東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第70話

私たちの前に、一際大きな爆発が轟き、それが周囲の木々を根本から大きく抉り、または大きく靡かせた。砂塵、瘴気が爆心地から薙ぎ払われ、そこが魔法の森とは思えないくらい視界が鮮明となっていた。

爆心地に向かい、突然上海が飛び出していく。...多分だけど、練也を見つけたのかしら...?とにかく、急がないと。

 

 

上海「!」

 

アリス「シャンハイ...!...あっ...?!」

 

 

硝煙が立昇る、その中。上海が向かった先には、黒い、人の形をしたものが、片膝を付いた状態で一定の方向を見たまま動かないでいた。いえ、動けないの間違いかしら...。

 

 

 

ダークカブト「.....。(右足に力が入らなくなった...。ここまでとはな.....。)」

 

上海「シャンハーイ!」

 

 

 

その黒い人間のようなモノは、煌めく複眼を右足に向ける。ダメージが入っている為か、絶えず電流が流れ微動だにも出来ない様子。上海がそれに向かい心底心配していることを表情に出しながら、その足元に降り立ち優しく摩り始める。それには構う様子はない。どこか雰囲気が、練也のような気がするのは、気のせいかしら...。私も上海の後をゆっくり歩み、人のようなモノに近づく...。ゆっくりと足下の上海にやっていた顔を、ゆっくりと私へ向けた。

 

 

ダークカブト「.....。来ていたか.....。」

 

 

アリス「...その声....練也!?」

 

 

練也と解るや、私は膝を地につけ、前屈みになり練也の右足に手をかざす。気持ち程度の治癒魔法でも施せば、少しはマシになる筈...。右足をこんなになるまでに酷使なんかして、一体何があったのよ.....。

 

 

アリス「練也....。無茶は控えて。」

 

 

ダークカブト「.....。俺は俺のすべきことをしたまで、...こうなるのは承知の上だ。」

 

 

アリス「貴方だけの身じゃないのよ?現に貴方を家に泊めている私にも責任がある、何よりこの子に心配をかけないでくれるかしら?」

 

 

 

手をかざし応急的な治癒魔法を施しながら、語気を強めて放った私の言葉は彼の耳に届いたかはさておき、練也と真向かいの位置。硝煙の向こうより見慣れた服装の人物が姿を見せる。

 

 

魔理沙「...あー...、...八卦炉も壊れちまったな。にしてもえらく凄い衝撃だったが...、...マスパは使えないんじゃ、ノンディレクショナルレーザーとかラジアルストライク、オーレリーズサンとかで....,おっ!?」

 

 

最後のトドメを刺そうと、妖怪もどきに近寄る私の前には、アリスと上海が妖怪もどきを取り囲む姿があった。

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