東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第57話

とある日の幻想郷

 

 

おはようございます、皆さん。

清く正しい、射命丸文です。

今日は先刻幻想郷の住人達によって解決に至った異変。

その記事も大体まとめ終わり、後は発刊するだけ!

肝心の名前を考えていたのですが、どうにもパッとしたのが思い浮かばなくて...。

隕石が事の発端となったのであれば、やはり捻りを加えることなく『隕石異変』とかが一番無難かなとも思ったんですが、これじゃああまり面白くもない....。

何かいい案は無いかと、幻想郷を飛び回っているのですが...。

 

 

文「何も良い材料が見つからない....。とほほ。」

 

 

新聞の記事の見出しを飾る一部、名前はそこまで重要ではないと考える人もいるんでしょうが、そうではありません。

名前は見た人、聞いた人に対して印象を与える効果があり、言わば顔のようなものなのです。

それを粗末に扱う私ではありません!

 

あっ。そういえば、前妖怪の山で会った佐藤練也さん...。

丁度あの人が入って来たタイミングで異変が起こったならば、彼も何か知っている筈!

早速行ってみましょう、人里の神社へ!

 

 

やあ皆。

俺は佐藤練也。この幻想郷に来てから、色々あった。

まず第一に東方projectの世界に来てしまったことに、俺は驚いた。

成程、これで俺がリア充になることは決定したわけだ。

まあそれは置いておくとして、とりあえずいろいろあったよ。

外の世界ではなんかワームに襲われるし、なんか変な薬を飲んでからというものの身体から色々出せるようになったし。

カブトには変身するし、ワームと戦うわ、生の弾幕勝負を見たり体験したり....。

いやぁ、これ以上の刺激を味わうことは、多分もう無い。

ええ?幻想郷だからまだこれ以上のことなんていくらでもあるだって?

いやいや、無理だよ。これ以上のことだって?

そんなに一度に刺激受けてちゃあこの先長くないなあ....。

 

 

しゅううううううんっ!!!!!!

 

 

風と共に何かが俺の下へやって来た。

頭にかぶる烏帽子、白い上着に、黒いミニスカート、天狗のアウトソウルの深い下駄。

頸に提げた一眼レフをこちらに向けてパシャッっと一枚、そして明るく朝の挨拶。

美少女から笑顔で朝の挨拶をされるのは誠に嬉しいのだが、俺が折角集めた落ち葉をとっ散らかさないでほしいのだが....。

 

 

文「おはようございます!清く正しい、射命丸です。お久しぶりですね、佐藤練也さん。」

 

練也「ああ...。おはよう文さん。」

 

 

この際それは置いておくとしよう。

何か要件があるみたいだしな。

 

 

文「実は今回の異変についてなのですが...。」

 

練也「あぁ。”ワーム”の異変のことか。」

 

文「?ワーム?」

 

 

 

解説しよう。ワームとは宇宙空間よりやって来た生命体で、人間に対し敵対的な勢力であり、人間に擬態する能力を持ちその人間たちに代わって世界に君臨しようと外の世界(別次元)で恐れられた怪物達の総称である。

 

加えてクロックアップという超高速機動能力を有し、並の人間や妖怪では太刀打ちできないほどの実力を有する。具体的には自分達以外の時間軸が止まっているかの如く、動きをほぼ停止してしまう(これはクロックアップ発動者から見た視点であり、咲夜のように時間を止めているわけではない。)能力なのである。

 

 

文「今回の異変は極めて全容が掴めない異変でしたが....。成程、そのような敵が、外の世界から幻想入りしていたのですね...。」

 

練也「そうさ...。紫さんの話によれば、文さんが見たと言った俺に擬態したワームも、その異変解決に加担したとか...。」

 

 

文「それは興味深いですねえ。自らの分身と次、鉢合わせた時はどうなさるおつもりですか?」

 

 

練也「その時は....。」

 

 

そう言いかけると同時に、神社の離れ...。

住居棟より飛行音が聞こえたかと思えば、カブトゼクターが姿を現す。

俺もいるぜと言わんばかりに、上空を飛び何処かへ飛び去る。

今回の異変、俺はカッシスワームに惨敗を期したまま終わってしまった。

カブトゼクター.....。

相棒の力を発揮しても、俺はカッシスワームには勝てなかった...。

1人で挑もうとしたのも敗因だろうが、俺の力不足が原因でもある。

しかし異変が終わってから、妹紅や輝夜さんの下で修業を積んだ...。

次に異変が起きた時...、その時にでも俺の力を十二分に振るわせてもらう。

 

 

慧音「そう気負うことはないぞ、練也。おや?」

 

文「あや、寺子屋の慧音先生。おはようございます。」

 

練也「慧音さん。」

 

 

お辞儀をして正面の鳥居をくぐってから、慧音さんのサラッと青く長い頭髪が音を立てて、朝のそよ風になびく。

幻想的で美しい光景だ。

長い頭髪、そして慧音さんの落ち着いたキャラが美しさを際立たせている。

おおう、見とれてしまった。

 

 

慧音「妹紅から話は聞いている。ずっと永遠亭で修行をして籠っていたそうだな。神社の方は心配しなくてもいい、私や他の心優しい者達の手で守っていたからな。」

 

文「それも一応記事にしましょう。”外来人の神主不在?不穏な気配。神主が積む修業とはいったい?!”」

 

練也「誤解を招く記事は書くなんし。...慧音さん、そして文さんも、ほんとにお世話になります!」

 

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