東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第87話

アリス「何でいきなり、怪物の姿に戻ったのよ...!何考えてるの...!」

 

シャンハイ「....シャンハーイ...。」

 

 

突然姿を変えるだけではなく、その場から瞬間的にいなくなってしまった練也を、私とシャンハイは空を飛び探し始めた。そのすぐ後に天気が急に崩れ、雷鳴が鳴り、雨が音を立てて降り始めた。傘を持ってきてなどいなかったので当たり前のように濡れてしまうが、構わず辺りに目を巡らせる。シャンハイも血眼になり練也を探している様子だし....早く見つけられるといいけど。

 

 

アリス「どこ...?...どこにいるの?練也...。」

 

 

私たちは気付けば玄武の沢の方向へと飛んでいた。何か、嫌な予感がする。私は自らの嫌な胸騒ぎを覚え、その予感が的中しないように祈りながら、沢の水源近くへとシャンハイと共に舞い降りる。気のせいかしら....沢を横に、2人の人間が対峙している光景が見えた気がするわ...。

 

 

 

--------

 

 

 

練也「変身っ!!!!」

 

擬態練也「変身...!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

〈〈HEN-SHIN〉〉

 

 

玄武の沢に於いて、2人の男が相対する。雨が降り頻る沢の辺り、雨が体を濡らしその雨の奥に見える顔を、互いに目を逸らすことなく徐々に体はベルトを基部とし、そこから六角形状の装甲..."ヒヒイロノカネ"に覆われていく。身体がそれに覆われた瞬間、練也は赤く、擬態練也は黄色く、その複眼を煌めかせた。互いに突っ込む両者、戦いは互いに繰り出した拳の応酬から始まった。

 

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虚空に突然生まれた、暗黒の空間。その戦いを静観する者がその空間、スキマの中から、玄武の沢にて開かれた激闘の行く末を静かに見守っていた。八雲紫...妖怪の賢者が、手に持つ扇子をのんびり仰ぎ、薄ら微笑みを浮かべる。

 

 

紫「さあ。....見せてちょうだい。貴方達の戦いを...。」

 

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ダークカブトが繰り出してきた拳に対し、カブトは体捌きにて避けカウンターのボディーブロー。そのカウンターを更に両腕で絡め取って、ダークカブトが一気に放り投げ、カブトを近くの岩場に叩きつける。片腕8t、計16tのエネルギーが降りかかるが、流石マスクドフォームの防護力。カブトはすぐ起き上がり、手にカブトクナイガンを装備してその場で発砲を開始する。弾丸が着弾する度に火花を散らし身動ぎするダークカブトだが、目立った効果はない様子だ。カブトが急に駆け出し、距離を縮ませ新たな攻撃を仕掛けようと迫り、尚も発砲を続ける。対するダークカブトは、その場で待ち構え、クナイガンの発砲を受け続けた。

 

 

カブト「だああああっ!!!」

 

 

近間に入る前に発砲を止め、クナイガンの銃身を手にして、近接攻撃形態、アックスモードへとモードチェンジする。ガンモードの際握られていたグリップ下部にある斧状の刃を振りかぶり、それをダークカブト目掛けて振り翳す。敢えてそれも受けるダークカブトは、首筋に振り下ろされたアックスの刃を片腕にて防御、そこから片膝を地面につき、その場で堪える格好になる。

 

 

ダークカブト「.....!」

 

 

アックスの刃が熱を帯び始め、微細な振動が腕を伝う。それはこのままの状態では腕は斬り断たれてしまう、それを意味していた。そうはさせるかと、ダークカブトも空いている片手にて悟られないようにゼクターホーンに手をかけた。そして一挙に力強くホーンを引き倒す。マッハ2という速度にてヒヒイロノカネが弾き飛ばされ、カブトもそれに巻き込まれてたまらず吹き飛ばされてしまう。ゆっくりとその場から立ち上がるダークカブト...再度複眼を黄色く煌めかせ、フォームチェンジを完了させる。

 

 

〈CHANGE BEETLE〉

 

 

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