黄色い複眼にカブトムシを思わせる聳え立つ鉄の触角、舞い散りゆく桜達。その中に煌めき佇むは、仮面ライダーダークカブト...。その容姿を見て微笑む幽々子の顔は、絶好の遊び相手を見つけた凶暴な亡霊の顔を思わせるよう。本人は制御をした状態であるという認知ではある、しかし側から見ればその雰囲気たるや、まさにダークカブトの魂に手を伸ばし冥土へと誘わんとしている様に見えた。
ダークカブト「...。お望みの姿は...これか。」
カブトクナイガンの銃口を蝶の弾幕へ向けて、フルオートで射撃しながら幽々子へ向かっていく。砕けた弾幕が色鮮やかに粉々になって、それがまるで光り輝く鱗粉のような見え方をする。その中を躍動するダークカブトが、まるでその鱗粉を纏い戦う姿。今宵白玉楼にて行われる死霊と戦士の舞は、人形の魂の立ち合いの下激烈な様相を見せる。
幽々子「スピードも速くなった...♪良いわぁ、もっと踊りましょう♪」
ダークカブト「...!」
レプトーフィスがダークカブトへ変身したことで、それを嬉々として更に弾幕に厚みを増す幽々子。密度だけではなく、弾幕自体も動きをつけて彼の行手を眩ませる。お構いなしにと弾幕との距離が迫ったならば、ダークカブトはカブトクナイガンの銃身を逆手に掴み、それを引き抜く。クナイモードにてその刃の下弾幕を斬り砕いていく。冴えのある斬撃の所作と、砕ける弾幕の粉の組み合わせに幽々子も微笑みその構図を上空より楽しんでいる様だった。
幽々子「美しい舞は近寄って見たいと思うのが、自然よね...♪」
フンワリとした挙動で、蝶のようにダークカブトの近くへと舞い降りる幽々子。弾幕もそれに合わせて2人を囲む様に周囲を飛び始めた。弾幕によって作られた、演台。ダークカブトの向かいに悠然と佇む幽々子は、相変わらず余裕ある笑みを浮かべながら扇子を持った手とは逆の手をダークカブトへ向けて翳しながら、幽々子は言葉を紡ぐ。
幽々子「さあ...。もっと私と一緒に踊りましょう...♪"仮面ライダー"さん?」
ダークカブト「...良い趣味を持った幽霊だ。」
複眼越しに薄く微笑みを浮かべるレプトーフィスも、この状況を楽しんでいる様だった。カブトクナイを逆手に持ったまま幽々子へ向かって行く、その直後に刃が突き立てられることなく幽々子の身は優雅な動きの下、ダークカブトの側へと移動していた。
幽々子「蝶は舞うもの...、この舞は貴方に捕らえられるかしら?」
空いていた手にも扇子を持ち、パッ!とそれを開きクルンッと、回る。瞬間光の弧を描くが如く弾幕を纏った強力な打撃がダークカブトを直撃した。
次回、東方外来人物語!