東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第47話

魔法の森にて。

 

 

擬態練也「どうした。....虎穴に入らずんば虎子を得ず。貴様らの肝っ玉はそのようなものだったのか。」

 

蛹体「しゅううああああああ......!!」

 

 

魔法の森において、俺は先刻に発見したワームの群れの一部と接敵し、それらと戦闘状態にあった。

 

 

擬態練也「どんどん来るがいい.....。来た奴から血祭りだっ!!!」

 

 

人間体のまま、右手に殺人音波を収束して迫りくる蛹体をちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返し行う。俺が往くところ、無数に存在する蛹体はたちどころに爆炎を発し、その姿を留めることなく爆散し散っていく。

 

 

擬態練也「ふはははははは......!.....骨休めが過ぎたか....。」

 

 

今だ歯ごたえのない輩しか叩いてないというに、これ程までに血潮がたぎってくるとは。

アリス・マーガトロイドの紅茶を飲み過ぎて、ぬるま湯に浸かったが為か....。

いや、今はそんなことはどうでもいい.....。

魔法の森に点在する邪魔くさい気配を消さないことには、俺の行動の妨げになる。

貴重な情報源を消されるわけにもいくまいて.....。

 

 

擬態???「......ワームに仇成すワーム.....。ふん.....。貴様のことだったか。」

 

擬態練也「.....何?」

 

 

ふと目の前に姿を見せたのは頭髪の長く、見た印象では落ち着きのある女性....。

形こそそれに相違ないが、その雰囲気はまるで異なる。

今にも生きとし生ける全ての生命体を屠ろうとせんその殺気、そして微妙に見え隠れするその人間以外の気配、青く緑がかった電流が身体のあちこちに走っている。

それの特徴を見て、やはりかと俺は納得し同時にその女に身体を正対させた。

 

 

擬態練也「でやがったか.....カブトガニ風情が。」

 

擬態白蓮「随分な口を聞くようになったものだ....キリギリス風情。.....!!」

 

 

刹那恐ろしい速さで畳みかける女に擬態した、ワーム。

”カッシスワーム”。

それが拳の雨あられを俺に浴びせてくる。

拳の応酬、なるほどこのカブトガニ、以前は音に聞く天道総司や加賀美新、矢車想の同時攻撃により倒されたと聞き及んでいたが....。

力は取り戻した上で復活を果たしたと見える...。

そのまま拳や蹴りの応酬を続け、木々を薙ぎ倒し、その度に濃密な胞子の霧が宙に舞う。

人間体同士の打ち合いから一変、互いにワーム形態となり戦闘を続行する。

 

 

 

レプトーフィスワーム「......。」

 

カッシスワーム「......。」

 

 

俺の腕部に備わっているアームカッターと奴の腕部に据えてあるブレードが火花を散らして相殺、その後互いに攻撃を繰り出してはお互いを吹き飛ばし間合いが再び開く。

 

 

カッシスワーム「ふん......。......受けてみろ。」

 

 

突如としてヤツのブレードがお青み帯びた緑色の電流を帯びたかと思えば、それを振りかぶる姿勢を見せた。

恐らく過去に戦ったライダー達の必殺技を吸収し、それを引き継いで使っている....。

とするならば、.....なるほど。

向こうの方が必殺技を持っている他、それを連撃で打ち出すことも出来る。

そして俺の必殺技というならば、クロックアップから繰り出す殺人音波を伴った拳打のみ。

 

 

そして何より.....。

 

 

カッシスワーム「”フリーズ”」

 

 

 

カッシスワームが虚空に手を伸ばし、手を伸ばし切ったところで握り拳を創る。そこから一挙に自らの胸に引き寄せるようにして挙動する。するとどうだろうか.....。

 

 

時が、.....止まった。

 

一寸の動きも許さない、静寂の時がその場を支配したのである。

動けるのはカッシスワーム、ただ一人。

 

 

カッシスワーム「.....死ね......。.....”ライダースティング”.....!!!」

 

 

そのカッシスワームの下に、”数多のナイフが降り注いだ”ことにより、その攻撃は遮断される。

そう、その自分以外の”時を止める存在”の攻撃によって....。

 

 

カッシスワーム「.....。」

 

???「アリスから聞いてきてみれば.....私と同じ能力が使えるとはね.....。」

 

 

上空より静かに降り立つ1人の女性。その様相は、まるでメイド。いや、まさしくメイド。瀟洒な佇まいのその女性は、両手に溢れんばかりのナイフを携行し、今にも投擲せんと構えながらカッシスワームに言い放つ。

 

 

咲夜「私が直々に出向いたからには....。貴方は、ただでは済まない。ナイフの錆となりなさい!」

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