なんで他の転生者は家があるの?   作:クレナイハルハ

30 / 34
再開、英雄の帰還

クロエ〔C.C.〕

 

 

どうも、私は泣きつかれて眠ってしまっていたらしい

 

なんか、私らしくなかったな

 

そんな事を考えながら外套を被り自室の鍵を開ける

 

するといつも通り通路に出るのでそのまま食堂に向かう

 

お腹、減ったなぁ

 

考えてみれば、昨日はお昼ごはんを食べた後に泣いちゃってたから晩御飯食べてないんだ

 

そう思いながら、食堂の端を歩き兄さんの元へと向かう

 

姉さん達はもう起きてるのかな?

 

そう思い、辺りを見回すと思ったよりサーヴァントの数が少なかった

 

なんで?

 

もしかして私が眠ってる内に特異点でも見つかった?

 

そう思いながら食堂の受付まで向かう

 

「兄さん、朝ごはんお願い」

 

「む?C.C.、昨日はどうした?急に泣き出したと魔法少女達が心配していたぞ」

 

そっか、後で謝らないといけないわね

 

「もう、大丈夫………平気へっちゃら」

 

「そうか、それにしてもこんな朝早くに起きるとはな」

 

「え?」

 

「カルデア内は常に明かりが着いているから分かりずらいとは思うが、今は君が普段に起き出してくる二時間ほど前だ」

 

どうりで姉さん達がいなかったわけね

 

「と、取り敢えずご飯をちょうだい」

 

「分かった、いま用意する。何が良い?」

 

頭の中にカルナが私にカップにスープを入れて持ってきてくれた事が頭の中によぎる

 

「じゃあさ……暖かいスープ、それとパンをお願い出来る?」

 

「了解した、すぐに用意しよう」

 

あはは……やっぱり私、諦めきれてないのかな

 

カルナの事

 

すると兄さんがお盆にコンソメスープの入った皿と、パンが二つ乗せられた皿を乗せて持ってきた

 

「注文の品だ、スープは熱い内に飲むことを勧める」

 

「ありがとう、兄さん」

 

そう言って、近くの誰も座ってないテーブルに座る

 

「いただきます」

 

そう言って手を会わせ、スープを掬って一口飲む

 

温かい

 

思えば、あの日も寒かった私の体と心を温めてくれた

 

のは、この食べ物だった

 

パンをちぎって、口に運ぶ

 

ふと、頬を何かが伝って落ちたのに気付いた

 

「…………」

 

私は黙って頬の涙を拭い、またスープを一口飲む

 

そしてパンを食べる

 

まただ、また目から涙が伝うのを拭う

 

私、こんなに涙脆かったっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

厨房にて調理の手を止めたブーディカはテーブルに座り朝食を取る少女を見た

 

スープとパンを交互に食べながら涙を流す、いつもなら姉たちに囲まれあれやこれやと世話を焼かれていたはずの少女がだ

 

「ん?エミヤ、あの子供………泣いてない?」

 

「む?C.C.か………彼女にも色々とあるんだろう。そっとしておいた方が良い」

 

そう言って何処か心配そうな目をするが、調理の手を止めずエミヤは口を開く

 

「でも、ねぇ…………」

 

「どうした?」

 

「普通ならちっちゃい子は困ったことがあったら親や大人の人に相談するのが普通じゃないのかい?」

 

その言葉にエミヤは思わず手を止めた

 

…………彼女のいた環境ではその様なこと無理だったのだろうな

 

思わずそう考え、止めていた調理を進めるエミヤ

 

彼女の過去を知り、彼女が頼るべき物は自分だけだった

 

自分の身だけで戦い生き延びてきた事を知った彼には、そんな相手はいなかったんだろうと考えたからだ

 

その時だ、食堂の入り口に見たことのない1人の男が入ってきた

 

真っ黒なフードローブ、肩にサンドバックを担いでおりフードから時折白い髪が見えてた

 

「ん、彼は?」

 

「あぁ、彼は昨日召喚されたサーヴァントだ。まさか、アルトリアと同じようにサンタに、変わるサーヴァントがいたとはな」

 

少し見ていると、此方ではなくC.C.の方へと歩きだした

 

「C.C.に何をする気だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから、どうにか涙を拭いなからご飯を食べきった

 

でも、涙は止まらないままだった

 

ふと、近くに人の気配を感じ振り向く

 

「?」

 

そこには、昨日とは違う格好のカルナが此方を見下ろしていた

 

フードローブを見にまとい、肩にはサンドバッグを担いでいる

 

確か、カルナサンタだっけ?

 

カルデアで恐らく昨日にでも召喚されたのかな

 

このカルナなら…………きっと

 

頭を振りそんな甘い考えを霧散させる

 

あり得るはずがないのだ、きっとこのカルナも私と過ごした事なんて覚えてるわけない

 

その時だ。突如としてカルナが膝を付いて私と同じ視線の高さを会わせると手に持っていたサンドバッグを開け片手をその中に入れる

 

そして取り出したのは黄色くて丸い食べ物

 

()()()()()を取り出して私へと差し出した

 

「メリークリスマス、クリスマスプレゼントだ。受けとれ」

 

「……………え」

 

そうだ、きっと偶然だ

 

あり得ない、こんなことあり得ないんだから

 

私は震える手でメロンパンを受け取ると、カルナは私のフードを取る

 

どうみても、あの日カルナから渡された同じ商品

 

「泣くな。目を腫らした顔より、笑顔の方がお前には似合っている」

 

そう言ってカルナはあの時、私を守って消えていったときと同じような笑顔を浮かべる

 

優しく、冷たい私を温かく包み込んでくれるように

 

そうだ、きっとこのカルナは泣いてる私を見て泣き止まそうとしてくれたにちがいない

 

「なぁ、()()()()()よ」

 

耐えるのは、無理だった

 

溢れ始めていた悲しみが嬉しさに変わり、感情を押さえていたダムが決壊する

 

私は思わず彼に抱きつく

 

ある、しっかりと体がある

 

夢じゃない、ちゃんと私の目の前に

 

いる、カルナがいる

 

「カルナ……カルナァ……本当に、私の知ってるカルナなんだね!!」

 

そんな私を、カルナは涙で服が汚れることも厭わず抱き締め返し頭を撫でてくれた

 

「安心しろ元マスター、オレは何処にも行かない、オレはお前の最高のサーヴァントだからな」

 

あぁ、心が温かい

 

カルナといると、すごく落ち着いて居られる

 

もしかして私は………でも私は………

 

あの感情がなんなのか分かった気がした

 

でも、いまの私は女の子なんだから、普通なのかな

 

「元マスター、アルジュナや厨房にいる男から酷く冷たい視線を感じるのだが」

 

もしかしたら、勘違いされてるのかもと頭の中で考えるが今は別だ

 

イリヤやミユは私に幸せに生きてと言ってくれた、だから今だけは

 

今だけでもいいから

 

「お願い、もう少しでいいから……今は一緒に居て欲しいの………」

 

自分でも赤面するような言葉が自分の口から弱々しい声で出てきた

 

うぅ、恥ずかしい

 

「フッ、俺はサンタだ。それをプレゼントとして望むなら、お前の気が済むまで共に居よう。元、マスターよ」

 

そう言ってカルナは優しく頭を撫でてくれた

 

すごく心がドキドキする

 

やっぱりこれが“恋”なのかな?

 

「おはよございまーすって!?ツーちゃんがすごい恋する乙女の顔してる!?え!?何!?どういう状況これぇ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

私のお願いを叶えてくれるカルナは

 

 

 

 

 

最高に頼りになって

 

 

 

 

 

 

最高に格好よくて

 

 

 

 

 

私の大好きなサーヴァントだ

 

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございました

感想、お気に入り登録、高評価

お待ちしています



















次回予告











ぐちゃぐちゃとなった人であった何かに鮮血に濡れた剣を突き立てる

地面が赤く、紅く、朱く染まっていく

この世界は儚く、絶望しか存在していない

希望と言う言葉はもはや

私にとっては戯れ事でしかない

救いなんて存在しない

あいつらは私を何一つ理解しなかった

ただ、私を責め悪とした

私のせいで死んだと…………

何故助けなかったと…………

私が早く動かなかったから死んだと………

お前なら守れただろと…………

力を使うのを躊躇ったから死んだと…………

全てにおいては結果が全て

それまでに置いて、何を失い

何を得て、何を思ったとしても

見られるのは結果だけ

所詮は奴らに理解されない

救おうとしては、必ずこの手から溢れ落ち

救ったとしても、私の関わった人には必ず

不幸が訪れる




───救われない地獄を見た───




───また地獄を見た───




───無限に続く、地獄を見た───




───堕ちても終わらぬ、地獄を見た───





何故私が責められる





偽物だって、作り物の命でも心はある





苦しい………悲しい………憎い




憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い













だから、私は聖杯へと願った









人外への復讐を
































「でた、出たぞぉおおおおお!?鮮血の妖精が出たゾォオオオオオオオオお!!??」

「くっ、今度は2人の犠牲者が」

「見るからに、天使の陣営ね。今すぐに報告を!」

「近くにはまだ奴が潜んでいるかもしれん、2人で行け!俺たちは周辺の調査をする!」























「部長、また鮮血の妖精が表れたらしいです。今回は外に武装して外を徘徊していた天使が2人死んでいたそうです」

「チィ、また殺られたわね………鮮血の妖精、奴は絶対に倒すわ。お兄様も時期に応援に来る」

「姉様を見殺しにした、絶対に許さない…………」

「お母さんを目の前で死なせたあの人は、絶対に殺します」


























「僕の友人だけではなく、リアスの眷族の家族にまで手を出していたとはね。グレイフィア、直ぐにでも街に行く、この手であいつの敵を取る」

「動向いたします」























「ミカエル様!本日、二名の犠牲者が」

「くッ!だから私はあのとき奴を罰するべきだと。アザゼル、一体どう責任を取るつもりです……」

「まだアザゼル様は義手の件で加勢することはまだ見込めないらしいです」

「天使たちに更なる警戒を、悪魔や堕天使へも警戒と忠告を送ってくれ!」























『天使』『悪魔』『堕天使』



夜、その三つの陣営が武装して徘徊する街



駒王



この街では、夜中に鮮血の妖精が現れ



人外が斬り殺される



と言う事件が起こっているという













◤▶▲▼◆◀▶◈▼▲▼◁▷◁▶▷►▫◇▷▶



亜種型特異点IF        人類定期値E−


AD,????


      種族共闘戦線 駒王

鮮血の妖精




◤▶▲▼◆◀▶◈▼▲▼◁▷◁▶▷►▫◇▷◤




【番外編】眷族クロエの出張サービスin異世界

  • Fate/Grand Order
  • 戦姫絶唱シンフォギア
  • 魔法少女リリカル☆なのは
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。