東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第50話

その容姿たるや、ダークという言葉が付く名を冠しているだけあり、禍々しいものを感じる。

複眼は黄色、それにホーンが持ち上がるように動作して、複眼と密着することでそれが煌めきフォームチェンジを完了する。

胸部にはマスクドフォーム時には確認できなかったが、ヒヒイロノカネが脱ぎ捨てられると禍々しい、基盤を模した配色が施されている。

赤黒いフレームに黒く細いラインが幾重にも重なり、それが機械的な血管の配置に見えなくもない。

 

 

紫「さあ、行くわよ2人とも。」

 

 

紫の発声で一斉に俺達は攻撃を開始した。

メイド女、...咲夜の濃密なナイフの幕、不気味に眼球が覗くスキマと呼ばれる次元の狭間から、数多の光弾。

そして標識やら墓石と言ったものまで、カッシスワームめがけて繰り出していく。

俺はその間隙を縫い、カッシスワームへと接近しながら手にクナイガンを装備する。

 

 

カッシスワーム「こざかしいっ!!!」

 

 

フリーズを発動することをあきらめたか、カッシスワームも弾幕を薙ぎ払いながらこちらへと接近する。

火花を身体からとびちらせてはいる、それにより後ろへ度々のけ反ってはまたこちらへ近付こうとするも濃密な弾幕に圧倒されているという状況である。

 

 

紫「外の世界じゃあブイブイ言わせていたようだけど....、ここまでかしら.....。」

 

 

咲夜「ここで、決めましょう。」

 

ダークカブト「....。......余り長引かせるな。ヤツには特性がある。」

 

紫「ええ....。吸収、反射....。それに加えて、高い応用、適応力....。...早めに致しましょうか....。」

 

 

 

カッシスワームはフリーズを封じられた時点で、分が悪くなっていた。

あの能力がなくとも戦えることは間違いないが、今回ばかりは分が悪いと言っておく。

同じように咲夜のような時間を操れる強者が居ても、自らの能力と相殺させてカウンターを狙うことも出来たが、まさか能力の境界、この世に存在するもの、強いては概念自体もひっくり返す程の凄まじい力を持った存在を相手に戦うことになってしまったのである。これ程までに相手が悪いと言うべき状況は他にはない。

ある筈があろうか。

 

 

カッシスワーム「貴様らアアアアっ!!!」

 

 

そして、向かってくるカッシスワームに向かい四方八方より容赦なく弾幕を浴びせる紫、怯んだ隙にカッシスワームの脚をスキマにて捕縛、如何に強靭な体躯を誇るワームといえど、個の捕縛からは逃れることは叶わない。

 

 

紫「咲夜、練也.....。」

 

咲夜「......。」

 

練也「.......。」

 

 

 

これでトドメだと言わんばかりに各々必殺技の準備に取り掛かる。

2人がスぺルを詠唱する際、擬態練也は静かにシーケンスボタンへと手を掛けた。

 

 

紫「スペルカード....。この世界の力、その身で受けて見なさい....。『四重結界』」

 

咲夜「....早く終わらせて屋敷へ帰らせてもらいます。幻符『殺人ドール』」

 

 

きめ細かな、間隙が見て取れないほどの緻密、かつ精密な精度で放たれる弾幕。

幾重にも重なるナイフとレーザーの雨がカッシスワームの下へ放たれようとしている、その間にも擬態練也はシーケンスボタンを押し始めた。

 

 

〈ONE〉

 

 

2人のスペルカードが放たれようと....

 

 

〈TWO〉

 

 

放たれ、そしてカッシスワームがその能力を発動せんと見構えた....

 

 

〈THREE〉

 

〈CLOCK UP〉

 

 

今まさに、2人の放ったレーザーが、数多のナイフが、その紫色の体躯へ放たれ、そして命中....する手前。

その場所で動きが停滞...微妙に動きはしているが、まだ命中はしていない。

カッシスワームへ2人のスペルカードが命中する前に、擬態練也は速やかに駆け、カッシスワームの眼と鼻の先へ。

そこでライダーキックの最終シーケンスを完了する。

 

 

ダークカブト「........ライダー....キック....。」

 

 

一挙にホーンを引き倒すと同時に、ベルトから電流状のエネルギー帯、”タキオン粒子”が頭頂部に昇りつめたのち、一気に流れる流水が如く下へ降下、右脚下肢末端へと収束される。

 

 

〈RIDER KICK〉

〈CLOCK OVER〉

 

 

ライダーキックを放つと同時にクロックオーバーを迎え、それと時同じくして紫、咲夜が放ったスペルカードもカッシスワームの身体へと浴びせられ....、その場には蒼白い爆炎が巻き起こったという。

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