東方 外来人物語   作:佐藤練也

39 / 200
第39話

てゐ「お客人方、御夕飯の支度が出来たよ!」

 

優曇華「お待たせしました。」

 

 

永遠亭にて。

ワームとの戦いで負傷をしたその日、俺とスマーティと走馬の3人は永遠亭にて軽い(俺に関してはご丁寧な)施しを受けていた。

 

話によれば、先の戦闘で俺が倒れたのちにワームの群れが引き潮の如く引いていったらしい。幻想郷では、近いうちに起こる襲撃に備えるとのことだが...。

 

.....無様だ。....無様にもほどがある、.....皆は最後までちゃんと立っていたのに.....。

 

俺は.....。.....優曇華やてゐが呼んでいる、早くいかないと....。

 

 

 

てゐ「おそいうさ。」

 

練也「....わかってるよ....。頭がガンガンするんだ...。」

 

 

 

戦いを終えて永遠亭で目を覚ましてから、6時間は経っていた...。

 

今は夕食....。走馬やスマーティは明日帰るが、俺は暫く療養の要ありらしい。

 

永琳さんの話によれば、本来なら脳髄を飛び散らせ、俺はあの場で屍を晒すところだった。

 

だけど、走馬の放った....。仮面ライダーゾルダが放った、ファイナルベント(必殺技)...。

エンドオブワールドにて、カウンターライダーキックと相殺、その衝撃ももちろん俺のところに来たわけだが....。

 

まあ彼のカバーが入らなければ、俺の生首が路上へ転がっている頃だが...。

 

 

永琳「皆そろったわね、それではいただきましょう。」

 

皆「いただきます。」

 

 

 

静かに箸をすすませる。

 

薬師やその助手が作る料理と言うだけあって、味からして身体の奥底から力がみなぎる...。

どれも元気が出る食事ばかりだ....。

 

.....。うまい。

 

 

練也「...御馳走様でした。」

 

てゐ「ぅん?.....もう良いうさ?」

 

永琳「食べないと、力が戻らないわよ?」

 

練也「ちょっと....。食欲が湧かなくて...、でもすごくおいしかったですよ。...。」

 

 

 

食器を洗ってから、1人広い庭の縁側に腰を下ろす。

 

竹林を周りで囲まれているその美しい庭園を一望する...。

 

美味い飯を食えた後に、綺麗な庭を眺められるのなら、これは褒美以外の何でもない。

 

.....だれか、来た。見れば、十二単....。ではないが、それを彷彿とさせる洋服を纏っている、1人の女性。

 

そして腰まで伸ばした長い黒髪、その美しい黒い瞳。美しい月の光に照らされ廊下を歩くその姿は、高貴な御婦人か、はたまた姫君か...。

 

 

練也「....。」

 

???「こんばんわ、...貴方が、大けがをしたというお客人ね?」

 

練也「.....。....佐藤練也です。」

 

輝夜「私は、蓬莱山輝夜....。この永遠亭の、亭主よ。」

 

 

 

スマーティ「練也さん、なんで1人だけ早々に行っちゃったんだろう...。」

 

走馬「.....まあ...。なんとなくわかるけどねえ...。多分半分いじけているんじゃない?」

 

スマーティ「....うん.....、負けたことがそんなに?」

 

走馬「自分の放った必殺技が一気に返されたんだぜ?全力を乗せた一撃だ。」

 

スマーティ「そういうヒーロー的な要素、僕あんまりわからないからなあ....。」

 

走馬「まあ.....。....練也は恐らく、....。ここで立ち止まるか、このまま進むか...。ヤツしだいだよ。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。