アリス「やっぱり、心配になってきちゃったわ...。私が行って迎えに行かないと.....。」
家の扉を開ければ、外は既に夕焼け色に変わっていた。青く澄んだ空は、綺麗な空気をそのままに、橙色の幻想的な空間に変わっていた。沈む夕日が、その姿を地平線の奥へと隠してしまうその前に、私は早く帰ってきなさいと若干の焦燥感を抱きつつ、練也とシャンハイの身を案じていた。私が動き出そうとした時だ。
擬態練也「......。」
アリス「練也!シャンハイ!」
シャンハイ「シャンハーイ♪」
2人はどこか泥を被ったような格好になり、端々に汚れが目立つ。これは何か巻き込まれたのではと案じたものの、練也とシャンハイが無事なことには嬉しさは隠せない。
アリス「どうしたの、2人して。泥だらけじゃない。」
擬態練也「..,.。少し遊んできただけだ。」
アリス「遊んできたって...何の遊び?」
シャンハイ「シャンハーイ。」
早く行こうよと、屋内に行くことをシャンハイに急かされながらも、練也は私との話途中にゆっくりと中へと入る。その後に続いて中へと戻る私の目には、練也の泥に汚れた背中が映る。
擬態練也「頼まれていたものだ。...当面の食糧...裁縫に使う霊力が込められている絹糸、...新しい茶っぱだったか。」
アリス「えぇ...。今はとにかく着替えてちょうだい。お買い物ありがとう、練也、シャンハイ。」
擬態練也「居候故...。」
シャンハイ「シャンハーイ♪」
とにかく、今日は何かすることといえば、2人の服のお洗濯と、必要が有れば修繕と言ったところかしらね...、...まったく、世話が焼けるんだから...。私はそう心に思いながら、あらかじめ用意していた夕飯の盛り合わせを始めた。
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諏訪子「早苗ー、神奈子ー、ただいまー。」
早苗「おかえりなさい、諏訪子様。随分とおかえりが遅かったですね?」
諏訪子「うん、ちょっと思いもよらない縁が出来ちゃってね。ちょっと灸を据えてやる筈が、痛み分けで終わっちゃって、なんとも煮え切らない感じになっちゃった。」
早苗「灸を据える、って。どなたか諏訪子様に粗相をなさったんですか?」
玄関で靴を脱ぎながら、早苗と談笑を交わす。今日の戯れについて話していると、奥の座敷からしめ縄を背負った、八坂神奈子が私を出迎えた。
神奈子「お疲れ様、諏訪子。楽しかったかい?」
諏訪子「ん。...なんか、面白いヤツだった。...早苗がなんか好きそうな外見していたところを見ると、どうやら噂の外から来たヤツっぽかったけどね。」
早苗「?!!」