東方 外来人物語   作:佐藤練也

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第91話

カブト「.....。」

 

ダークカブト「.....。」

 

 

両者は互いに自分の間合いに入ったが、身動ぎ一つしない。ただ互いにその複眼を見据え、その奥にいる自分自身へと無言の問い掛けを投げているように見えた。

 

 

カブト「(次で最後か...スキを突くなんてやっぱりできない芸当、考えるもんじゃないな。)」

 

 

ダークカブト「......。」

 

 

カブト「....おい。お前、さっきの....あの魔法使いの子と...、関係あんのか!」

 

 

ダークカブト「いらん口を挟むな...。」

 

 

そう言葉を発すると共に、再度シーケンスボタンをダークカブトが操作し始めた。

 

 

〈ONE.TWO.THREE〉

 

 

手早くゼクターホーンを操作して、タキオン粒子が目に見えてベルトから頭頂部に聳えるツノに収束されていく。その場所にて、ダークカブトは動きを止めた。

 

 

ダークカブト「貴様との真っ当な戦い無くして勝利するなど、面白みもない。...この世界で戦う者に対して敬意を払わない上で戦いに身を投じ、ライダーを名乗るのであれば....。」

 

 

タキオン粒子が収束するホーンをそのままに、ダークカブトはカブトへと言い放つ。

 

 

ダークカブト「潔く、ここを去れ。最後に至るその瞬間まで、敬意を払えないのであれば。」

 

カブト「.....!」

 

 

ダークカブトの言葉に、先程のやりとりを見ていたカブトの心に火が灯る。同じように、シーケンスボタンを押し、ゼクターホーンを操作する。

 

 

〈ONE.TWO.THREE〉

 

 

カブト「....。」

 

 

ダークカブト「......。」

 

 

カブトは赤い電流をホーンに収束させ、ダークカブトも黄色い電流を同じくホーンへと収束させた状態から、一気にホーンを引き倒す。タキオン粒子の流動が急激に起こり始め、互いにタキオン粒子の流動が右足の末端に収束したのを感じた。その瞬間。

 

〈〈RIDER KICK〉〉

 

 

カブト「だっ!!!」

 

 

ダークカブト「おおおっ!!!」

 

 

2人のライダーキックが玄武の沢にて炸裂する。約出力19tのタキオン粒子を収束させたライダーキックの干渉により、眩い光が辺りを包み、その眩い光が収まった後...2人の姿は玄武の沢から消えていた。

 

 

アリス「.....練也....?」

 

シャンハイ「シャンハーイ...。」

 

 

完全に姿を消失した練也の行方を探そうとするアリス、そこへ妖怪の山から独自の動きにてやってきた烏天狗の射命丸文と、白狼天狗の犬走椛が、彼女の下へと舞い降りる。

 

 

文「アリスさん。ここで何をしているのですか、もしかして貴女もこの場所で決闘があるのをご存知だったんですね?」

 

アリス「いえ、....違うの...私は...。」

 

文「何やら関係がありそうですね...、まあいいでしょう。椛、練也さんともう1人...練也さんに化けた怪物は見えていましたか?」

 

椛「はい。瞬間的にスキマの中へ吸い込まれたかと。この目でしかと認めました。」

 

アリス「....ということは....、彼は紫が?」

 

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