夕刻、紅魔館にて。
スマーティ改め、発音れんなと改めた彼....、いや彼女の身なりや雰囲気はまさにメイドのそれとなっていた。
青い上着と、裾丈の長いスカートに白いメイドエプロン。
黒いニーハイに、茶のロンハー。
下腹部の前に手を組み、ゆっくりと頭を下げる仕草は、まさに麗しい姿。
そして金髪のロングヘアーが、これまたメイド服と彼女のまだ幼さが残る面立ちと良いコンビネーションを発揮している。
れんな「これで、....大丈夫、かな?」
外出前の最終チェックをする。
これから宴会があるから咲夜さんに身だしなみの確認をするようにと言われたけど、まだどこでやるか聞いてないんだよね。
まあ付いていけばわかることだし...。
服のしわもないし、髪の毛も整っているし、薄化粧もしてるし、うん。
ばっちりだね。
咲夜「れんな、身支度は大丈夫かしら?」
れんな「はい。」
咲夜「行きましょう。お嬢様達も今準備を終えるところよ。」
れんな「はいっ!」
所変わり、命蓮寺。
晴れて修行僧の身となった俺、太秦走馬。
写経を終えたならば、次は妖怪の山に入って滝行、そして次は命蓮寺に帰ってきては鍛錬(ここは聖さん独自の手法らしい。)をして、筋トレ(ただの筋肉&精神破壊運動)をする日々が、ここのところ続いている。
走馬「....考えたくない.....。こんな日々が続くなんて...。」
慣れたくはないもんだ、そう思いながら日々の苦行を積んでいく。
しかしながら今日は宴会の日、たまの休日こそ見習いの者こそ必要なもの。
聖さんの了解を得て、今日はオフの日とさせていただいている。
いうて週に一回休みはちゃんとあって、その休みのために日々を頑張っているようなものだ。
休日のありがたさを、今日改めて感じる。
走馬「.....。」
沈む夕焼けを1人で眺めながら、見習い僧侶らしく袈裟の着こなしをビシッとこなしている。
キチンとしたものだからな、キチンと着こなさなきゃ。
響子「走馬さん、そろそろ出立の時間ですよ。」
ナズーリン「聖様が呼んでるよ、早く来るんだ。」
ぬえ「おい、早く行こうよ!宴会だぞ!」
走馬「わかった。...一輪さんや寅丸さんは?」
ナズーリン「もう玄関で待ってるよ。」
命蓮寺からも宴会の参加者が、今宵もこぞって会場へと足を運ぶ。
その足取りは皆軽く、楽しげである。
人里、その外れ。
飯縄神社にて1人の神主が、姿が見えぬ神の社に向かい外出の報告を行っていた。
練也「それでは、行ってまいります。」
深々と一礼をしてから、本殿に背を向けゆっくりと足を進める。
神社の鳥居の前では、慧音と妹紅の両名が彼を待っていた。