クロエside
アラヤ社によるタダ働きから1ヶ月
魔力の使いすぎと空腹でぶっ倒れそうですが
私はなんとか生きています
嘘です、路地裏に倒れて横になってます
なんと、最近雪が降りました
おい転生させた神、泣くぞ?
年がいもなく大泣きするぞ?
まぁ、そんな年じゃな…………そんな見た目だけど
マジで寒い、外套無かったら死んでたわね
この季節で一番怖いのは凍死だ
それに冬だから川に入って体を洗うなんてとてもじゃないが出来ない
「はぁ、もう何日食べてないか覚えてないわ」
───ぎゅるるるるぅぅう───
「…………アラヤマジ許すマジ」
今度こそ絶対働かないもんね!
転移させられても動かないもんね!
タダ働き反対!報酬よこせー!
はぁ、一人で言ってて悲しくなってきたわ
「少女よ、生きているか?」
声のした方を見ると、前にメロンパンをくれた白髪アルビノのお兄さんが此方を見つめていた
「前の、お兄さん?スンスン、美味しそうな匂い…………」
手にはまだ温そうなスープを紙のカップに入れたものを持っていた
「それ、貰ってもいいの?」
「前と同様、欲するならば施そう」
「………下さい」
ふらふらする足に力を入れて立ち上がりお兄さんからスープの入った紙カップを受け取る
「…………………温かい」
木箱に座ってゆっくりと飲む
体がポカポカするし心も温かい
「はぁ……幸せぇ」
そう呟いて更にもう一口
そうしているとき、お兄さんはと言うと
ずっと隣で立ったまま此方を見ている
たが私は気にしない
いつぶりの食事かは覚えてない
本当に、このお兄さんは優しい人だ
恐らくは私があまり食べていなく、胃が弱っている事も考慮してこのスープを持ってきてくれたのだろう
「本当に、温ったかいなぁ………」
あれ?何でかしら、目の前が滲んで見えない
一度スープを膝に置いて目元を拭う
拭っても拭っても、目は滲んだままで
「あれ?可笑しいわ、なんで私…………」
目から涙が流れるのを感じて、触れると
涙に触れた指が少し湿っていた
そうして泣いている私の少し横に、お兄さんはじっと佇んでいた
今はなにも言わずに横に居てくれたのは、少し良かったと思った
「美味しい、温かい」
取り敢えずそれを気にせずにスープを最後まで飲む
「ごちそうさま、美味しかったわ。ありがとう、白髪のお兄さん」
「あぁ」
そう言ってお兄さんは、路地裏から出ていった
???side
少女、いや
なぜ俺がこのような形で現界しているのかは不明だが
元マスターであった彼女をこれからも見守って行こうと思う
これが俺に出来る唯一の事だ
クロエside
あのお兄さんが帰ってから少しの寂しさを感じたけど、頭を振ってその思考を消し
久しぶりの満腹感に浸る
「眠、い……………」
そう呟き、木箱に横になって外套に身を委ねる
そしてうとうととし、眠気に負けて寝ようと
『─答えよ契約者。仕事だ─』
したタイミングで頭の中に声が響き渡る
「ちくしょう…………あと少しで寝れたのに」
このまま寝られたらどれだけ良かったか
そう思っていると、いつの間にか私は暗い森の中にいた
「今度は、よりにもよって森………………」
せっかく満腹になったのに、森で動き回ったらまたお腹がすいちゃうじゃない
『─契約者よ、この先にいる黒猫の追手を始末しろ─』
「はぁ?何いってんの?更に言えば私、猫苦手なの忘れた?」
そう原作だとイリヤとクロエは猫が苦手だったのだ
私の場合はクロエの体と能力を貰ったからちゃんとは分からないけど
『─早く追手を始末しなければ、黒猫の妹と再会できず死ぬ─』
はぁ?てかなんでアラヤさん猫助けようとしてるの?
猫好きなの?
猫耳萌え~な感じなの?
『─更に言えば黒猫が死ぬことでお前が生きている時代にも影響がおよび、タイムパラドックスが発生し、お前の生きている時代は消滅する─』
「あぁもう!やればいいんでしょ!」
本当に、アラヤのああいう言い方マジで嫌い
更には私が関与しないとまた私の生きる時代滅ぶじゃん!!
脳内で、クロエの戦闘時の赤い外套にプロテクターの姿を想像すると外套はそのままに服が変わる
そして木々を跳んで渡りアラヤの指定したポイントへと向かう
この方が森の木々を避けつつ走るよりも体力の消費が少ない
てか、やっぱりこの体
人間やめちゃってるなぁ
そうやって思いつつ跳んでいると、少し先で黒猫が走っているのを見つける
私は少し加速して地上に降りて黒猫を拾うと、特に何も無かったので肩に乗せ直ぐに木々へと跳び移る
「
「黙ってなさい黒猫、死ぬ気で掴まってないと落ちるわよ!!」
そう言ってそのまま木々を渡りながら後ろを見ると背中に翼のある三人の人間?が追いかけてきているのを確認し
次の木々に渡るため、跳んでそのまま背後を向き
右手に洋弓、左手に剣を三つ投影する
そして剣を纏めてつがえ、発射する
「当たりなさい!」
すると、剣はそれぞれの三人の頭を貫き
そしてガラスのように割れて消える
そして木の幹に着地し、地上に降りる
はぁ、この体のお陰で頭に思い浮かべた通りに動けたわ
肩にしがみついていた黒猫を掴んで地面に下ろす
「はい、もう終わったわよ」
「
はぁ、疲れた
もうおうち(路地裏)に帰って寝たい
「
はぁ、それにしても何でこんな猫一匹助けるためにアラヤさんが動いたのかねぇ
「
───ぎゅるるるるぅぅう───
はぁ、木々を渡ったり弓をいったりしてお腹は空いたし眠気が凄い
どうせこの後、前みたいに路地裏に戻ってるだろうし寝ちゃおう
起きたら今度こそアラヤにしっかりと報酬を寄越して貰おう
早速私は戦闘服からいつもの白いボロボロのワンピースの上に外套を被った姿に戻り地面に横になる
「…………お休み」
???side
「お母さん!神社の境内に、この子が」
「あら?何でこんな所に?取り敢えず家に連れて帰るわ」
ご愛読ありがとうございました
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