練也「.....すごい.....。これが.....、カブトの力.....。」
文「お二人とも!怪我はありませんか!?......!」
文が変身をした俺に向けて構えに入るが、妙な誤解を生じさせたくないので、おとなしく変身を解除する....。ベルト上からカブトゼクターを取り外して、ヒヒイロカネがベルト基部へと収束されるようにして変身が解除、俺の姿があらわとなる。文はその変化の過程を見るや驚きを隠せないようだ。
練也「.....。」
文「れっ、練也さんだったんですか?!」
練也「...いかにも。」
私の目の前にいる人間こそ先程取り調べを終えて釈放した人間、いや外来人。その外来人が何故爆発が起こった場所で平然とした(と言うよりも何やらあっけにとられているような雰囲気でしたが....。)佇まいでいるのか。椛、彼女の様子から察するに戦いが起きたのは間違いはない筈....。警報も響いていたことを考えれば....、それにしても先程の姿は一体.....。
文「先程の爆発は一体....。....それより椛、立てますか?」
椛「はい...文様。練也さんが.....妖怪を倒してくれたんです.....。そのおかげで私は....。」
文「.....よくやりました。貴方は手負い。手負いの者に酷な真似はさせません。練也さんの見送りは私が参りますので。」
椛「.....申し訳ありません....。」
俺は2人の状況に目をやってから、右手に掴んだ赤いカブトムシ....。鋼鉄の如く煌めきをその身体から放つ、カブトゼクターに目を転じた。.....あの雄叫びが、本当にカブトゼクターへ届いたのだ。俺が求めた故に、カブトゼクターはこの力を俺に託したというのか.....。.....この幻想郷.....、あらゆるものを受け入れると、あの妖怪の賢者が言っていた言葉がすべて本当だというのか...。全く別の時間軸から来た、この俺でさえも。....再び目を転じる。どうやら、椛さんは負傷の為送迎の任から外されたようだ。仲間の白狼天狗達と共に帰っていく姿を見届け、その場には俺と文の2人だけが残された。
文「さて.....。早速行きましょうか!」
練也「何処に....?」
東方Projectの世界観におけるキャラクターの挙動は、大体把握してはいるつもりであるが、多分俺の浅はかな考えでは彼女には俺がすでに外来人であることは伝えてあるし、おそらく俺を元の世界に帰すために、行くであろう場所はただ一つ。....博麗神社、である。じゃあ早速行くとするk
文「それじゃあまず人里へ行きましょう!」
練也「....人里?何しに?」
文「決まっているじゃないですか!私の独占スクープの材料を、貴方になっていただきます!」