蛹体「シュルルルゥゥ.....ッ」
複数体の蛹体が人里の袋小路にて、ある1人の存在を狙っていた。
それは少女、いたいけなまだ年もそんなに経ていない少女の前に、ワームが数体。
突然その禍々しい姿を見せた。
家の戸口の前に立っていたその少女は、急ぎ家の中にいる家族の下へ急ぎ駆け寄ろうとする。
だが、ワームの手がその少女を掴んだ。
凄い力で、少女はあっという間に蛹体の腕の中へ抑え込まれてしまった。
「助けてえぇっ!!」
「わああああっ!!!??」
当然ながら、その場は恐慌に陥る。
今にもワームの腕の中にて、命が絶たれようとしていた。
絶叫する少女の喉元に鋭く尖った爪が立てられる.....。
鮮血が飛び散らんとしたとき....。
練也「変身っ!!!!」
〈HEN-SHIN〉
囚われていた少女を救出するために、俺は即座に変身しワームへと跳びかかった。
危ないところだったぜ...!!まさかメインストリートに近いところでワームが出没しているなんて!!
とりあえず、少女を離して家族と共に遠くに行くように促す。
練也「はやく行けっ!!」
「....うんっ!!」
走り去りゆく少女の姿を背中に感じた俺は、マスクドフォームの姿のままワーム蛹体数体に突っ込んで行く。
住宅からは騒ぎを感じて外に出た里の人々が、ワームの姿を見て震え上がり叫び、逃げ出す姿が。
里の中にある火の見櫓からは、自警団のものと思われる警笛が鳴り響く。
練也「こいつら、既に人里へ潜り込んでいたのか....!!」
先程確認した数体と激しい殴り合いを展開。
拳を跳びかかって来た一体の蛹体へと浴びせ、その後クナイガンにて射撃。
蛹体の一体は立て続けに火花を身体から散らし、爆散した。
残りの蛹体も駆け迫るが、それに対してもクナイガンで射撃をして応戦。
火花を散らし怯むが、それが決定打には至らなかった。
それに対して今度は形態をアックスフォームへと変形。
クナイガンのグリップが斧のような形状となり、銃身の部分を柄とし、それを蛹体にめがけて振りかざした。
斬撃の際に赤い軌跡を描いて蛹体の身体を撫で、火花を散らし身体を裂かれて爆発四散する。
練也「(これが、さっき紫さんが言っていた異変....。なのか。)...まさかアイツ等....、メインストリートにも....!!」
新たな絶叫が響き、その場所へと俺は駆けた。
白蓮「ただ事ではないと思っていましたが。まさか妖怪とは....。」
しかし妙ですね....、妖怪が人里を襲うことはほぼないと思っていたのですが...。
私達に滅せられると、この世界で生活しているのであればわかるようなもの....。
....なるほど。おそらくですが、わかりました。
外の世界から来た異形のモノなのであれば、それに敵意が旺盛な存在ならばなおさら....。
白蓮「天誅を...下すのみ....!」
幻想郷の平和を守るために、それを脅かす者と私は戦うのみ....。
走馬「はっ....!!?どうなってんのこれ...!」
いっ、今ありのまま起こったことを説明するぜっ!
俺は聖さんと一緒に話し合いがあるとかで、一緒に人里の中を歩いていた。
そこへいきなりワームの蛹体が湧くようにしてどこからか出てきやがった。
なっ?いきなり何を言ってんだって感じだろ?大丈夫、俺もそうだから。
兎に角、俺も自分の力を使って聖さんに戦えるところを見てもらおう!
伊達に神様殺めてるわけじゃないしな!!っとおっ!!なんかこっちに来たあっ!??
走馬「あっぶねえっ!!」
っくそっ!何処かにないのか、”鏡”は!鏡がないと....!!!どこだ鏡....!!鏡がないと、あの力が使えない!
.....んん?あっ、あんなところにガラス窓があるじゃないかっ!!
俺は全速力でその前まで行き、懐からその力の源を取り出す。
それは”緑色の、勇ましい牛の刻印が成されたカードホルダー”。
それはある存在に変身するために必要なアイテムだ!
俺は鏡に向かって、キレ良くそのカードホルダーをかざすっ!バッ!!
するとどうだろうか、鏡越しにカードホルダー...。”ベントホルダー”をかざすと同時に、変身ベルト....。”Vバックル”が出現。鏡の中で反転して具現化。腰へ装着される。
走馬「変身っ!!!」
拳をしっかりと自分の前に作ってから、ベントホルダーをVバックルへと思いっきり挿し込むっ!!おおおお、なんか半透明な影みたいなのが俺に重なって来たぞおっ!!?
走馬「......。....すげえっ!!」
身体に変化が起きたっ!凄いとしか言えない、俺の身体が鏡越しに見るだけじゃなくしっかり変わっている。全身、主に上半身にであるががっちりと装甲に覆われ、緑色の身体に特徴的な格子状の複眼.....ってうおあっ!!?
ワーム蛹体「シャアアアァッ!!」
背中から思いっきり攻撃を受けてぶっ飛ばされる俺、火花を散らして家屋に突っ込む。
ガラスドアをぶち破り、中へとぶっ飛ばされる。
走馬「やりやがったなぁっ!」
腰に添えてある武器、”マグナバイザー”を抜き、銃口を向けて発砲。ワームは火花を上げて一気に吹き飛ばされた。そこから瓦礫を除けて、外へ出る。
霊夢「なんか物騒なことになってるわね....。」
魔理沙「ああ。なんか音は鳴ってるしな。」
スマーティ「どうするの?.....(あっ、血の匂いがする...。)」
霊夢「決まっているじゃない。行くわよ、このまま人里へ。」
魔理沙「合点承知の助だぜっ!!」
スマーティ「....そうだねっ、なにか只事じゃないみたいだし。」
上空から新たに加勢する、霊夢、魔理沙、そしてスマーティ。人里での戦いの火ぶたは、今切られた。