東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第63話

 

 

魔理沙「でさぁ、なんか怪しかったんだよソイツ。」

 

霊夢「へぇ...。外来人ね...。」

 

 

私は今、博麗神社で二次会を霊夢と共に楽しんでいる最中だ。霊夢のヤツ、快く迎えてくれるのはありがたいが、何も用意をしてない上にいつも通りの白々しい態度でおもてなしときた。まあそこはこの間の結界の修復作業の疲れもあるんだろうし....そもそも今に始まったことじゃないから大目に見てやるかと思いながら、黒いジャケットを着た、怪しいモジャモジャ頭の外来人について話していた。

 

 

魔理沙「ソイツが魔法の森の中でいきなり爆発を起こしたんだ、なんか緑色っぽかったけど...。いや、この際そんなことはどうでもいい!問題なのは、アリスが何故あんなわけわかんないヤツを家に泊めてんのかってことなんだよ!」

 

霊夢「アリスが外来人を匿うのは今に始まったことではないし、それに貴女はアリスとは仲良しな間柄、おんなじ魔法使いじゃない。今まで寝首を掻かれることなんて、アリスはなかった上、彼女の周りには上海達が守りを固めている。貴女は必要以上に警戒し過ぎよ。」

 

魔理沙「なんか感じたんだ、黒いジャケットのアイツから何か、人間でも妖怪でもないヤツの気配が。」

 

 

まったく、巫女の直感がなんでこんな時に発揮しないんだよ。コイツはめんどくさがりなとこは確かにあったりするが、ここまで楽観的なとこなんてあったか?こうなったら、私があの野朗を締めてやる!化けの皮を剥がさせてやるぜ、化け物!そう心に言葉を留め、私は猪口に注いだ酒を一口煽ったあと、ゆっくり立ち上がった。

 

 

霊夢「あら、もういいのかしら?もっとゆっくりしていけば良いのに。」

 

魔理沙「天下の博麗の巫女の勘が宛にならないから、私が準備してアリスの家に潜む化け物を退治してやる!今回起きた異変の解決に一役買ったらしいが、そんなことは関係ない。私が納得するかしないか、それが問題だ。」

 

霊夢「ってアンタ、それ結局自分の都合じゃない...。」

 

魔理沙「とにかく。私は行くぜ、じゃあな霊夢。」

 

 

私は箒にまたがり、その場から颯爽と去って行ったのだった。

 

 

時は同じく、魔法の森。アリス亭...。

 

擬態練也「...ふぇくしょい!」

 

突然前触れもなくくしゃみが出てしまった。

記憶なら花粉症はなく、周囲に瘴気はあってもスギ花粉はない。鼻水を垂らす前に上海が俺の鼻元にティッシュを添えたので、遠慮なくもらうことにする。

 

 

上海人形「しゃんはーい?」

 

アリス「やだ、花粉症?それとも風邪かしら?」

 

擬態練也「いや...心配するな。」

 

 

ワームが風邪などひくかと内心思いながら、俺は自然と上海を自ずと頭の上に乗せて指先で頭を撫でる。それに喜ぶ様子を見せる上海。ティッシュを散り箱に捨て、俺はゆっくりと外へ出ようと椅子から立ち上がる。

 

 

アリス「どこかに、出かけるのかしら?」

 

擬態練也「いや。家の前に出るだけだ。」

 

アリス「そう...。でも、何か思い立った様子だったけど?」

 

擬態練也「...さあな。」

 

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