なんで他の転生者は家があるの?   作:クレナイハルハ

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もうちょっとだけ、続きます












始めてのお出かけ

クロエside

 

 

夕方、アザゼルさんのお家に着いた

 

見た感じは普通の二階建ての普通のお家だ

 

「ここが今からお前の家だ」

 

そう言って中に入るよう促され、中に入る

 

見ると、例えるなら日本が好きな外人の人が持っていそうなグッズが沢山飾ってあったりした

 

「凄い……………」

 

私のイメージだと、少し散らかった部屋を考えていたのだが

 

ちゃんと綺麗で物も散らかっていない

 

取り敢えず空いてある部屋

 

その部屋が私の部屋になった

 

「まだ何もねぇが、明日にでも買いにいけばいいだろ」

 

アザゼルさんが私にそう言って頭を撫でる

 

「あ、そう言えば布団用意しねぇとな……考えてみれば家は布団が1つしかねぇんだよな………」

 

確かに、急に私を養子として引き取ったらしいし仕方ないわね

 

あ、布団なら確か鑑定したことがあったから投影いけるわね

 

「布団なら大丈夫よ」

 

「言っとくが、外套被って寝るとか言ったら許さねぇからな?」

 

「そんなんじゃないわよ。投影開始(トレース・オン)

 

頭の中に浮かび上げるのはあの日、私が始めての使ったあの人達のお家にあったあのふかふかした布団

 

姫島さん家にあった布団を投影した

 

「ね?」

 

「なんだよ今の、お前の腕に急に布団が出てきたぞ!?」

 

「これは投影魔術って言う魔術よ。視認して鑑定したものなら、大抵なんでも投影出来るわ。まぁ、剣以外は少し魔力を通常より使うからつかれるのだけどね」

 

「へぇ、なるほどな。んじゃお前の持ってたあの黒と白の剣も投影したのか?」

 

「まぁね」

 

「んじゃ、ベットはいらねぇか。取り敢えず明日は家具とお前の服だな」

 

「安くていいよ?」

 

「バーカ。俺を舐めんなよ?ちゃんとしたのを買ってやるからな」

 

、、、本当に安くてもいいのに

 

服だって、着れさえすればどうでもいいしファッションなんて私とは無縁だし

 

「だがまぁ、明日買いにいくのに同じ服はきついか。取り敢えず明日お前の服を買いにいくから取り敢えず今着てるやつを洗濯しとけ、ついでに風呂入れ。その間にお前の着れそうな物探してくるからよ」

 

「分かったわ」

 

そう言って脱衣所に向かう

 

脱衣所にある洗濯機に着ていた服、と言ってとパンツと上から着るワンピースだけだからあんまり量がないから、これだけで回すのも何か勿体ないな

 

そんなことを考えて洗濯機を動かし、風呂場に入る

 

シャワーでまず体を流し、髪を洗ってから体を洗ってから湯船に浸かる

 

「はぁ、幸せ~♪」

 

そう言ってゆっくりと体の力を抜く

 

それにしても、あんな優しい人に拾われるなんて、転生したての時は思わなかったし考えられなかったなぁ

 

そう言えば、時々施してくれたあのお兄さんどうしてるのかな?

 

色々と落ち着いたら、探してお礼を言わないと

 

それにしてもアザゼルさん、か………なんかハイスクールD×Dのあの人に凄くそっくり………ん?

 

頭の中に何かが引っ掛かる

 

私が戦った()()()()()()()()

 

アラヤの指示で助けた()()

 

()()()()ちゃん、()()()()さん、()()()()()さん

 

()()()()()()()使()()()()()()()()()

 

()使()()()()()使()と言う三種族

 

そして何より先程みた()()()と言う看板

 

「ここ、ハイスクールD×Dの世界なのね」

 

そう吐き出すように呟きつつ片手でお湯を肩にかける

 

「はぁ、まぁどうでもいいわね」

 

こうして普通に過ごせることが私にとっての幸せなんだから

 

そう思いながらお風呂から上がりタオルで体と髪を吹きタオルを巻いて風呂場から出ると、脱衣所にアザゼルさんの物と思われる大きな長袖のジャージとズボンが置いてあった

 

Tシャツを来てみると、Tシャツが大きすぎるのか私が着るとちょっとしたワンピースのようになった

 

袖は長すぎるので萌え袖に成ってしまうが仕方ないか

 

下着も洗濯中なので履いてませーん

 

別に気になりませーーん!

 

転生した時に着ていた物しか無いんだから仕方ないわね

 

スボンも履くと長すぎるのだ足はめくって置こ

 

そんなんで部屋から出ると、アザゼルさんが壁に寄っ掛かって待っていた

 

「取り敢えずお前が着れそうなの用意しといたぜ。一応俺のだが洗濯してあったから大丈夫だろ」

 

「へぇ」

 

そう言ってジャージの胸元を鼻まで持ってくる

 

元男だから、あまり何も思わない

 

でもなぜだろう

 

なんか、アザゼルお父さんが抱き締めてくれたときみたいな感じになる

 

「この匂い、なんか………落ち着く」

 

「いや犯罪臭が凄いな………」

 

「なんか言った?」

 

「いや、なんでもねぇよ」

 

なんか、聞こえたと思ったんだけど気のせいだったのかな?

 

「取り敢えず今日の飯は出前をとるぞ、ピザと寿司とラーメン、どいつがいい?」

 

「じゃあ、ピザ……かな?食べたこと無いから食べてみたい」

 

「そうか、ならピザでいいか」

 

そう言ってお父さんが電話をして、その日の晩御飯はピザを食べた

 

もう体は直ったので、おいしく普通の量を食べることが出来た

 

熱々でトロトロで美味しかった

 

また食べたいなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう少しだ、あともう少しで

 

 

何だろう、暗い

 

 

『後は…………寿命の問題を』

 

 

カタカタと何かを叩く音が響き渡る

 

 

『次はこっちのを試してみれば

 

 

パソコンか何かを動かしているのだろうか?

 

少し息苦しい、なんで?

 

『クローン第1製作体E─2025─と似たようにすれば』

 

 

そもそもここはどこ?

 

ゆっくりと目を開く

 

すると真っ暗な部屋で私は生まれたままの姿で何かの液体の中に入っていた

 

なぜだろう、凄く何かが引っ掛かる

 

目の前では靄がかかった顔の男がパソコンを叩いており、チラリと横を見る

 

え?

 

そこには、私と同じように薬に浸けられた沢山の女の子が目を閉じて薬の中に浸けられていた

 

 

『これこそ、我が人生の最高傑作る!』

 

 

そう言ってパソコンを叩き続けながら狂ったように笑う男

 

なに、あの人………怖い、怖いよ

 

助けて………お父さん

 

怖い、怖いよ

 

朱乃ちゃん、朱璃ちゃん、バラキエルさん助けて、お願いだから

 

助けて、お父さん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!?はぁ、はぁ、はぁ………ゆ、め?」

 

布団からガバッと起きる

 

荒い呼吸を繰り返し、震える体を抱き締める

 

窓から光が差し込んでこない辺り、まだ夜明け前なのだろう

 

なんだったの?

 

さっきの夢は、私はあんなの見たことがない

 

取り敢えず深呼吸を繰り返す

 

怖い、怖いよ

 

お父さん…………

 

私は枕を持って部屋を出る、そして教えられたアザゼルさんの部屋に入る

 

すると、布団の中でゆっくりと寝ているお父さんの姿がある

 

寝ているお父さんの布団に潜り込む

 

後で、謝るから…………お願い

 

今だけは、そばに居させて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体を揺すられる感覚がして目を覚ます

 

目を擦りながら体を起こすと、アザザルさんがこちらを少し困ったような目で見ていた

 

「おはよう。で、なんで俺の布団に?」

 

そう言われ、私は口を開こうとするが体が震え出してしまう

 

「おい!?」

 

心配してくれたのか、私の肩を優しく叩く

 

私は両手でその手を掴んで近くによせる

 

「夢をみた、の…………」

 

「夢?」

 

「なんか、見たこと無い研究所で……私の他にも沢山の女の子が薬の中に入ってて」

 

「………………」

 

「私、知らない………あんな場所知らないの」

 

そう言うとお父さんが優しく頭を撫でてくれた

 

お掛けで少しづつ落ち着いて来たし、震えも止まった

 

「よし、大丈夫そうだな?」

 

「う、うん」

 

そう言って私は掴んでいた手を離してお父さんを見上げる

 

「なら、早速買い物行くぞ。お前の服とか色々と買い出ししねぇとな、そら着替えてこい」

 

「うん、着替えてくる」

 

そう言って私は持ってきた枕を持ってお父さんの部屋を出て自分の部屋に入り何時も着ていたワンピースと下着を履いてお父さんと共に車でショッピングセンターに向かう

 

アザゼルさん、免許持ってたんだね

 

向かうまでの間は外の色々な景色を見ていた

 

今まで生きていくなかできにする余裕が無かったから余計にキョロキョロと外を見ていた

 

大きな建物、ショッピングセンターの駐車場に車を止めて中に入ると凄い賑わっていた

 

「沢山人がいる………」

 

「そりゃ、そう言う場所だからな。取り敢えず、服買いに行くぞ」

 

「うん、分かったわ」

 

そう言ってアザゼルさんに着いていくと、大きな服屋があった

 

前世でいうし○むらとか、そう言う雰囲気だ

 

「さて、服を買うにしても俺は流行りとかファッションとかあんま分からねぇし店員に頼むか」

 

そう言ってアザゼルお父さんが店員さんに言うと女性店員さんが凄く輝いた目で此方を見ていた

 

「銀髪、赤目、幼女………うふふふ」

 

な、なんだろう?あの視線

 

凄く嫌な感じがするんだけど

 

そんなでその店員さんに沢山の服を着させられた

 

もうね、着せ替え人形かと思ったよ

 

黒の猫耳パーカーにチェックのミニスカートにハイソックスに黒のブーツ

 

白と黒のゴシックロリータ

 

華のゴスロリ

 

黒いセーラー服

 

フリルの着いた真っ白なドレス

 

ペンギン(リヴァイアサン)の足下まである大きなパーカー?

 

ウサギのお家っぽい感じのお店のワンピース

 

と言った様々な物があった

 

まぁ、最初のが一番着やすいから好きかなぁ

 

するとアザゼルお父さんは面倒いからと言って全部買ってくれた

 

ついでに、下着とかパジャマは店員さんに色々聞いて安いものを選んだ

 

今の格好は黒の猫耳パーカーにチェックのミニスカートにハイソックスに黒のブーツだ

 

だってずっと着てたワンピースは春先だから少し寒いし、こっちの方が良いとアザゼルお父さんに言われた

 

なのでこの服を着ているわけだが、結構視線が来る

 

似合ってないのかしら?

 

「服は決まったし、次は家具………の前に飯だな」

 

そう言われ近くの時計を見るとちょうど時計の針が十二時を過ぎた時間だった

 

「うん、お父さん。お腹空いた」

 

「よし、んじゃなに食う?」

 

そんな話をしながら飲食店を見ていく

 

麻婆豆腐、お寿司、ラーメン、ハンバーガー

 

天丼、カツ丼、お蕎麦におうどん

 

ステーキにバイキングにお好み焼き

 

「この店の旨そうだな、ラーメンにするか?」

 

「うん!」

 

そう言って二人でお店に入り

 

チャー↑シュー↓メーン!↑を食べた

 

服に汁が飛ばないよう気を付けて食べた

 

チャーシューが厚くてスープも美味しくて、麺がモチモチして凄く美味しかったです!

 

あぁ、凄く幸せ

 

こんなに沢山美味しいものが食べられるなんて

 

頑張って生きていて良かった~

 

そんな感じでラーメン店を後にした私達は、続いて家具とか色々と置いてあるお店に来た

 

取り敢えず歩きながら、近くにあった物を鑑定しながらアザゼルさんに着いていき

 

タンス、人を駄目にするソファー、折り畳みのミニ机に座椅子を買ってくれた

 

途中、猫の肉球がデザインされたクッションに目を引かれた

 

じっと見ていると、アザゼルお父さんが買ってくれた

 

本当にありがたいなぁ

 

それと、アザゼルさんの家にまな板とか調理器具無かったから買ってもらった

 

これでも、前世では作れるときは自炊してたし

 

何か作って上げようかな?

 

それにしてもこれだけ使ってもお金があるなんて凄いなぁお父さん

 

と思いながら必要な買い物を終え家に運んでもらう手はずになった

 

その後はアザゼルお父さんとゆっくりと店を見て回った

 

ゲームセンターを見て回ったり、モールのゲームショップに行ったりして親子デートを楽しんだ

 

そして早めの晩御飯として、回転寿司を食べた

 

沢山種類があって選ぶのが大変だった

 

マグロとサーモンが凄く美味しかったし、デザートにパフェも食べた

 

デザートのパフェは凄く甘くて幸せの味でした

 

その後、二人で車に乗って帰ってきたのは夕方ぐらいの時間だった

 

「よし、家具は明日届くしもう大丈夫だな」

 

「うん、色々買ってくれて本当にありがとう」

 

そう言って私はアザゼルさんにお礼を伝える、するとキョトンとしたが次の瞬間、笑いながら言った

 

「色々と買ってやるのは当然だ。お前は、俺の娘だからよ」

 

と言って頭をポンポンするアザゼルお父さん

 

私は思わず笑いながら、頷く

 

まただ、また胸がポカポカして暖かい

 

きっと、この世界で父親がいるのならこんな人だったのだろうか?

 

こんな生活がずっと続いたら良いなぁ

 

そう思いながらアザゼルさんに続いて家に入ろうとした瞬間、頭のなかに、忘れかけていた私を呼ぶ声が響き渡る

 

「ん?クロエ?………どうかしたのか?」

 

思わず私は歩みを止め、玄関の前で立ち止まる

 

あぁ、どうして世界は私の幸せをいつも邪魔するの?

 

まるで狙ったかのようなタイミングに怒りを覚え拳を握る手に力が籠る

 

でも私は決めたのだ

 

誰よりも戦って、殺して戦い抜いて……救えるだけ救うって

 

だから、私は

 

──────カチッ

 

頭のなかで何かにスイッチが入るような音がして、体が先程の服から赤い外套にプロテクターを身に付けた姿に変わる

 

「アラヤからの命令を受諾。」

 

自分でも驚くような、氷のような冷たい声が出る

 

「クロエ?」

 

さっきまでの笑顔が無表情に変わっていくのを感じながら、受諾した命令を復唱する

 

「おい!?聞いてるのかクロエ!?」

 

「抑止力発動条件

『人類の大量殺戮』『権能の行使』を確認。

    目標、エクスカリバー(偽)の破壊」

 

自分が、生きている人(人間)からただひたすらに命令をこなすだけの機械(人形)に変っていくのを感じる

 

「及び、その行動に関与した人物の抹消」

 

でも、これは自ら受け入れたことだ

 

「抑止力としての活動を開始します」

 

だから私は、少しだけ平和な日常(居場所)から離れて非日常(戦場)へと向かう

 

私は玄関とは逆の方を向き

 

「クロエ、お前……どこに行くつもりだ?」

 

歩こうとしたところをアザゼルお父さんに肩を捕まれ、止められる

 

「仕事、かな…………」

 

そう言って私は困ったような笑顔を浮かべる

 

「はッ!このご時世、子供を雇うような所なんてねぇだろ………本当のことを言え、クロエ」

 

そう言って肩に触れる手に少し力が入る

 

私はその手を優しく掴んで、離した

 

「……あるんだよ、お父さん。私のような子供でも抑止力の守護者として、世界の存続の為に(平和を守る為に)

“セイギノミカタ”として呼ばれることがね。」

 

「それは、お前が俺ら三種族での戦争の時に現れて消えたことと関係があるのか?」

 

「…………いつか絶対に言うから、少し行ってきます」

 

そう言って私は、地を蹴り夜の町に消えた

 

 

 

 

 

 

 

今度は、出来るだけ早く帰りたいな

 

 

 

だって、ようやく見つけたから

 

 

 

私の、本当の居場所を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







ご愛読ありがとうございました

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【番外編】アラヤ社クロエ出張サービスin異世界

  • 魔法少女リリカル☆なのは
  • 魔法少女まどか☆マギカ
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  • 戦姫絶唱シンフォギア
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?
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