東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第84話

練也「さて、水妖バザールに来たぞ。...規模がデカいな。」

 

今朝早くから一部の新聞が俺の元に舞い込んだことで、俺の今日の行き先は自然と妖怪の山方面になっていた。麓で開催されている幻想郷の中でも大規模と言われる催しなだけあって、色んな屋台が顔を並べていた。

 

 

練也「来たはいいけど、どこ見て回ろうか...。ある程度の生活用品は神社の中に揃っているし...。」

 

幻想郷で宴会以外の催しに参加するのだから、何か奮発して買いたいものだ。顎に手を添え歩いている俺の目には見知った姿の者が、ちらほらと。よく見たら、妖怪や人間、種族を問わず来ているんだな。人里の往来と、そんな変わらない...。

 

 

???「いらっしゃーい、いらっしゃーい。こちらは外の発明品を参考に作った河童独自の便利グッズ、今なら値段の半額で販売中だよー!」

 

 

練也「河童か...。」

 

 

自然とそちらの方へ足を運ぶ。青いコート、緑色のキャップ。ツインテールに赤い髪留めがかかった、青い目の少女。その周りには商品が屋台の枠から飛び出すくらいに並べられている。彼女の名前は...。

 

 

にとり「おや、お兄さん?見かけない顔だね。服装からすると、神主...神社の人?」

 

練也「ああ。...実は最近幻想郷にきたばかりで、外来人なんだ。今日初めて来たんだよ。」

 

にとり「...ああーっ!天狗の新聞で見たよ、そういえば!サトウレンヤだっけ、確か!」

 

練也「そう、...っていうか、すごいな幻想郷?!もうそんな情報が飛んでいるのか...!」

 

にとり「...あー....あの命蓮寺の和尚に化けた化物にぼろ負けしたとか.....とか?」

 

練也「...まあ.....。...はい。」

 

 

今のタイミングで古傷を抉りに来た河童の言葉は、まるで傷口から尻子玉を抉りに来てるのかと思わんばかりの衝撃だ。確かに...!?ぼろ負けしたけど...したけど?!表情に影が見えたのか、にとりが申し訳なさそうに声をかけてきた。

 

 

にとり「わっ、悪かったよ...私もあんまり情報持ってなくってさあ...!そうだ!先の異変でアンタも頑張ったんだってんなら、いいモノあげるよ!それも、一つじゃない!豪華特典付きでね!」

 

 

練也「...(やっぱり顔に出るんだなぁ...。)」

 

 

などと心の中で思いながら、にとりの後についていく...。

 

 

--------

 

 

 

アリス「今日も賑わってるわね...。」

 

シャンハイ「シャンハーイ♪」

 

擬態練也「....。」

 

 

アリス、シャンハイ、擬態練也の一行も水妖バザールの中を見て周り、その先にはある大きな催しがあると思われる、人だかりが見えた。その人だかりの中を、まるで獲物を探す狩人のような、または、死んだ魚のような、奥底が見えない掴みどころのない瞳を....群衆に巡らせていた。

 

 

 

擬態練也「.......。どこだ....佐藤練也...。」

 

 

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