東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第66話

剣戟が交わされる白玉楼の庭園、ところを移動しながら行われる俺と妖夢の試合。

 

 

練也「はああああっ!!!」

 

妖夢「やあああああっ!!!」

 

 

息が上がり、そして今に至るまで交わす剣戟の中にて受けた刀傷や打撃などにより生じた傷から、血が滴る。それに加えてこちらはまだ傷を一つもつけていない。これが実力の差...今まで幻想郷に住んでいた者とそうでない者の差だというのか。負けるものか。連撃を浴びせにかかる。風を斬る音と共に、刺突を連続して繰り出す。

 

 

妖夢「ふっ!」

 

練也「(ことごとく捌きやがる...。)だっ!!!」

 

 

刺突による激烈な連撃を放った後に、大きく槍を振りかぶり重たい縦一閃の振り下ろしを見舞おうとした。がっ、それは浅はかな判断だ。立て続けに攻勢に出たその勢いで圧倒しようとする、その攻撃に傾注するあまりに防御の方を事欠いてしまっていたのだ。

 

 

妖夢「がら空き、もらった!!」

 

 

逃すかと私は練也さんの攻撃に合わせて出来た隙に、その一太刀をスペルカードを発動すると同時に浴びせにかかる。抜き放っていないもう一つの刀、白楼剣。これを抜刀すると同時に、練也さんの懐に飛び込んだ。

 

 

妖夢「転生剣『円心流転斬』!!」

 

 

刃を二つ、十字に重ねて冴の効いた斬撃を放ち、その手応えを感じつつ第二撃目、三撃目、四撃目と打ち込み、最後。一挙に斬り抜けるようにして、一撃を放った。しばし沈黙する両者、連続して斬撃を喰らえばいくら強健な身体を有している御仁でもそう立ってはいられない筈...。

 

 

妖夢「....。」

 

幽々子「.....あら。....ふふふ。」

 

 

鞘に納刀すると同時に、後ろから物音が聞こえる。おそらく彼が地に倒れた音だろうと振り返るが、私は驚愕した。態勢を大きく崩してはいるものの、完全に倒れ伏してはいない。片膝を地に付き、槍の柄を掴み杖代わりにしてなんとか上体だけでもと保っている。

 

 

妖夢「やりますね...いくら刃でなく峰打ちに留めたとは言え、意識だけでなく槍も手放さないとは....。」

 

 

 

その頑強な身体や意識は、どこで培われたものかは存じ上げない。だが、私とて白玉楼の剣術指南役。幽々子様が見ている手前、負ける姿を晒すわけにはいきません。納刀した楼観剣を再び抜刀...することなく、その場に深く腰を下ろして...。抜刀術の姿勢をとり彼の動きを待つ...。

 

 

練也「.....刃を立てたなら、...確実に事切れていた...。....もう一度だ...!」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

口から血を吐き捨て、再び上段に槍を構える。彼女の構えは、見るからに抜刀術の構え。鞘走りを得て放たれる瞬の一閃を喰らえば、今度こそ俺は意識を暗闇に落としてしまうだろう。次の一撃にて、決める...。この一撃に全てを注ぎ込む気を持ち、それを以て、姿勢を変えた。

 

 

肩に槍を担ぐように、構える。柄の中央をしっかりと握りしめて、その力を発揮できるようにその部位を意識する。今の自らの敵を意識するよう、それを"吹き飛ばす"意識を持ち、俺は口上を述べた。

 

 

練也「..,.."瑞穂の国に轟き叫べ.....!...強刃『バスターランス』!!!」

 

 

途端に熱い、焼けるような熱を帯びた右腕全体、特にその掌。そこから槍を放とうと振りかぶる瞬間に......

 

 

ドッ...!!!!!

 

 

第一段階の衝撃波がブーストとして付与され....

続き第二段階、槍を手から放つと同時に第一段階で得た推進力をそのままに、衝撃波を再度付与し、絶大な推進力を得た双頭の十文字槍は妖夢に目がけ音の壁を突き破り突進する。

 

 

ドオオオオオオオオンッ!!!

 

 

激烈な勢いを伴い目前に迫る、槍...。これほど迄の力を有する外来人...私もその勇猛かつ頑強な心身に敬意を表して、お相手をしなければならない...。ならば....。スペルカードにてお相手致す他ありません...!

 

 

妖夢「断迷剣『迷津慈航斬』!!!」

 

 

鞘走りを経て放たれた楼観剣の刀身より出でる、大いなる光。大いなる力を帯びた一太刀は、全力の下振り下ろされた。轟く騒音、そして衝撃により桜吹雪が幻想的と言えるほどに辺り一面に舞い上がり、その場を覆い尽くした。

 

 

 

 

 

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