なんで他の転生者は家があるの?   作:クレナイハルハ

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贋作者の貴方と偽物の私

C.C.side

 

マスターの案内で、カルデアの様々な部屋等を案内してもらっていた

 

ゲームでは中々見れなかった場所を見れてのは少し心が踊ったわ

 

そんなこんなで、最後に私は食堂に来ていた

 

みるとFGOで見た沢山のサーヴァント達が食事を取っていた

 

奥の厨房らしき場所では、ブーディカに紅閻魔

 

そして英霊エミヤが忙しそうにしていた

 

「…………すごい、英霊がこんなに」

 

「はい、ここではカルデアの職員やスタッフの他に召喚されたのサーヴァントの皆さんが食事をしています」

 

私の呟きに答えたのは、隣にいるマシュさん

 

なんか、改めて見ると凄いな

 

沢山のアルトリアさん達が1つのテーブルで食事をしており、他には三人の英雄王が一緒に座っていたり

 

シトナイとヘラクレスが一緒にご飯を食べ、村正と武蔵が雑談しており

 

イシュタルとパールヴァティー、エレシュキガル、カーマはのんびりのお茶をして話している

 

てか、村正実装……じゃなくて召喚されたんだ

 

私の前世だと、まだ実装される前に死んじゃったから少し悔しいな

 

他にはジャック・ザ・リッパー、ナーサリーライム、ジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー、アナ、バニヤンのカルデアロリ組が楽しそうに話しているのを遠くからアタランテが眺めており、プリヤ組の近くにはエミヤ(殺)とアイリスフィール〔天の衣〕が座ってる

 

近付かないでおこう、彼女らにもし私の正体がバレたら、色々と大変そうだし

 

何よりアイリスフィールさんの場合は面倒な事になりそう

 

その時だ、先程まで黙っていた立香が大きく息を吸い込んでいた

 

「みんな聞いてーー!!」

 

立香がそう言うと、食堂の全員がその手を止めてマスターの方を見る

 

厨房の人達も一度手を止め此方を眺めてきていた

 

す、少し気まずい

 

「新たに召喚されたサーヴァントだよ!さ、自己紹介して」

 

そう言われ、私は大きく音を立てている心臓を落ち着かせてから口を開いた

 

「サーヴァント、フォーリナー。素顔と真名は明かせないから、C.C.と呼んで下さい」

 

そう言うと食堂の全員スタッフやサーヴァントから『よろしく~』といった感じの人もいれば、つまらなそうな顔をしている人もいる

 

オリジナルの私は、あの部屋での態度が気に入らなかったのかムスッとしていた

 

「ちょうどお昼だし、何か食べよっかマシュ」

 

「そうですね先輩。C.C.さん、カルデアの案内はこれで終わります、基本的に用事がありましたら放送でお呼びしますので、それまではご自由になさってください。それでは」

 

そう言って二人が去っていくのを見送る

 

さて、何処に座ろうかしら。

 

一応、お腹は空いているので何か食べようかと思っているが食堂のほとんどのテーブルが埋まっていて座れそうな場所はない

 

自分の部屋に持ち帰えれる物を作ってもらおうか考えていると、いつまにか目の前に赤い外套に色の抜けた髪の男、英霊エミヤが目の前まで来ていた

 

「C.C.、だったな」

 

まさか、私が英霊エミヤの力を使っていた事がバレた?

 

それとも私の体にエミヤの血が流れていることに勘ずいたのか?

 

そんな事を考えていると、エミヤが口を開いた

 

「失礼、ずっと辺りを見ている君が少し心配でね、声をかけさせてもらった。」

 

どうやら、バレてはいないようだ

 

「そう、感謝するわ」

 

「私は厨房を任されている。サーヴァントアーチャー、真名は」

 

「知ってるわ、英霊エミヤ」

 

そう言うと、エミヤは目を見開いて驚く

 

「む?失礼、何処かであったことがあったかな?私の事を知っているとは」

 

「えぇ、貴方がどんな存在で、どんな魔術を使い、どのような過去を持っているのか」

 

そう言うと、エミヤの目がピクリと動いた瞬間、彼は先程までの柔和な笑みではなく殺気のでる物へと変化する

 

きっと私の事を警戒しているのだろう

 

でも私の力や体の事は、この人に話さないといけないと思う

 

だって私の力は貴方の力が元なのだから

 

「貴様、何者だ?」

 

それに、エミヤのこの殺気は回りの事を考えて少ししか出ていない

 

恐らくエミヤが本気で殺気を飛ばしても私は耐えるだろう

 

殺気なんて、何度も感じた事がある

 

戦場での経験のせいなのか私の感覚が壊れているのだろう

 

「別に、ただの偽物よ」

 

「偽物?どう言うことだ」

 

「後で話すわ。ここで話すわけには行かないからね」

 

そう言って私は失笑する

 

「そうか、暫くしたら厨房の方が落ち着く。話せるのはその時だ」

 

「そう。それじゃ私はそれまでは……」

 

───ぎゅるるるるぅぅう───

 

その時だ、私のお腹から空腹を告げる音が鳴りもわず両手でお腹を押さえ呟いた

 

「お腹、減った………」

 

「ッ!?」

 

その時、エミヤは目の前の新たに召喚された少女らしきサーヴァントが

 

一瞬だが、ボロボロの服を見に纏い

 

酷く痩せ細り、生気のない濁った瞳をした少女の姿を幻視した

 

そして一度目を瞑り、開くと先程までと同じ少女らしきサーヴァントが映っている

 

「まぁ、なんだ………空腹なら何か作ろう」

 

「………お願いするわ。」

 

「了解した。料理に何か希望はあるかね?」

 

「う~ん、じゃあお任せで」

 

「おまかせ?」

 

「私、まだ料理を沢山食べたことないから何の料理が好きなのか、ちゃんと分かってないのよ」

 

そう言うと、エミヤは少し戸惑った様子だったが何を作るのか決まったのか頷くと此方を向く

 

「メニューは決まった。何処かのテーブルに座って待っているといい」

 

そう言ってエミヤが厨房に入っていくのを見送る

 

さて、何処に座ろうかしら

 

辺りを見回すと1つだけ誰も座っていないテーブルがあったのでそこに座る

 

何だろう、なんか落ち着かない

 

そういえば、お腹が鳴ったのって凄く久しぶりね

 

お父さんの家だと、よく外に食べに行ったり出前を取ったりで少し食べられる物が固定されてしまう

 

まぁ、美味しいから良いけど。

 

それに、ご飯を食べられること自体が嬉しいし好きだから自分にとっての好物なんて考えたことなかった

 

そう思いながらフードを更に深く被る

 

そう言えば、()()マイ・ロードからもらったけど

 

もし英霊エミヤと戦うのであれば、彼の力ではなく私の力である()()を使うことになるのかしら

 

いや、そもそも私がクロエだとバレない為には、戦闘はその方が良いのか?

 

うーん、どうなんだろ?

 

「ねぇねぇ!」

 

「?」

 

そんな事を考えていると、私の目の前に料理の乗ったお盆を持ったアストルフォが立っていた

 

「ここ空いてるー?空いてるよね!」

 

アストルフォの勢いに思わず頷いてしまう

 

「マスッじゃなくてジーク!こっちこっちー!」

 

そう言うと、アストルフォの近くに銀髪で黒い服を来た少年が手に料理の乗ったお盆を持って此方へと歩いてきていた

 

「すまない、ここに座っても良いだろうか?」

 

「…………」

 

見ると、Fate/Apocryphaのジークがいた

 

取り敢えず黙って頷くと、向かいの席にジークとアストルフォが座った

 

「ねぇねぇ!君、確かさっき呼ばれたんだよね!ボクはアストルフォ!ほら、ジークも!」

 

「オレはジーク、ただのホムンクルスだ。貴方のような英霊程強くはないが、よろしく頼む」

 

「真名と姿顔は見せられない。なのでC.C.と名乗ってるわ。それとジーク、例え貴方がホムンクルスでも、歩んだ道は英霊そのものだったと思うわ」

 

これは、FateのApocryphaを詳しくない私がネットで得たあらすじをみて思った事だ

 

「君もそう思うよね!ジークってばいっつもこうだからさ!実際は凄く強いんだよ!」

 

「やめてくれ二人とも、何と言うか……少し戸惑ってしまう」

 

そう言って少し恥ずかしそうに笑うジークを見てアストルフォが微笑む

 

それを見て、私はどうしても思ってしまう

 

ホムンクルスのジークさんは立派な英雄と言えるが、私はクローン

 

沢山の人を殺し、恩人に、そしてたった二人の家族とも言える存在にも刃を向けた

 

結末や経緯はどうであれ、その事実は変わらない

 

「貴方と違って私は、偽物……人殺しだもの」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「別に……」

 

そう言った時、私の目の前に料理

 

鳥の唐揚げとご飯と味噌汁の乗っているお盆が置かれた

 

「注文の品だ、取り敢えず子供の好きそうな物を選んでみた」

 

おいこら、それ私の見た目が子供だと言いたいの?

 

まぁ肉体年齢2歳か3歳だけど、そう思い手を合わせる

 

「いただきます」

 

そう言って橋を使って料理に箸を伸ばすして口に入れる

 

うん、美味しい。何と言うかお店で食べるのと違って何処か温かいそんな気がする

 

そう言えば鳥の唐揚げって衛宮さんちの今日のごはんでやってたっけ?

 

それに、エミヤのご飯が食べられるのって凄く貴重な体験よね

 

そう思い、食事を続けている

 

「「「…………………」」」

 

「………何?」

 

「いや、なんだ。その…………」

 

「C.C.さ、なんか凄く美味しそうにご飯を食べるね。ジーク」

 

「あぁ。オレの知識だと子供は好き嫌いが多いと聞くが、違うのか?」

 

この時、三人には少女が先程まで出していた声をかけにくい状態から

 

回りにポワポワと何かが浮かぶような幸せそうな状態で食事をしているのに驚いていた

 

「食べ物の好き嫌いなんか言ってられなかった、これを食べてから直ぐまたご飯を食べられるとは限らなかったし」

 

そう言うと、三人が黙り込むので無視して食べ続ける

 

うん、美味しい。鳥の唐揚げ、好きな食べ物に成りそうね

 

そう考えながら、食事を食べた後に英霊エミヤの部屋での話をする事になった

 

ベットとテーブルとイス以外何もない部屋にエミヤが入った後に入ると自動でドアが閉まった

 

「さて、聞かせてもらおうか。貴様が、何者なのかを」

 

そう言って此方を睨み付けるエミヤ、その立ち姿からいざ戦闘になっても直ぐに動けるようにしているのだろう

 

私は瞳を閉じて被っていたフードを取って、ワンピースだけの姿になる

 

「その姿は!?」

 

赤い外套に黒いプロテクター、腰のベルトには青と黄色の配色に球体の埋められた機械のような何かを着けた姿に変わる

 

「英霊エミヤ。貴方に私の真名を話すわ」

 

そう言って私は目を開き、英霊エミヤに視線を合わせる

 

「第2製作体E型257─Ⅱ─K,Chloe von Einzbern」

 

その言葉に、エミヤはただ驚愕した様子だった

 

「貴様、いやクロエだったな。お前は、まさかホムンクルス、なのか?」

 

「いいえ、私はとある人物が製作した『クロエ・フォン・アインツベルン』と言う人物を元に作られた、クローン。最高傑作よ。」

 

「クローン、だと!?」

 

「私の製造されていた施設は抑止力により壊され、残されたクローンは私、そしてあと二人」

 

そう言って私は恐らく自分がこの後に消されるであろうことを考え口を開く

 

「クローン第1製作体E型2025『Illya Feel von Einzbern』、第2製作体S型2017『Sakatuki Miyuu』」

 

その事にエミヤは驚きながらもそう聞いてくる

 

「イリヤと、美遊もか……その二人は、どうなった?」

 

「殺したわ…………私が」

 

そう言うと、私を信じられないものを見るような目で見てくるエミヤ

 

そう、なるよね

 

クローンだとしても、彼にとっては姉だ

 

私にイリヤが殺されたことが、彼にとってよほど驚く事なのだろう

 

「殺すしか、なかった。彼女達は私の住む世界を壊そうとした、沢山の子供を生け贄に自分達を生み出した男を、世界を壊そうとしたから。

それに、私だって殺したくなかった。できるのなら家族として過ごしたかった」

 

「後からなら何とでも言えよう。貴様が殺したことは変わりない」

 

クローンとはいえ、イリヤを殺されたのが彼の怒りを刺激したのか

 

言葉遣いが少し棘のある感じに変わった

 

「それもそうね。私の話が終わったら、貴方は私を殺すと良い。私はクローンの最高傑作と言われた、その理由が分かる?」

 

その問いに首を横にふる彼に私は告げた

 

「男が何処からか手に入れた“英霊エミヤの物だと思われる血痕”を、貴方のDNAと男の製作した擬似的なアーチャーのクラスカードを組み込まれたからよ」

 

「俺の、血だと………」

 

「その結果、荒れ果てた研究所で目覚めた私は貴方の力を。投影魔術や戦闘技術を手にした、そして抑止力、アラヤとの繋がりも」

 

そう言って私は自身の胸に手を置く

 

「私は、数々の戦争地帯や紛争地帯に送られ多くを救うために人を殺しつづけた。時には自身を救ってくれた恩人にも刃を向けた、全てはアラヤの指示のままに。苦しかった、家がない、家族もない、お金もない。そんな私は、どうにか毎日を空腹と寒さに耐えて過ごした」

 

エミヤはさっきの血の事でよほど驚いているのか、私の言葉に耳を傾けるだけ

 

「そんな時だ、私は自殺しようとしていた所をある男に拾われ、数日を過ごした。そしてその人を守るために向かった戦場で、私はクローンであることを、おなじクローンであることを彼女達から告げられた。」

 

今でもあのときの事を思い出すことができる

 

「でも私はその世界を守りたくて、彼女らを止めようとして、無理で………殺して、死んだ」

 

そう言うと、エミヤは膝を着いた

 

その顔は酷い後悔と悲しみが籠っていた

 

「すまない。私の、俺のせいで……君には、辛い思いをさせてしまった……」

 

「そして死んだ私は、転生を司る神様に誘われ神の眷族として世界を守るために戦うことを選び、ここへと来た」

 

彼の言葉を受け止め、それでも尚続ける

 

「私はね、貴方に感謝しているの」

 

そう言って膝をついて下を見る彼に歩みより、膝をついて彼の顔を見上げる

 

エミヤは私を見て、先程の言葉に困惑していた

 

「貴方が私にクラスカードを通じて力を貸してくれたから、私は私を助けてくれた恩人を助けられた。イリヤとミユを止めることが出来た」

 

そう言って私はエミヤに向けて、優しげに微笑んだ

 

「だからさ、エミヤ。私を、みんなを救ってくれて、ありがとう」

 

私が彼に、ずっと言いたかった感謝の思い

 

それを、告げるとエミヤは瞳から涙を流した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと、エミヤは元の様子に戻ったので、私がカルデアの特定の人物以外に真名を伝えていない理由を話した

 

「なるほど、だから君はC.C.と名乗っている訳か」

 

そう言われ、私は頷いて返す

 

「確かに、彼、彼女らに君の正体がバレたら面倒な事になりそうだ」

 

「でしょ?そう言えば、私って貴方の血からを生まれたわけだし、一応私も貴方の妹、なのよね?」

 

「む、確かにそうだが」

 

「なら、私は貴方の事をこう言おうかしら。兄さんって」

 

ふと思ったことを口に出してみた

 

だって、そうじゃない?

 

私にはエミヤの血が流れているわけだし

 

「に、兄さんだと!?それだと回りから誤解されるし、何より正体がバレるだろ戯け!!」

 

「そうかな?」

 

そう言うと、エミヤは大きなため息をすると、口を開いた

 

「はぁ、分かった。兄さんでいいが、奴らにバレても私は知らんからな。」

 

「えへへ、ありがとう。兄さん♪それじゃ、私は自分の部屋に戻るわ」

 

そう言って服装をワンピースに外套を羽織った姿に戻り、フードを被る

 

「そうか、なら送ろう。このカルデアにはお前のような奴に手を出すような輩がいるからな」

 

うわぁ、なんか頭に一人しかそう言う人が浮かばない

 

たぶん、あの人何だろうなぁ

 

黒い髭でデュフフな人なんだろうな

 

そう思い、兄さんと部屋を出た

 

「あ」

 

部屋の目の前には青い全身タイツのような服を着た男、アイルランドの貴公子

 

クー・フーリンがいた

 

「「あ」」

 

その場に数秒間、沈黙が流れる

 

「お前、まさかそんな嬢ちゃんと部屋で………そんな趣味があったのか…………」

 

「誤解だランサー!」

 

「すまんって、別にとやかくは言わねぇがその、まぁ、なんだ……大事にしてやれよ、じゃあな!」

 

そう言って、クー・フーリンが走っていくのを、私は呆然と見ていた

 

「ごめん、兄さん。早速迷惑かけちゃって」

 

そう言うと、エミヤは外套の上から私の頭に手を置いて撫でた

 

「気にするな。まぁ、ランサーの事は私が今から話して誤解を解く」

 

「そっか」

 

そう言って私はエミヤに私の部屋まで送ってももらった

 

クー・フーリンの誤解、直ぐに解けるといいけど






次回辺りで主人公のステータス、更新します

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【番外編】眷族クロエの出張サービスin異世界

  • Fate/Grand Order
  • 戦姫絶唱シンフォギア
  • 魔法少女リリカル☆なのは
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