新年も、『東方 外来人物語』を、どうかよろしくお願いします。
今回につきましては、別の方のコラボで御座います....。
聖白蓮。幻想郷において、この名を知らない者はほぼいないだろう。
命蓮寺の御本僧、幻想郷で有数の実力を誇る彼女は今、幻想郷の何処かで座禅を組んでいる。
とても静かな場所、と言う以外に、言うべきことがない。
あとは夜なので分からないが、周りは深緑に覆われている。
虫の微かな羽音などは、気に留めるほどでもない。
白蓮「......。」
脚を組ませ、手をその上に。
その姿勢のまま一寸たりとも動かさない、その精神はまさに波も生じぬ水面に等しい...。
そんな彼女の下に、一人の男の声が響いた。
声とは具体的には、叫ぶようなものか。
それとも妖怪.....、人ならざる者の呻きか、これまた叫びか...。
その両方である、それらが瞑想をする彼女の耳に響く。
白蓮「....。....来ましたか...。妖怪の賢者が言っていた者が.....。」
座禅をした姿勢のまま宙に浮き、浮いたところでゆっくりと姿勢を崩し草茂る地面へと降り立つ。白蓮は、ゆっくりとその声が聞こえた方へ歩みを進めていった。
????「はあっ、はあっ!.....ああ、しつこいなあ!」
妖怪の群れに追われる男子が1人。
今風の服装に身を包んでいるその風体から、外来人であることは容易に知れた。
ただその少年の右脚下肢の部分に固定されていた、一つの短刀.....。
それは一体どういう代物なのか....、それはこれから明らかになる....。
????「(頼むぜ.....!)....っ!!」
俺は太秦走馬。
とある村の出身で、今はそこからの逃避行中。
なんか突然妖怪チックな奴らに襲われて、本格的に逃げている最中なんだけどなかなかこの妖怪ども、執念深く追ってきやがるから離れてくれそうにもない。
しかも元々の逃避行の理由、聞いて驚くなよ?
俺は実のところ、神の生贄に差し出される所謂人身御供という役目を帯びた人間だったのさ。それで嫌気がさし、その村に住む生贄を求める神をぶっ殺して....。ここ迄聞いて大体わかっただろい?
ようは神様をぶち殺した後に逃げて、その反動か何かを受けて気付いたら妖怪の群れに襲われている....。....こんなこと後にも先にもこれっきりだぜ、というか経験したくもねえ。
じゃあ早速、その神様をぶち殺した....この短刀で.....!!
走馬「しつこいんだよぉっ!!!」
短刀を振るうことで、跳びかかって来た一匹の妖怪。おそらく猫又の種だろう、それを薙ぐと、上半身と下半身がきれいにスパッと両断された。
そしてそれにとどまらず、斬撃の際に刃が分裂(残像のようなもの?)が発生して更に猫又を斬り付けていき、更に分割。肉塊となり地面に転がり落ちた。
神様でも容易く斬れるんだ、これぐらいできて当然だぜ。
それに加えて、俺にはあるヤツから貰ったアイテムがあるんだ。そいつもすぐに使えりゃ!!
白蓮「おどきなさいっ!」
走馬「?!!」
なんかいきなり声を掛けられたと思ったら、知らない美女が!髪の色が紫か金髪か、いや両方入り混じった美女に....。えっ!?まてこのルックス....。聖さんじゃねえか!!
えっ、えっ!夢でも見てんのか俺は??!ま、まあ聖大僧侶のいうことには間違いなく従いますよってなわけで、俺はおとなしく短刀を納刀しつつ、彼女の方へと駆けていく。
それを追いかけてくる猫又共であったが、それは一瞬で消し炭となった。
本日は太秦走馬さんに、出演いただきました。