なんで他の転生者は家があるの?   作:クレナイハルハ

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番外編『Fate/stay night』後編

クロエside

 

 

姉さん(イリヤ)を救う

 

それは、運命の破壊

 

一つの物語の破綻、世界の定めの崩壊

 

例え、そうだとしても目の前のその思いを……意思を変えるつもりはない

 

そうだ、私は救うんだ

 

無力で、姉さんを殺すしかなかったあとの時とは違う

 

私は力を手にした

 

私は人でもホムンクルスでもない存在になった

 

主神からも許可を得た私は鮮血の妖精から全てを破壊する天使となろう

 

鷹の目により、目の前に映るのは激戦を終えたのか姉さんが身体中に包帯を巻かれた状態で眠っている様子が見える

 

姉さん、待ってて

 

今、貴方を人にするから

 

私は隠れていたアインツベルン城近くの森の上から飛び降り音もなく着地、即座に走り出す

 

いくつもの木々を避け、魔術によるトラップはルールブレイカーで破壊し城内に潜入した

 

考えてみたら私が英霊化したらアサシンのクラスでも大丈夫そうねと思う

 

セラとリズの眼を盗んでイリヤ部屋へと侵入し、移動しながら詠唱を済ませ、刀身が赤くなったジャッチメントを構え、姉さんの胸へと

 

「グッ!?」

 

突き刺そうとしたとき、横から現れた大きな腕が私の喉を掴み、そのまま持ち上げられた

 

見れば、恐らくは姉さんが危ないと思い霊体化を解いたとかバーサーカーがそこに立っていた

 

「■■■■………!?」

 

私はジャッチメントこそ手に持っているが喉を閉められだんだんと苦しくなってくる

 

一方、バーサーカーことヘラクレスは私の見た目に僅かに驚いたのか少しだけ腕の拘束が緩んだ

 

それはそうだろう何故なら私はイリヤそっくりなのだから

 

私はその隙に拘束から抜け出すとジャッチメントを姉さんの腹へと突き刺す

 

「ジャッチメント!対象、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン!」

 

『対象を捕捉、有罪(ギルティ)or無罪(イノセント)

 

「セレクト、イノセント!」

 

すると刀身から魔力が、姉さんへと伝わり姉さんの体を人間へと作り替えていく

 

鎖をつけられた鳥から、自由に空を羽ばたく鳥のように全てを解放して逃げられるように

 

そう言って即座に刀身を抜くと腹の傷ですら完治していく

 

私は即座に近くの紙に、ペンで姉さんへとメッセージを残す

 

何故かは分からないけどヘラクレスは私へと攻撃はしてこなかった

 

恐らくは私が姉さんに行った行為が大丈夫なのだと察知したのかも知れない

 

さて、後メッセージも書き終えた

 

「ヘラクレス、貴方もこの剣で刺して回復させる。」

 

そう言うとヘラクレスは黙って眼を閉じた

 

恐らくは了承してくれたのだろう

 

私は日か続きジャッチメントの力を行使しヘラクレスの宝具、ゴットハンドの命のストックを全て復活させる

 

「次は、黄金のサーヴァントが城に来るかもしれない。だからもし姉さんに何かがあったら助けてあげてヘラクレス」

 

私はそう言って部屋の窓から出て再びアインツベルン城内の森へと身を隠した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イリヤスフィールside

 

 

目が覚めると、体が不思議なほど軽く、そして異様なほどに違和感を感じた

 

ふと怪我をして包帯を巻いている所に触れるが痛みは無く、包帯をとればそこには一切傷付いていない肌があった

 

おかしい、いくらなんでもこんなに治療が早く終わるなんてあり得ない

 

ふと、枕元に紙が置いてあるのが見える

 

だれ?セラやリズだったら直接言ってくるはず

 

そう思いながらその手紙を開く

 

『姉さんへ』

 

姉さんへ?もしかして士郎?そんな事を考えつつ続きの文章を読み上げる

 

『突然で困惑すると思いますが、落ち着いて読んでください。まず今の貴方はもうホムンクルスではありませんです、人間です。』

 

その一文を眼にして私は眼を見開く

 

先程から感じていた自身の慣れ親しんだはずの肉体にある違和感の正体

 

『私の宝具、そして立場からある程度姉さんへの干渉を許されています。貴方の体を人間として創造し直しました、そして貴方のサーヴァントであるヘラクレスの宝具。ゴットハンドの命のストックも増やしておきました。』

 

私の妹を名乗るこの手紙の主は一体何者なの?

 

サーヴァントの宝具を回復して、更には私の体を人間に作り替えた?

 

あり得ない、そんな事を成し遂げるなんてそれこそ魔術ではなくて魔法

 

『私が今貴方に真実を伝えるため、姉さんの過去にあったキリツグさんに関する真実を書いておきます』

 

そこに書かれていたのは第四次聖杯戦争をキリツグが勝利したこと、だが聖杯は汚染され破壊するしかなかったこと

 

そして聖杯を持ち帰らなかったキリツグへとアインツベルンが結界を張り私と会えなくしたこと、キリツグは何度も私を助け出そうとしたけど無理で、聖杯に汚染され寿命で死んでしまった事が書かれていた

 

『どうか逃げてください、兄さんの元へ。黄金の英霊は私が止めます。』

 

全く考えが分からない、そもそも私には妹はいない

 

その考えと共にこの手紙に書かれていることが事実であることの証拠がない

 

『信じられないとは思いますが、どうか私を信じて下さい』

 

そこで、手紙は終わっている

 

訳が分からないけど、体が人間になった以上

 

この手紙の内容は信じられる物なのだろう

 

そう考え、すぐに家を出ようと考えたが今出ると回りからも怪しまれる

 

まず、士郎の所に行かないとね

 

この手紙の内容も、話した方が良いだろうし

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、衛宮家には桜、リン、アーチャー、セイバー、イリヤが集まっていた

 

突如として衛宮家へと訪問してきたイリヤと桜に凛と士郎は困惑しつつ居間へと通した

 

「あの、先輩に聞きたいことがあります」

 

それぞれのサーヴァントの元に置いてある飲み物を飲みつつ、今のテーブルを囲むように座っている

 

「あの、先輩に聞きたいことがあります」

 

そう言って桜が手を上げて衛宮士郎へと視線を向ける

 

「俺か?」

 

「はい、先輩って妹いませんよね?」

 

そう、イリヤは年齢上では衛宮士郎の姉

 

今まで衛宮家の元に通い、料理を習っていた彼女は妹と思われる存在を全く見ていないのだ

 

「いないけど、それがどうしたのか?」

 

「実は、少し前にこんなものが私の部屋に」

 

そう言って桜は一つの紙を取り出す

 

「何よそれ………は?」

 

そう言いつつ、テーブルの中央に置かれた手紙を凛が目にすると即座に固まった

 

その内容はとても可笑しく、そして信じられないものだったからだ

 

「俺の妹!?」

 

「肉体の修復!?なんなのよ、しかも鮮血の妖精!?中二病か!しかも桜の体を通してマキリ臓硯を殺した!?訳が分からない!?」

 

あまりの情報の多さ、そしてあり得ない内容に遠坂凛は頭を抱える

 

「鮮血の妖精、クロですか。でも、此方に書かれた文の()()()()()()とは一体………」

 

セイバー、アルトリア・ペンドラゴンはそう言って手紙に描かれている人物について謎を覚える

 

「多分だけどサクラの手紙に描かれている兄さんは士郎よ。そして、姉さんは私よ」

 

「何故ですか、イリヤスフィール」

 

「おいおい、何でそうなるんだ?そもそも俺にもイリヤにも妹なんていないだろ」

 

「だって私の所にも来たもの」

 

「「は?」」

 

「へ?」

 

イリヤの発言に間の抜けた声を出す凛に士郎

 

「そうなんですか!?」

 

「えぇ。私の場合はサクラよりもっと凄い内容よ?」

 

そう言って苦笑いしながらイリヤが取り出した手紙にはイリヤの体を人間として作り直した

 

しかも描かれている文からは、この手紙の差出人はかなり高い立場に居ることがわかる

 

次に描かれているのは第4次聖杯戦争の真実、そして聖杯の汚染

 

そしてイレギュラーである前回の聖杯戦争にて残ったサーヴァントを殺すと書かれていた

 

「なんなのよ、この手紙の差出人は……士郎とイリヤの妹を名乗るわ、さらっと魔法を使ってるし」

 

「一体…何者なんでしょうか……」

 

そう呟く桜に、その場にいた全員が思考する

 

その後、いくら思考しても考えが思い付かなかった

 

そして夜、運命の時が訪れる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本来ならばギルガメッシュがイリヤを襲撃した場所はアインツベルン城

 

だが、今イリヤがいる場所は衛宮家

 

そして今黄金の英雄は、動き出す

 

自信の狙いである少女のいる場所へと

 

そして、それを感知したこの世界へと降り立った少女もまた、動き始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロエside

 

 

ギルガメッシュが動き出したことを感知した、いや正確には予知した私はギルガメッシュの向かっている衛宮家へと駆けていた

 

屋根を、柱を足場に加速していく

 

そう原作ならばイリヤはアインツベルン城にいる

 

だが、今は違うつまりは、衛宮家を狙うことになるのだ

 

私は衛宮家のすぐ側で歩いているギルガメッシュを発見する

 

気配は遮断したままジャンプして飛び上がり、即座に弓と剣を投影し弓につがえ、放つ

 

だが、その攻撃はギルガメッシュの背後に現れた黄金の波紋、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)より射出されたした剣にて防がれた

 

そしてギルガメッシュの瞳が私を捉えると、同時に着地して距離を取る

 

「貴様、贋作者(フェイカー)ではないな。何者だ?我の邪魔をするな、今の我は機嫌が良い。即座に我の前から消え失せよ、雑種」

 

「嫌よ、貴方はここで終わらせるから」

 

そう言ってエクスカリバーモルガンと銃剣の干将莫耶の片方を投影して構える

 

「その剣、何故貴様のような雑種が………」

 

エクスカリバーモルガンを見るとギルガメッシュが何か呟く

 

私は大きく認識阻害の結界を張ると銃剣干将莫耶をギルガメッシュへと向ける

 

これ以上、姉さんと兄さんにてを出させない

 

二人の幸せのためにも、壊す

 

この運命を、英雄を、物語を

 

私は駆け出すと、ギルガメッシュの背後に先ほどと同様に波紋が現れ様々な武具が射出されてくる

 

私は干将莫耶の引き金を引き、剣へと銃弾を打ち込み私への軌道をずらし、転移して斧を避け魔力を放出させたエクスカリバーモルガンで他の武具達を薙ぎ払う

 

その様子にまるで新たなおもちゃを見つけたような顔をするギルガメッシュに私は嫌な予感がした

 

先ほどの倍の数の波紋が現れる

 

私は即座に両手の剣から手を離し魔術回路を起動する

 

停止解凍(フリーズアウト)全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)!」

 

空中に浮かんだいくつもの投影された剣がギルガメッシュの射出する宝具へと向かっていく

 

やはり、英雄王はそう簡単に殺せない

 

そう思いながら、私は腰に着けたジャッチメントを外し、戦闘形態である剣の状態へとなる

 

今、私のリミッターは全てを解放されている

 

「行くわよ、英雄王さん。私の全力限界突破の力で貴方を英霊の座に送ってあげるわ」

 

「ほぅ、雑種が思い上がったようだな……しかも我の知らぬ宝具を使用するとは」

 

そう言うギルガメッシュが私を見る眼は、先ほどまでの遊具を見ていた眼から

 

威圧感のある今にも私を殺さんとする眼になっている

 

私はジャッチメントに埋め込まれた宝玉に手を翳す

 

「『生命を司りし神ノ剣(ジャッチメント)封印、解除(シール、リリース)

 

魔力が魔術回路を通って私の背中へと伝っていく

 

ジャッチメントに封印されている四つの魂の封印を解く

 

主神の封印が解かれた今、この封印は私の意思のみで成り立っている

 

真っ赤に染まった刀身のジャッチメントの宝玉へと手を翳し続ける

 

神威霊装(しんいれいそう)、解放!」

 

その宣言と共に、宝玉が発光を始めた

 

「第四章、知恵の天使(ケルビム)!」

 

『私の知恵を貴方に……』

 

私の背後に片眼が隠れており、片手を胸に当てている背後に三対の翼を生やした少女、ケルビムが現れる

 

「第三章、制裁の天使(サリエル)

 

『我らの敵に裁きを』

 

続いてもう一人、三対の翼に翡翠色の髪の少女、サリエルが現れる

 

「第二章守護の天使(エクシスアイ)

 

『貴方の全てを護りましょう』

 

現れたのは金髪を横で少し纏め帽子を被った三対の翼を持った少女、エクシスアイ

 

「第一章正義の天使(メリヒム)

 

『お前の信じる正義の為に』

 

現れたのは赤髪でサムズアップする少女、メリヒム

 

私は一度息を吐き、詠唱を開始する

 

「この力は良き結末、良き世界のために」

 

体が変化していく

 

「我が身は人にして、人に非ず」

 

髪が少し伸び私の右目を隠すようになり、着ていた服は背後に佇む天使達の服のように一部が変化し光の線が走っている

 

「解き放たれし四大天使よ、我の呼び声に答えその力を私へと宿せ!」

 

すると背後に佇む天使達が光の粒子となり私の背中に入ってくる

 

頭には天使の証である神々しい光輪が現れ、背中からバサッと音を立てて4対の翼が広がる

 

父より受け継いだ漆黒の翼

 

眷族となり天へと至ったモノの純白の翼

 

主神の眷族の証、輝く黄金色の翼

 

そして偉大なる四人の天使の力を受け継いだ証である七色に輝く虹色の翼

 

熾天使 Ver,Ⅳ(アーク・セラフ・フォース)神剣『制裁』(ジャッチメント)起動(スタート)

 

私は空中に滞空したまま手に持った赤い刀身のジャッチメントをギルガメッシュへと構える

 

「貴様………」

 

降臨(アドヴェントゥス)さぁ、はじめましょう」

 

「よくもその姿で、我の前に現れられたな……雑種、いや神の使いか?覚悟は良いか」

 

そう、ギルガメッシュは過去に神の呪いにより唯一無二の友を失った

 

ならば、私の事を睨み付けてくるのも

 

殺そうとしてくるのも頷ける

 

「……ケルビム」

 

『……時よ』

 

即座に脳内にギルガメッシュが私へと王の財宝で武器を射出して羽が切り裂かれる未来が見えた

 

知恵の天使ケルビム、受け継いだのは未来予知と遠隔での光の爆発を起こす力

 

「エクシスアイ」

 

『護りなさい、我が盾よ』

 

私は左手を目の前に翳す

 

すると、翳した指の先に薄く光を放つ光の盾が現れ、ギルガメッシュの放った伝説の武具の元となった物を弾く

 

「エクシスアイ」

 

『穿ちなさい、我が剣よ』

 

左手を天へと掲げる

 

すると、先ほどと同じように薄く光を放つ透明な剣が四つほど現れる

 

その掲げた剣をギルガメッシュへと向けると中へと浮かぶ剣はその剣先をギルガメッシュへと向けて放つ

 

守護の天使エクシスアイ、受け継いだのは天使の羽の装飾を持つ盾と剣

 

「ッチィ!」

 

ギルガメッシュは舌打ちし王の財宝より武具を射出してその剣を弾く

 

その瞬間に私は羽を使い高速にギルガメッシュへと向かう

 

「サリエル」

 

『狙い撃つ、我の早撃ちに付いてこれるかな?』

 

私の回りに次々に薄く光を放つ光の矢が現れる

 

一方、ギルガメッシュも次々と武具を射出してくる

 

………………ケルビム

 

『予測、サリエルの矢で全てを弾く。問題ない』

 

「サリエルの矢よ」

 

すると、此方へと射出されてくる武具へとサリエルの矢が飛んで行き武具を打ち砕く

 

制裁の天使サリエル、受け継いだのはサリエルの使っていた光の矢を放つ

 

「本当なら優しき王ギルガメッシュよ、貴方を聖杯の汚染より解放します」

 

メリヒム

 

『おう、任せな。お前はお前の信じる正義を貫けば良い、オレが全力でサポートしてやる』

 

魔術回路が発行し、私のからだが強化される

 

私は左手を目の前に翳す

 

すると私の背中に生えた虹色の翼が発光する

 

私の左手へと集まり、その光を形に変えて行く、そこに現れたのは虹色の剣

 

正義の天使メリヒム、受け継いだのは彼女の力を収束させた一つの剣と自信の信じる正義への戦いに対して発生する強化魔術

 

私は虹色の剣を握りしめ、ギルガメッシュへと向かっていく

 

「天の鎖よ!」

 

此方へと黄金の鎖が向かってくる、私はそれを1度急上昇して避けるが、まだ天の鎖は追ってくる

 

私は逆に鎖へと反転して向かい、ジャッチメントと虹色の剣をクロスして構え向かっていく

 

そのまま剣をXに振るうとクロスした斬撃が天の鎖を切り離す

 

そして再びギルガメッシュへと高速で飛行し、ギルガメッシュへと迫る

 

早く、早く

 

ギルガメッシュへと羽を羽ばたかせる

 

「おのれ、おのれおのれおのれぇええええええ!!!」

 

ギルガメッシュが王の財宝より沢山の武具を射出してくるが、ケルビムの見せてくれる未来のおかげで的確に避け続け、たまに剣で弾く

 

出来るだけ早く、早く

 

己の信じる正義の為に、この世界の姉さんや兄さん達の為に私はひとつの物語を破壊する

 

「これで、終わりよ!」

 

ギルガメッシュは私が接近してくる中、背後の波紋から一振の剣を取り出す

 

私はジャッジメントを袈裟懸けに振り下ろす

 

ギルガメッシュはそれを弾こうと剣を真上へとあげることになる

 

私はその瞬間に虹色の剣を手放し、右手に持ったジャッチメントを横凪に振るう

 

「ガッ!?」

 

それは武装もせずに戦闘を挑んできたギルガメッシュの腹を容赦なく切り付ける

 

そして落ちてくる虹色の剣を逆手で掴んでギルガメッシュへと振り下ろす

 

虹色の剣は容赦なくギルガメッシュを切り裂いた

 

致命傷の傷、ギルガメッシュからは粒子が溢れ出す

 

『|制裁 正義の執行《ジャッチメント・サンクション ジャスティス》』

 

「神の使いに、我が………」

 

そうギルガメッシュが口を紡ぎ、全てが粒子となって消えた

 

終わった、おれで姉さんと兄さんはもっと幸せに暮らせる

 

両手に武器を持ったまま、空に浮かぶ月を眺める

 

同時に私の結界に複数の何者かの侵入が確認された

 

『ッ!エクシスアイ!盾を!!』

 

『わ、我が盾よ!』

 

その時だ、私へと高速で飛んできた何かをエクシスアイが展開した盾が弾いた

 

私は即座に空中へと飛び上がり、攻撃してきた人物を探す

 

そこには此方へと弓を向けた英霊エミヤ、兄さんの姿があった

 

何故?そう思っていると一つの考えにたどり着く

 

英霊エミヤはアラヤと契約し世界の守護者となった

 

つまり、今のこの世界にとってのイレギュラーであり、この世界を少し崩壊する可能性を作った危険な存在である私を殺せと命じられたのだろう

 

私は英霊エミヤが放って来る剣達を空を飛んで避け続ける

 

 

『クロエちゃん、聞こえますか?』

 

「マイロード、聞こえます!」

 

『今から貴方の真上に私たちの世界へと帰れるワープゲートを開きますので少しだけ耐えてください!』

 

「イエス、マイロード」

 

『時よ!』

 

すると頭の中に私の羽が何枚も撃ち抜かれ地面へと落ちていく姿が浮かび上がった

 

そう、あくまでもケルビムの未来視は私を含めその光景を映し出す

 

例えるならガンダムWのゼロシステムのような物だ

 

つまりは罪悪感自分の死ぬ光景や友人が死ぬ光景も見える

 

だからこそ、心をしっかりと持たなければならないのだ

 

私は持っていた虹色の剣とジャッチメントで飛んでくる剣を壊れた幻想(ブロークンファンタズム)をされる前に切り裂いては羽ばたき、切り裂いては羽ばたき高速で動き回る

 

魔力はまだ4割は残っている、戦闘に問題はない

 

「おい遠坂!どうなってるんだよ!早くアーチャーを」

 

「やってるわよ!でも念話は通じないし、令呪も反応しないのよ!」

 

「私がアーチャーを止めても良いけど、バーサーカーじゃ殺しちゃうわ」

 

その会話が聞こえ、そちらを見ると少し先に衛宮士郎だったときの兄さんと姉さん、そして遠坂凛が話し合っていた

 

『クロエ!前!!』

 

「ッ!?」

 

兄さんと姉さんに気を取られ、気付けば直ぐそこまで大量の剣が飛んできていた

 

背後には姉さん達がいる、どうにか防がないと!

 

「アクシスアイ!サリエル!!」

 

『サリエルにお任せを!』

 

『我が武具達よ!』

 

すると私を護るように二つの盾が現れ私を囲むように大量の剣と矢が浮かんでいた

 

私は早速剣を兄さんに向けると剣と矢が飛んで行きすぐ近くまで来ていて間に合わなそうな物は盾が剣を弾く

 

そして私の後ろへと向かう剣は声即で向かい叩き斬る

 

が、一つ盾を抜けて此方へと飛んでくる剣が見える

 

私は虹色の剣を振るいその剣を破壊

 

「ッ!?」

 

しようとした瞬間にブロークンファンタズムが発動し私の体を、翼を剣の破片が傷付け

 

爆風が遅い後ろへと吹き飛ばす

 

私はどうにか吹き飛ばされながらもサリエルの矢を放ち飛んでくる剣を相殺しつつ、どうにか地面に落ちる寸前で浮かび上がる

 

「綺麗…………」

 

そんな呟きが聞こえ、振り向くとそこには青い服を来た姉さんや兄さん、凛さんが立っていた

 

思わず頭が真っ白になる

 

「………大丈夫、アーチャーは直ぐに元に戻るから」

 

安心させるように軽く姉さん達に笑いかけると姉さん達に被害が行かないように英霊エミヤへと羽ばたき、高速で向かっていく

 

飛んでくる剣を必要最低限の動きで避け続ける

 

追ってくる効果のある剣は斬り砕く

 

それをひたすら続けていると、マイロードからの念我が届いた

 

『クロエちゃん!準備が出来たわ!』

 

その声と共に私の真上に車が通れそうな程のワームホールが現れる

 

この世界から消えればエミヤは元に戻るだろう

 

どうか、姉さんに兄さんにエミヤ

 

幸せに暮らして下さい

 

そう思いながら私はワームホールへと羽ばたき、この世界から消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





後愛読ありがとうございます

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よろしくお願いいたします

見ずらいと思いますが、うp主の書いたⅣの天使です

【挿絵表示】


【番外編】眷族クロエの出張サービスin異世界

  • Fate/Grand Order
  • 戦姫絶唱シンフォギア
  • 魔法少女リリカル☆なのは
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