C.C.〔クロエ〕side
「ほらほらツー、あーんして?お姉ちゃんが食べさせてあげるわ」
「クロエ姉さん、自分で食べられるよ」
「そんな事言わないでほら!あーん」
そう言って私に卵焼きを差し出してく来るクロエ姉さん
私はそれを頬張りゆっくりと噛んで食べる
やっぱり兄さんの卵焼きは美味しいなぁ
「はぁ♡この笑顔……癒されるわぁ」
「つ、次は私のあげる!ほらツーあーん!」
「ツー、私のも」
そう言って美遊姉さんとイリヤ姉さんもそれぞれのおかずを私にも一口ぶん箸で摘まんで寄越す
そんな様子を見守る厨房の2人エミヤとブーディカ
「なるほど、やけにメインのおかずをを小さく分けて欲しいと言われたが、あれが目的だったか……」
「でも、あの子達の気持ちは分からなくはないね、なんでも美味しそうに食べてくれるし、作る側からすればあの顔ほど嬉しい事はないね」
「確かにな。さて、そろそろ次のが出来るぞ」
「はいよ」
そうして厨房の2人が元の作業に戻る
「ほらほらツー!あーん?」
「ひ、1人で食べられるよ姉さん達」
姉さん達と食堂でご飯を食べていると、1人の男が食堂に入って来た
その男は白髪の男性で、背中には羽のような物を身につけている
「あ……………」
思わず、声をあげそうになるのを堪える
「どうしたのツー?」
そう、入って来たのはカルナ
私を、助けて目の前で消えた
私に、ボクにとって最高のサーヴァント
ランサー、カルナ
私は食べていたご飯を食べ終え、食器を片付けすぐに1人でご飯を食べているカルナへと歩み寄る
「ちょっ!?ツー!?」
そんな声が聞こえるが私はどうしても話さなきゃ行けないと思い無視してカルナの元へと歩く
「カルナ……だよね?」
私はそう言うと、カルナは食事を止め私の方を向いた
「確かに、オレの名はカルナだ。だが、何故オレの名を?」
「…………え」
「すまない、オレはお前との面識がないはずだ。聖杯戦争の時にオレに、会った事があるのか?」
その時、ボクはふとFateに詳しい友達から聞いた話を思い出した
『■■、普通なら英霊召喚は基本的に召喚された時には前の聖杯戦争とかの色々な記憶がない状態で召喚されるから、こんな感じの二次創作の話ってさ少しあり得ないんだよ。それこそ奇跡でも起きない限りね』
「ごめんなさい……なんでもないわ」
「そうか?ならいいが」
そっか、あの時
私を救ってくれたカルナは…………もう
居ない、会えない
目の前で、消えたんだ
そう思い、私はふと頬に何かが伝うのを急いで拭い部屋へと走る
「ツー!?どうしたの、え?泣いてる!?」
「イリヤ、ツーがどうかしたの!?」
「さっきツーちゃんが泣きながらあっちに走って行って………」
「すぐに追うわよ!ミユ、イリヤ!」
部屋に入り、誰も入ってこないよう鍵をかけ
布団へと倒れ込む
涙が止まらない、胸が痛い
クッションに顔を埋め、声を殺して泣く
この感情は、一体なんなのだろうか
カルナのあの言葉が、まるで私の胸を刺すよに痛む
悲しい、苦しい私は胸を手で押さえる
こんなこと、始めてだ
感情を押さえ込むことが、涙を止めることが出来ない
その後も私は泣き続けた
布団を被り、部屋を閉め1人で、泣き続けた
???side
オレには、いつからかは思い出せないが
マスターに従い、共に人理を修復するため
様々な特異点、様々なイベントとやらを切り抜けてきた
『カルナって言うのか!カッコいいな、これからよろしくね』
オレやアサシン達しかいなかった場所は、いつしか沢山の召喚されたサーヴァントで溢れていた
オレより遥かに強く、素晴らしきサーヴァントがいると言うのに、マスターはオレをずっと使ってくれていた
『最終再臨終わり、長かったな。これからも頼むよ、カルナ!』
あぁ、オレはお前に従おうマスター
オレは何処までも、共に行こう
そんなある日だ、オレ達のマスターは突如として現れなくなった
毎日現れるわけではない、時には数日を置いて現れることがある
オレ達はそんな風に考えた
その後、数日、一週間、1ヶ月
マスターが現れることはなかった
オレはマスターの身に何かがあったのではと考えたとき
突如として、目の前の建物、人、サーヴァントが次々に、光の粒子となり消えていった
オレ達も同じように光の粒子となり消えた
それからどれだけ時間が過ぎたのかわからない
他のサーヴァント達はどうなった?
マスターは無事か?
そんな時だ、頭の中で銀髪で琥珀色の瞳の少女が虚空を見つめる風景が見えた
オレは少女を、クロエ・フォン・アインツベルンと何度か共に戦ったことがあるが少女には違和感を感じた
いつもの小悪魔のような雰囲気が消え、あるのはただ孤独と悲しさ
『お腹、すいた………』
そう言って腹を鳴らす少女にオレは懐かしいものを感じた
いや、懐かしいモノではないこれは繋りか?
その時だ、頭のなかにある光景が浮かぶ
男性と思われる人物と、あの日消えたマスターが話していた
『僕が、転生?』
『そうだ。お前の転生特典はクロエ・フォン・アインツベルンの能力、容姿だ。精々俺を楽しませてくれよ?』
『ふざけるな!ボクはそんな事を望まない!そんな転生をするぐらいなら、もう一度死んだほうがいい!』
そう叫ぶマスターだったが、男が手を翳した瞬間、何処かへ消えた
そうか、あの違和感を感じる少女はお前だったのだなマスター
その時、オレはどうにかマスターを救いたい
そう思いが通じたのか、オレはいつの間のかマスターの眠る近くに現界した
「マス!?………」
マスターへと向けた手からは光の粒子がこぼれていた
恐らくは無理に現界したのが原因か、霊基に多大な負担がかかり、短時間しか顕現出来なくなってしまったようだ
マスター、いまお前を救うことは無理のようだ
すまない、
すぐにオレは霊体化した
こうすることで少しだがオレが現界を霊基を保つ
そしてどうにか戦闘は無理だが動けるぐらいにまでは体を保てるようにし、後は働きマスターへと食事を与えよう
そう思い、オレは霊体化したままその場から離れた
スーリヤよ、どうかオレのマスターを導いてくれ
どうにか、オレは活動拠点となる喫茶店で働くことになった
オレは店主に頼み、スープを作りマスターの元へと向かう
ここ数日、雪が降った
この世界は何処までマスターを苦しめる
この世界の全ての不幸を背負っている、
思わず錯覚させるほど、この世界でマスターは傷付き続けている
そうして路地裏には入ると、いつものように外套に身を包み木箱に座るマスターがいた
マスターはオレの、いやマスターだった頃の記憶がない
恐らくはこの少女の姿になった混乱から一時的に忘れているのだろう
「少女よ、生きているか?」
そう言うとマスターがオレに気が付いたのか外套の置くからオレを見る
外套から見えるマスターの顔は酷く曇り、瞳は濁り、体は酷く痩せ細っていた
マスターは受け取ったスープを少しずつ飲む
前に菓子パンを渡したときは、マスターの胃が弱っていた為か吐き出してしまっていた
だが、スープなら胃にも刺激が少ないはずだ
マスターの瞳から涙が零れ、地面へと落ちる
大丈夫だマスター、いつかお前は必ず笑顔になれる筈だ
それまで、オレはお前を救おう
何度てもスープを、食べ物を施そう
可能な限り、共にいよう
いつか、お前が幸せな日々を掴むその日まで
体を……霊基を貫かれ、体が崩壊していく
マスターと同じ容姿をした少女、イリヤスフィールのクローン、そしてその友であるミユウと言うクローン
マスターまでもが作られたクローンと言う真実
その事を知ったマスターは、どれほど大きなのショックを受けただろう
だがマスターは、そのショック乗り越え
今もなお、闘志を燃やして武器を握っている
あの時、1人だった彼女には多くの友
帰るべき場所を得た
「カルナ!」
恐らくは、オレの事を思い出したのかマスターがオレの真名を呼んだ
「初めて、真名を呼んでくれたな……」
「なんでこんなことをしたの!?」
オレは、そんな彼女を先に向かわせるため、ここで失わせないため自身の体を使い、マスターを守った
「サーヴァントがマスターを守るのは、英霊として当然のこと。それに、お前は俺を最後まで育て最高のサーヴァントと言ってくれた」
そう言ってオレは涙を流すマスターの顔に触れ、涙を拭う
「だから、そんなお前を守れて俺は良かった。さよならだ、マスター」
そう言ってオレは笑う、せめて彼女に心配をかけぬよう
体が光の粒子となり、体が消えていく
………マスター、オレはお前を救うことが出来たのだろうか?
出来るなら、オレはお前がこの先で笑う姿を見ていたかった
恐らくはこれは我儘だったのだろう
どうかマスター、お前の手で自信の
だから、恐らくこれは奇跡なのだろう
偶然などと言う言葉は、二度三度と続けばもはや必然と考えられる
「俺の名はカルナ。クラスはサンタだが、ボクサーの可能性もある、1人前のサンタになれるよう、これからトレーニングに励む予定だ。よろしく頼む」
この場にて、少女との
あぁ、オレは恵まれている
元マスター、お前がここにいるなら
記憶を持ったまま召喚されたオレは恵まれている
すぐお前と出会う時を来るはずだ
待っていろ、元マスターよ
ご愛読ありがとうございました
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