永遠亭での特訓の光景を目に焼き付けて、その場を後にしてから時間が流れた。
僕、スマーティは現在、数日前に行く手筈であった紅魔館へ、居候をすることになった。その居候の暮らしと言うのも、やはり楽ではない。
周りには妖精メイドと言う可愛らしい容姿のメイドさんがたくさんいるのだが、その妖精メイドさんを総動員して、この紅魔館の中で仕事を.....僕に関しては御給仕とか世話係をやらせてもらっている。
???「....。やっぱり、いきなり名前を変えるというのもねえ....。」
紫「あら、ごきげんよう。」
???「わっ?!....もう、紫さん....。おはようございます....。」
紫「ふふ。なんで毎度みんなは私にぶつかりに来るのかしら....?」
クスクス笑いながら、紫さんはスキマの中から僕に向かって声をかけた。
相変わらず、生気のない目がギョロギョロと忙しなく動く不気味な空間が、彼女の後ろに見える。
っていうかそうでしょ、スキマを気取れなかった僕も僕だけど、掃除をしている時くらいこっちに気を遣って出てきてほしいものだね....。
なにやら紫さんが感心したような顔つきで、僕の姿を見ていた。
何?今僕が着ているメイド服、そんなに変?
それとも僕がメイド服を着ているから変なのかな....、まったく失礼しちゃうね。
紫「あらあら...。似合うじゃない、メイド服....。」
???「何か御用ですか、紫さん。」
紫「いいえ。...それよりどうかしら....。この屋敷の生活は。」
???「皆、優しくて....、あとは、....楽しいことばかりです。....まだほんの数日しかたってないけど....。」
紫「そう....。それより、”私がまじないを込めて考えた名”....。気に入ってくれたかしら?」
れんな「うーん....今はまだ慣れないかな...、”発音れんな”....。...僕も元々男だし女の子っぽい名前にもちょっと違和感が....。でもこんな平和な.....。決して平和じゃないけど、穏やかな世界で生活していけるなら、この名前をもらって良かったなあって...。」
紫「そう...。ならよかったわ...。だって...、スペルカードの名前になら別に構わないけれど....。まさか名前を直訳すれば”死”っていう意味の名前なんて、人聞きが悪いじゃない...?」
れんな「....たしかに。」
紫「元気そうで安心したわ....。じゃあ、また会いましょう。仕事中邪魔したわね、れんな?」
れんな「ありがとうございました。」
スキマに戻った後....。私は彼女の外界での繋がりを、改めて調べた...。
主要目標の殺害.....。っとあるわね...。
しかしその主要目標がいったい何を指すものなのか....。
まあ今はまだ置いといても問題はないでしょう....。
隕石でできた結界の歪みはすでに私と霊夢で修復したし、再び外界から何者かを侵入させることは決してないのだから...。
....さて....。次は彼の方へ行くとしましょう....。
私はスキマを開けて、新たな場所への視察に赴いた。