擬態練也「....。」
待人は特にない...。なぜなら、俺は誰とも会う約束などしていない、その約束を交わす間柄の存在など。この幻想郷にいるはずもない。
待っている格好に見えるだと...?バカめが、これは待っている風に見えているだけであり、決してそういう意図があるわけではない。
俺のワームとしての勘が、じきに招かれざる客人が姿を現す。そう告げて止まないので、その勘の通りアリス亭の前で仁王立ちをしているのだ。
魔理沙「あっ!!?」
女の声が、聞こえた。向くと、そこには白黒の魔法使いの装いの年齢にして10代から20代になるくらいの、女が箒に跨り滞空しつつゆっくりと地面に降り立つところだった。この間にアリス亭にけしかけてきた、あの女...。確か、霧雨魔理沙と言ったか...。
魔理沙「見つけたぜ。化け物!アリスの近くに居着いてどうする気だ!アリスが許しても、私が許さないぜ!」
擬態練也「ふん。先刻の魔法使いか...。...藪から棒に人聞きの悪いことを言う...。」
魔理沙「お前がワームとかいう訳のわからん隕石から出てきた、訳のわからん生き物だというのも既に把握済みだ!そんな先刻大きな異変を起こしたような輩を近くに置くと思ったら...!」
そう言うと、魔理沙は箒を持った手とは逆の手で、八角形状の物体を持った。その発射口を向けつつ、言い放つ。
魔理沙「大間違いだぜ!」
擬態練也「...。あの女は、そんなに重要か。」
魔理沙「!!?ああ!そうだぜ、なんたって私の友人だからな!」
擬態練也「いいだろう。少し遊んでやる...。」
コーヒーが冷めないウチに、早く済ませたい。冷めたコーヒーを飲むのは御免被る。黒ジャケットを放ると、俺は天高く手を翳しダークカブトゼクターを呼び寄せた。
擬態練也「...こい....!」
魔理沙「...?!おわっ!?」
時空の裂け目から突然出てきたダークカブトゼクターは、黒い外殻を煌めかせながら魔理沙の周りを旋回した後に俺の手中へと収まった。
魔理沙「へっ、そんなチンケなおもちゃでこの私と...。」
擬態練也「変身....。」
〈HEN-SHIN〉
ダークカブトゼクターをライダーベルトへセットしてダークカブトへと変身を遂げる最中に、その顔がヒヒイロノカネに覆われる前に白黒の魔法使いを見据えながら言う。
ダークカブト「お前の弾幕とやらを、見せてみろ...。」
魔理沙「上等だ...!私の十八番、お前に味わってもらうぜ!妖怪擬き!」