朝。幻想郷に光が射し込む。
空に舞う一つの陰、それから撒かれているものは一体何なのか。
なにか、紙切れというか。
いや、もっと大きいものだ。
これは、新聞?
そのおおきくひろげられた一面が、図ったかのようにおれの目の前に降って来た。
練也「新聞なんて久方読んでいなかったな....。どれ....。」
試しに紙面を手に取って、近くにある手ごろな場所に腰を掛けた。
読もうとしたところへ、不意に声をかけられればそれに反応を示す。
???「よう人間。っていうかお前見ない顔だな?外来人か?」
練也「そうだ。...ところで君は...。....(背中にある特徴的な左右非対称の形の翼...。)」
ぬえ「そう。何を隠そう聞いて驚け。私はこの幻想郷の”正体不明”代表!ぬえだ!!(どん)」
いきなりの自己紹介、簡単にしてくれてありがたい限りであるが、彼女のことは既に外界で聞き及んでいた。(というかこの世界の住人を知れてる範囲では、だが。)
左側の翼は綺麗な曲線を描いた青色、右側は赤く反対方向へとしなり、先端部分の形が異なる。
確かに改めて見てみれば、特徴的な容姿をしている。
これなら痴呆症になっても忘れることはまずないだろう。
ぬえ「外来人ってことは?お前はある程度この世界を知ってはいるのか?外からくる奴は大体何かを知った状態でこの世界に入ってくるからな。」
練也「ああ。俺もどうやらその口らしい。...キミは命蓮寺、だったな。」
ぬえ「そうだよ。私は聖和尚の膝下で胡坐をかいている...。まあ流石にたてつくこともないだろ?めんどくさいのも嫌いだし、あんまり怒らせたくないし、あの人...。」
練也「平和で何よりだ....。」
???「あれれ?あそこにいるのは?....。.....ふっふっふっ....、手始めに驚かしてやろうかな....。」
新聞を読む見慣れない男が1人に、近くに立つあの特徴的な容姿の女...。
間違いなく、あれはぬえ!
2人一辺に驚かせれば”あちき”の評判も良くなるってもの...。
さあ、人よ、妖怪よ。
恐れおののくが良い、あちきの恐ろしさに...!!
気付かれないようにぃ...そーっと.....そーっと......。
???「おどろけええっ!!」
ぬえ「.....。」
練也「.....。....あっ、はい。」
人里の雑踏の中、私は早速切らしてしまっていた食材の買い出しをと、幽々子様より頼まれ(というかまあ元々私の仕事何ですけどね、この買い出しも。めんどくさいんで誰かかわってくれませんか?時給千円で私と一緒に。日雇いでもいいので...。)、こうして出向いてきているわけですが...。
妖夢「....あれは...?」
見慣れない、多分人間の男の方でしょうか...?
命蓮寺の妖怪のお2人とつるんでいるようですが....、あっ。
このような話も紫様から幽々子様に伝わっていたんでした。
”今日の夜は宴会をやるので、準備は早めに”
まったく急な仕事を淹れるんですから....、本当に...。