東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第37話

走馬「はあッ!!」

 

スマーティ「.....♪」

 

 

徐々に数を減らしてきたワームを見るに、形勢は俺達に傾いて来た。

ざまあみやがれ、怪人ども!

どんどんマグナライザーを使い銃撃をしていき、ワームにダメージを与えて撃破していく。

しかしこの、なんだ?

スマーティのナイフ捌き....。

しかもこいつ、変身せずによくもワームに対してここ迄....。

.....ん?!!あっ、そうこうしてるうちにカブトの兄ちゃんが危ないっ!!

なんかすげえ乱打されてるっ!!うわあ見てらんないぜっ!!!

しかも相手聖さんに擬態してんのかっ!!?

 

 

走馬「くっそ!!」

 

 

〈ファイナルベント〉

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

魔法の森にて....。

 

 

擬態練也「....。」

 

 

なにやら、遠くの方で騒ぎが起こってるようだ。

今はアリスに頼まれている薪割りを上海人形と一緒にやっているので、それを途中で投げ出すわけにもいくまい。

.....まったく。ワームの、しかも成虫態となった後でもこのような真似に走るとはな...。

さしずめ気が触れたってところだろう...。

ん?なんだ上海?

 

 

上海人形「シャンハーイ。」

 

 

ゆっくりと額にかく汗を、彼女によって拭われる。

ふん....、気を利かせるよりももっと情報が入ってこないかと、少々心許なく感じたりはしているのだがな...。

だがこの選択もあながち間違いではない、おそらく彼女等はこの幻想郷でかなりの人望が厚い人物だ。

話を聞けば、俺以外にもたくさん外来人とやらを止めたこともあるぐらいには人が好く、厚意を惜しみなくこちらによこしてくれる。

それに対して俺が対価を支払い、こうして軽い労働でもやっていれば衣食住、そして何より俺の欲していた情報も提供してくれる。

なるべくことを荒げさせぬようにやるには、これが1番の最善策だ。

 

 

擬態練也「....。すまんな。」

 

上海人形「シャンハーイ♪」

 

 

アリス邸の前で響く薪を割る音に、周りの妖精たちもそれに呼び寄せられたのか。

辺りでは、それらがたむろしてなにやら話し合いをしている。

アリスによれば、異変と言うものが起きると妖精たちはあのようにして集団を組むらしい。

普段は徒党は組まず、基本は単独行動....。

その気になれば襲ってくることもあるが、ここの場合は違う。

アリスが仕掛けているドールワイヤーで、罠が発動し、それにより近付けないことを妖精たちは知っていた。

つまり何べんもかかってようやく、濃密な罠が仕掛けられていたと気付いたんだ。

 

 

擬態練也「....。」

 

上海人形「......。」

 

 

ポフンッと俺の頭へケツを下ろす上海人形、それは休憩の合図。

俺は斧を切り株に添えて、椅子に腰かけて頭上を見上げた。

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