アリス「....!」
シャンハイ「シャンハーイ...!」
玄武の沢に到着した私たちが見たのは、練也が手に何かを持ち、それを天高く翳している姿...。そして、もう1人....練也がいた。それに驚いてしまい言葉を失って、近くの木陰に身を潜めながら2人を見守っていた。手に持った何かを腰のベルトに付けたと思ったら、2人の姿が徐々に変わっていく。...あの姿で戦う、ということで間違いなさそうね...。
アリス「....練也...。」
雰囲気から出て行くことは、憚られた。自然とそう感じたから...助けに行こうとするシャンハイを両手に抱きしめ、私はその場から練也が激闘に身を投じる様を見守る。拳を当て、投げ飛ばされ、銃撃にて火花が飛び散るのをお構いなしに、戦いは激烈さを増していく...。
〈CHANGE BEETLE〉
ダークカブト「...。」
複眼が黄色く煌めき、その煌めきは雨の向こうにいる敵...オリジナルにも届く。ヒヒイロノカネが直撃したことによりヤツは吹き飛ばされ、水辺をずり、受け身を取り損なったようだ。コレは攻撃のチャンス、一気に畳 仕掛けようとクロックアップボタンを素早く押す。
ダークカブト「クロックアップ...。」
〈CLOCK UP〉
天から降り注ぐ雨粒は空中にて停止し、沢の清流は流れを止め、立ちあがろうとする佐藤練也の姿勢は、そのまま止まる。そこへ怒濤の如く攻撃を浴びせにかかる、マスクドフォームとなっている今ならヤツはクロックアップは出来ない。一方的に攻撃するなら、今がチャンス。
正拳を数発叩き込み、その後蹴りで数発空中をバウンドさせるように連撃を繰り出して、その後カブトクナイガンを装備、アックスモードにて素早く連続的に斬撃をヤツの土手っ腹、背中、四肢に浴びせる。攻撃をある程度重ねたところで、クロックアップは終了した。
〈CLOCK OVER〉
その光景を見たアリスは、先程の擬態練也の消え方といい、魔法の森にて葬られたランピリスワームの動きを思い出していた。
アリス「...今の一瞬で...?!」
私は練也にこの世界の弾幕ごっこについてのイロハを教え、そしてドールワイヤーの扱いの手解きまで教えた。そのかわり彼からも情報交換という形で、教えてもらった力のことについて、再び思い返していた。
"クロックアップ"...簡単にいうなら、紅魔館のメイド長、十六夜咲夜と似たような力だと、...その力が私とシャンハイの眼前にて行使されている。
カブト「くそ...!」
負けじとホーンを起き上がりつつ引き倒そうとしているが、蹴りを数発放たれまた吹き飛び、更にはモードチェンジしたクナイガンの猛射にさらされてしまう。火花を散らしながらローリングなどして回避しつつ、半ば強引にキャストオフを実行する。
カブト「キャストオフ...!」
〈CAST OFF〉
ヒヒイロノカネがカブトからダークカブト目掛けて放たれるが、それに対しては攻撃も兼ねた回避を行おうと、ダークカブトは再度クロックアップしその姿を消す。ヒヒイロノカネは虚空の彼方へ飛び、擦りもしない。
カブト「ぐっ...!」
疾風の如く攻撃を受け、火花を散らしその場からぶっ飛ばされるカブト。瞬間生じた間隙をなんとか見つけ、素早くクロックアップボタンを叩くように押した。
〈CLOCK UP〉
ダークカブトをその赤く煌めいた複眼に捉えた、瞬間にクナイガンの銃口を向け、ダークカブトへ猛射を見舞う。