なんで他の転生者は家があるの?   作:クレナイハルハ

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無限の剣製

 

クロエside

 

 

炎が世界を燃やし尽くし、世界を埋め尽くす

 

先程まで叫びを上げていた魔術回路が落ち着いている

 

そして先程までの怒り狂っていた思考も落ち着き

 

目の前に広がるのは先程までの夜とは打って変わり夕方のような明るさの空

 

どこまでも続く荒野に刺さっている無数の剣

 

無名の剣、刀や聖剣、魔剣に妖刀

 

それらがまるで墓標のように突き立てられ、剣の丘が出来上がっていた

 

「いったい何が起こったの!?」

 

まるで何が起こったのか分からない様子の敵

 

カテレア・レヴィアタン

 

私はゆっくりと荒野の無銘の剣へと歩く

 

宙には火の粉が舞い、空に浮かぶ大きな歯車が大きな音を立て回る

 

「固有結界。この世界においてあの英雄と同様に9を救い1を切り捨て続けた先に得たモノ。この世界は全ての剣を内包し、世界は剣で出来ている。」

 

無銘の剣を引き抜き、剣の先をカテレア・レヴィアタンへと向ける

 

「貴方が挑むのは剣の極地…………逃れることなど無いと思え」

 

「八ッ!固有結界だかなんだか知らないけど、あんたなんか直ぐに殺して上げるわ」

 

そう言って光の槍を形成するカテレア・レヴィアタンへに対して

 

私は持っていた無銘の剣を宙へと向ける

 

するとと近くに刺さった無数の剣を操作し宙へと浮かび上がる

 

「言ったはずよ、逃れることなど無いと思えって!」

 

宙へと向けていた無銘の剣をカテレア・レヴィアタンへと向ける

 

すると宙に浮かぶ無数の剣がカテレア・レヴィアタンへも射出されていく

 

カテレア・レヴィアタンはそれを光の槍を使い弾くが、背後から放たれた剣によりその二翼の翼が切り落とされる

 

「あがっ!?よくも!!」

 

私の左手は肩が剣になってしまっている為に少し動かしにくい

 

投影開始(トレース・オン)

 

私の手には馴染んだ感覚が表れる

 

干将莫邪を投影した私は宙に浮かぶ剣を射出しながらカテレア・レヴィアタンへと接近し右手で干将を振り下ろし、左手で莫邪を横に振るう

 

だが、カテレア・レヴィアタンはそれを光の槍で弾いて逆に斬り着けてこようとして、横凪に振るわれる光の槍を屈んで避け再び投影した干将莫邪を逆手に持ち上に斬り上げる

 

「なッ!?」

 

カテレア・レヴィアタンの両肩を下から上に軽く切り上げ、先程までいた場所に転移する

 

そして再び干将莫邪を投影し背後へと瞬間移動して斬り着け、転移して斬り着けを繰り返す

 

鮮血が舞う

 

腕を、体を、足を次々と斬りつけ続ける

 

 

「がッァァァァァァァァァァ!?!?」

 

体から血を流し座り込むカテレアに対し私は転移してカテレアの目の前に大量に無銘の剣を宙に浮かばせる

 

「ヒッ!ば、化け物!?」

 

「……………………」

 

カテレアは此方をまるで化け物をみたかのような目で見てくる

 

宙に浮く剣を一斉に射出する

 

「あ、ぁぁ………………」

 

そして突き刺さる寸前で止めた

 

「貴方なんて、殺す価値もないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

固有結界を解除し元の世界に戻る

 

大きな歯車や剣の丘は消え、元の駒王町の学園に戻る

 

体から大量の魔力が消費されたからか、体が怠い

 

まるで体に重りを背負っているみたい

 

周りを見渡すと、兵藤一誠が気絶しているのを見るにヴァーリ・ルシファーは回収されたのだろう

 

他にも全員軽傷ですんでいるようだった

 

そこに私と戦意喪失した様子のカテレアが現れたのだからみんな驚愕していた

 

バラキエルさんや朱乃ちゃん、木場くん達は安堵した様子で此方を見ていた

 

そしてアザゼルお父さんだけは切り落とされた手が繋がっており私は安堵した

 

「お父さん、腕が…………」

 

「まぁ、なんだ。研究用フェニックスの涙が一つ残っててな。それでどうにか治ったんだ。お前こそ、その左肩」

 

私の剣となってしまった左手肩を見つめている

 

「無理に魔術を使おうとしたから、魔術回路が暴走したの。もう戻ることはないわ」

 

「ッ!そうか……………」

 

「でも、みんな無事で良かった」

 

どうにか、みんなを死なせずにすんだ

 

もう、大丈夫なんだ

 

その時だった

 

「ガフッ!?」

 

後から血を吐く音と同時に聞きなれてしまった剣が肉を裂く音が聞こえ、急いで振り返る

 

するとカテレアレヴィアタンの胸から黒い剣が生えていた

 

いや突き刺されていた

 

そして、その剣を私は知っている

 

「あ~あ、せっかく苦しまないよう殺して上げようと思ったのに。汚いなぁ………消えてよ」

 

かのブリテンの王のifの姿、聖杯の呪いに侵され非道に徹しきった側面の持っていた聖剣

 

エクスカリバー・モルガン

 

「あがっ!?たす、け………………」

 

その声と共に黒い剣の等身からから黒い極光が放たれカテレアは闇に飲み込まれ、消えた

 

「ダメだよクロ、敵はちゃ~んと殺さなきゃ」

 

黒い極光がやみ、その姿が現れる

 

恐らくはエクスカリバーモルガンを使ったであろう人物が

 

嘘だ、この世界に彼女は…………

 

現れたのは綺麗な銀髪に魔法少女を彷彿とする服装、そして先程カテレア・レヴィアタンを葬った聖剣を手に持った琥珀色の瞳の少女は真っ白なその肌を返り血で染めていた

 

この世界に存在するはずがないのに、なんで

 

「やっと見付けたよ、クロ」

 

そこには約束された勝利の剣(エクスカリバー モルガン)を持ち、まるで探し物が見つかったかのような笑顔を向ける少女

 

「イリ、ヤ?」

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが目の前に佇んでいた

 

 

 

 

 

 





次回、すべての謎が───


      ──────今、明らかになる





        次回『真実』



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【番外編】アラヤ社クロエ出張サービスin異世界

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