カブト「.....っ。」
ダークカブト「トドメだ...。」
〈ONE〉
ゆっくりと歩みを俺に進める、ダークカブト...。ゆっくりとした歩調をとりながら、それに合わせながら敢えてゆっくりとやっているんだろうが、シーケンスボタンを押し始めている。砂利を踏み締める音と共に、片膝をつく俺の側に段々と黄色く煌めく複眼を持つ戦士が、死の宣告を伴ってやってくる。
〈TWO〉
カウントが終わるか終わらないか、そこで反撃に出たい。ヤツがライダーキックを放つスキを突き、クロックアップ...。そこから"吹き飛ばす程度の能力"を使ってヤツを吹き飛ばしつつ、こちらも半ば強引にライダーキックを捩じ込む...。...この能力、...燃費を食っていけねぇ。もうあまり動かせる気がしなくなってきた。早めに、決着をつけないと....。
〈THREE〉
ダークカブト「...。...ライダー....」
カブト「......!」
腰のクロックアップボタンに添えられる手、...今まさにライダーキックが放たれようとしている瞬間。ゼクターホーンの駆動音が聞こえ、更に再度引き倒す音がした。タキオン粒子がヤツの身体を巡る...いよいよ来るぞ...ライダーキックが...!
ダークカブト「....。キック...!」
〈RIDER KICK〉
カブト「.....!」
ミドルキックの高さで放たれたライダーキック、それが当たるか当たらないか。そのタイミングでクロックアップを発動...。
〈CLOCK UP〉
自らの眼前にて静止した、ダークカブトのライダーキック。黄色い電流が著しく右足下肢末端に収束され、今まさに命中すれば爆発四散することだろう。そこから一気にガラ空きになった片足に目を向けた、そこへ向かい再度衝撃波を発生させて、怒涛の反攻へ転じる。衝撃波を伴った拳を左大腿部に浴びせ、ダークカブトの姿勢を崩し、そして追撃。衝撃波を伴った一足跳びから繰り出す体当たりにより、ダークカブトは大きく吹き飛ばされた。水源の側にある森林に吹き飛ばされたようだが...。
〈CLOCK OVER〉
カブト「....はぁ...はぁ...。」
だいぶエネルギーも使い切った、肩で呼吸をしなければだいぶ苦しい。それを表すかのようにボディからは顕著に白煙が立ち昇っていた。
アリス「練也...!!」
吹き飛ばされてきた、黒き黄色の眼を持つ戦士...。前にもその姿に変化したところを私は見ているしわかる、あれは間違いなく練也...。派手に吹き飛ばされ、木の幹に激突してもたれながら崩れ落ちる。それでもまだ立ち上ろうとする練也に、私は駆け寄った。
アリス「練也!これ以上無茶はやめて...!!」
ダークカブト「...手を出すな....。」
アリス「...貴方の目的なの?...彼と戦うのが、貴方の目的!?」
ダークカブト「......。」
私の言葉を耳にもかけず、ゆっくりと立ち上がる練也。手には私が授けたドールワイヤー、それが身体の黒いラインに沿って張り巡らされていた。こんな風に使うのなんて、貴方だけよ...。私は彼を止めようと、両腕を彼の腕に絡ませていかせまいとその場で踏ん張る。それに彼は反応を示す。
アリス「貴方がやり続けるなら私が代わりに戦うわっ!!」
ダークカブト「......。言った筈だ、...手を出すな。」
アリス「ちょっと...!練也!!?」
ダークカブト「...必ず戻る...。」
そう言って、彼はもう1人の....赤い目を持つ戦士に向けて歩き出した。