ....。」
ムクッ...上体をゆっくりと起こしながらまだおぼつかない意識を手放さないように、ゆっくり自分の手を見る。まだ熱い、自分の手を見た後に先程の感覚を思い返しながら周りにいる霊夢や三妖精、あうんを各々見ながらゆっくり口を開いた。
練也「...寿命とは言わないが...体力を多く必要とする能力、らしい。今まで放つ度に確かにそんな感じはしていた。...だけど今回で確信したよ。」
サニー「何よ。ならよかったじゃない、今回の修行も実を結んだってわけね!」
スター「だけど、さっきの一撃でここまで疲弊するとなると...。」
ルナ「楽しく弾幕....どころじゃないわよね。」
霊夢が練也を見る。彼の視線は、ただ黙して博麗の札を見つめていた。その目の奥で、彼は一体何を考えでいるのか。
次回、東方外来人物語。