なんで他の転生者は家があるの?   作:クレナイハルハ

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幸せな時間は続かない、本当ね

 

 

クロエside

 

 

お風呂から上がると、着ていた和服をおいた場所の隣に私が着ていたワンピースが畳んであった

 

あ、洗濯終わったのね

 

そう思いながら、体と髪を拭いて置いてあったワンピースを着る

 

うん、何だかこっちの方が落ち着くわね

 

そんな風に思いながら浴室を出ると、朱璃さんが浴室の入り口近くに立っていた

 

もしかして、待ってたの?

 

「す、すいません。お待たせしました」

 

「大丈夫よ、気にしないで。それと、良かったら泊まっていかない?あと少ししたらあの人が帰ってくるし、相談してみるわ」

 

「え?ど、どうして?」

 

なんで私が泊まる流れになってるの?

 

ねぇ、誰か教えてえらいひと!

 

引きこもり姫:姫好みの展開キマシタワー!

 

マギ☆マリ:今のうちに楽しんだら?

 

盾少女:えっと、頑張って下さい!

 

最後の(マスター):取り敢えずさっきの人に聞いてみたら?

 

髭ブラック:良ければ拙者のお家に

 

ロマン@エグゼイド:↑精神科にいったらどうだい?

 

サンタ:赤い弓兵さん、事件です!

 

所長初代(本人):取り敢えず私の部屋来る?

 

月の(マスター):犬のお巡りさん、こいつです

 

ミスターアゾット:自害せよ、ランサー

 

青槍:俺は死んでねぇ!

 

赤い弓兵@女誑し:おや、とっくにくたばっていると思ったのだがね。それより私の名前、後半は可笑しくないかね?

 

輝ける星:あながち間違いではないのでは?以前にリンとサクラを同時に相手していたではないですか

 

一般通過遠野兄貴:いや五人くらい相手にしてただろ?

 

全性癖対応型蓮華:あら?私はどんな愛でも受けとめますよ?

 

美の赤いアクマ:ねぇ、さっき食堂でアーチャーが死んでたんだけど、何かあったの?

 

赤い天使:姉として言うと、知らない方がいいのだわ

 

ヤンデレ@狂戦士(バーサーカー):ワタシノあんちんサマハドコデスカ??

 

幼女絶対守るバーサーカー:すまない、力になれそうにない

 

すまないさん:すまない、助けになれなくて本当にすまない

 

………………誰も当てにならないわね

 

それにしても、なんか凄く沢山いた気がするわ

 

「それじゃ、私はご飯作りに行くからさっきの部屋で休んでてね」

 

結局、私が何故泊まることになっているのか聞けないまま、朱璃さんは廊下を歩いていってしまった

 

そんなわけで取り敢えず私はさっきの部屋の布団の上に体育座りで座っているのだが

 

………………何処か、落ち着かないわ

 

今まで外で生活してきたからか、風が吹かず

 

かつ寒くないこの空間は、少し慣れない

 

そう言えば、前世の頃に部屋の隅っこに座って落ち着いたことがあったっけ?

 

試してみよう、そうすれば少しは落ち着くかも

 

そう思い、私は部屋の隅っこに体育座りして膝に顔を埋める

 

うん、なんだか少し落ち着いたかも

 

それにしても、いつも外で寝てるのに今日は部屋に寝ていて

 

いつも川で体を洗い少し寒い思いをしていたのに、暖かいお風呂に入ることが出来た

 

なんか、夢みたい

 

もし私の家とか、家族とかがちゃんとしてたらこんな風に過ごしてたのかなぁ

 

まぁ、そんなこと考えても意味ないわね

 

もし私がここにいるのが、アラヤとガイアの抑止ニより前の場所からすぐ転移させたとするなら

 

直ぐにこの場から消えることになる

 

なら、あんまり長居しない方がいいわね

 

この生活に慣れたら、私はきっと

 

思考の海に沈んでいると、部屋の戸が開き少し厳つい顔で体格が凄く良い男性が入ってきた

 

「お前が、朱璃の言っていたクロエ・フォン・アインツベルンか?」

 

そんな男の問いに私はどうにか頭だけ動かして頷く

 

というかぶっちゃけ怖くて声がでない

 

少し体が震えてる、私

 

あんなに怖い人知らない

 

なに?ヤ○ザなの?

 

朱璃さんの話だと神社だよね?

 

ヤが着く人が管理してるお家なのここ?

 

お願いだから、私をぎろりとした目で見下すの止めて!

 

怖いから、震えちゃうから!

 

「今日は泊まっていくといい」

 

すると、その人はそう言って部屋を出ていった

 

はぁ、怖かった

 

てか、やっぱり私はここに泊まることになってるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バラキエルside

 

 

今日、家に帰ると朱璃からとある少女が神社に倒れていたと聞いた

 

何でも、外套に羽織った銀髪で、褐色

 

赤い目の可愛らしい少女らしいが、着ていた服はボロボロで体は酷く痩せ細っていたらしい

 

それでその子を中に運んで寝かせ、起きてから話を聞くに名前は覚えているらしいが、それ以外は覚えていないらしい

 

更には、家が何処か聞いたときは少女が『そんなのはない』と言っていたらしい

 

朱璃が言うには瞳の奥が黒く濁っている用に見えたらしい

 

「出来ればその子を泊めてあげたい、か?」

 

「えぇ、それにしても倒れているところを見付けるなんて、なんだかあの時みたいね」

 

「あぁ。取り敢えずその子を一度見てくる」

 

そう言って俺は朱璃から聞いた場所、客間の戸を開くと中央に布団が敷いてあるが誰もいない

 

一瞬そう思ったが、違った

 

少し色の抜けた銀髪の少女が部屋の隅っこに膝を抱えて座っていた

 

その様子は何処と無く寂しそうで

 

そして何かに怯えるように震えていた

 

「お前が、朱璃の言っていたクロエ・フォン・アインツベルンか?」

 

試しにそう聞いてみると、彼女は震えながらも此方を見た

 

朱璃から聞いていた通り、酷く濁っていると錯覚される瞳だ

 

まるで、親から虐待か何かをされたよう……ッ!

 

家は?と言う問いそんなのはないと言う発言は、彼女が何らかの形で家にいられなくなった

 

いや家に居たくなくなったと言う事ではないのだろうか?

 

そして記憶がないのは、親からの虐待が酷く

 

その場から逃げだし、神社に来て取り敢えず安心した拍子に倒れ

 

親に虐待されていたと言う事実

 

または、それ以上にショックな何か

 

そんな過去を封印する事で記憶喪失となった

 

ならこの少女に関することが全て納得が行く

 

俺はそんな少女の思考を止め、出来る限り優しい声色で口を開いた

 

「今日は泊まっていくといい」

 

そう言って俺は客間から出て朱璃の元へ戻る

 

「朱璃、泊めて上げよう。恐らく彼女はよほど酷いことに会ってきたみたいだ」

 

「えぇ、少しでもあの子の心を癒してあげたい。でも、それだけじゃ駄目よ、出来るならあの子を……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロエside

 

 

姫島さんのお家に泊めてもらってから3日

 

何故か私はまだ姫島さんのお宅で過ごしています

 

更に言えば

 

「うふふ♪」

 

朱璃さんの膝に座らせられ、ずっと頭を撫でられています

 

今までの間、暇さえあれば朱乃ちゃんと朱璃さんが私を交代で撫でて来るのです

 

はい、縫いぐるみですか?

 

暇さえあれば泊めてくれてる家の母娘が抱き締めて撫でてくるそうですよ?

 

NO.ウサギも誰もそんなの呼んでません!

 

羨ましいので黒ウサギも混ぜてください!

 

黙りなさい、カラドボルグぶっぱするわよ

 

「お母さん、今度は私の番です!!」

 

「あらあらうふふ、もう少しぐらいいいでしょ?」

 

まぁ、泊めてもらってる身ですから何も言いませんけど

 

実際、私が元の時代に戻ったらと考えると少し怖いわね

 

少しこの生活に慣れてきてしまってる

 

しかも昨日は家族写真を撮ると、バラキエルさん(朱璃さんの旦那らしい)

 

顔の怖いと怯えてたが、話してみると真面目で優しい人だった

 

てっきり私はカメラマンをするのかと思っていたけど、なんで家族写真に私も入れるわけ?

 

私は居候みたいなものだから、家族ではないのだけど

 

まぁ、朱乃ちゃんにお願いされ

 

朱璃さんとバラキエルさんの後押しで私は一緒に撮ることになった

 

この場合、私が元の時代に戻ったらこの写真はどうなるのだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

夜中、突如として大きな爆発音が聞こえ私は布団から飛び起きた

 

頭の中でアーチャーエミヤの経験が、私の頭に警告を告げてくる

 

これは急襲だと

 

私は即座に部屋から出ると、廊下に朱璃さんが朱乃を連れて立っていた

 

「着いてきて、逃げるわよ!」

 

私は何も言わず頷いて、朱璃さんと朱乃ちゃんに続き裏口から外に出る

 

そして走る、私は本気で走ると二人を簡単に追い抜いてしまうので二人に追走する形で走る

 

チラリと後ろを見ると、前世にチラッと漫画で見たことがある陰陽師みたいな服と札を持った男が何名か此方へと走ってきていた

 

わお、本当に陰陽師かどうかわからないけど

 

そう言う人たちっているんだ

 

そう思いながら走っていると、だんだんと朱璃さんと朱乃さんの息も荒くなっていた

 

そしてふと後ろを見るとさっきまで此方へと走ってきていた陰陽師達が消えていた

 

疑問に思いながら前を向くと、少し先に先程まで後ろを追走してきていたはずの陰陽師達が立っていた

 

朱璃さんは走るのを止め、朱乃ちゃんと私を守るように前に出る

 

三日間泊めてくれたバラキエルさん、朱璃さん、朱乃ちゃんの為にも

 

私が前に出て戦えば、この二人を逃がすことが出きる

 

「クロエちゃん朱乃の事をお願いね。私はこいつらの相手をして時間を稼ぐから、お願い出来る?」

 

「お母さん…………」

 

ッ!

 

……………そんな台詞、言われたら

 

すると陰陽師達は札を此方へと構えると、何らかの術式を発動し此方へと炎や雷を放つ

 

私は走って雷や炎の二と朱璃さんの間に入る

 

片手を炎や雷の方向へと翳し、そのまま爆炎に飲み込まれた

 

「そんな………クロエちゃんッ!?」

 

「イヤァァァアアアアアアアアアアア!?」

 

そんな叫び声が聞こえ、私は思わずクスリと笑いながら、口を開いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆炎が七つ桜の花びらのような盾が展開され、防がれおり、朱璃さん達を守った

 

そして私は爆煙の中で、戦闘服である赤い外套に黒いプロテクター等がついた少し露出の高い服装に変わる

 

そして私が生きていることに陰陽師の奴らは驚愕の表情を浮かべ

 

朱璃さんと朱乃ちゃんは信じられないような物を見たかのような表情を浮かべていた

 

「クロエ、ちゃん?あなた、一体………」

 

「朱璃さん、時間を稼ぐのはいいけど…………別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」

 

「そ、そんなの無理よ!そんなことしたら、クロエちゃんが」

 

私は朱璃さんの警告を無視して両手に白と黒の双剣、夫婦剣【干将莫耶】を投影し投擲

 

そのまま投擲した干将莫耶は一番手前の陰陽師の両肩を切り裂き

 

私はそいつの肩に跳躍し蹴り着けて更に跳躍する

 

そして洋弓とを二つ剣を投影し下の両肩を切り裂いた奴とその近くにいる奴に向けて弓につがえる

 

弓をいると、二つの剣は二人の陰陽師を頭から貫いき絶命させた

 

そして下へと落ちながら両手に再び干将莫耶を投影し、此方へと放たれた陰陽師の炎の氷に向けて投擲して防ぎ地面へと着地する

 

そして今度は赤く棘のある朱槍を投影し少し遠くにいる奴にサーヴァントとしての本来のスピードで接近して槍を放つ

 

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)ッ!!」

 

そして、見事陰陽師の心臓に突き刺さり絶命

 

そうしてる内に高速で朱璃さん達の前に戻り洋弓に螺旋状の剣をつがえる

 

「──I am the bone of my sword(我が骨子は捻れ狂う)

 

そして残りの陰陽師の奴らの足元へと狙いを定める

 

偽・螺旋剣(カラドボルグII)!!」

 

放たれた螺旋剣が奴らのいる墓所の中央近くに刺さった

 

「さようなら、壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)

 

すると螺旋剣に込められた魔力が爆発し、その場にいた陰陽師の全てを薙ぎ払った

 

戦闘が終了した時に、後ろから気配を感じて振り向くと

 

何時から見ていたのか、朱璃さんと朱乃さんの隣にバラキエルさんが立っていた

 

バラキエルさんも朱乃ちゃん達と同様に信じられない物を見たよう目で此方を見つめてくる

 

それはそうだ、三日間泊めていた少女がこのような現場を生み出したのだから

 

すると、タイミングがいいのか悪いのか

 

前と同じように体から金色の粒子が零れ始めた

 

「クロエちゃん、あなたは一体…………」

 

「クロエ………………」

 

「朱璃さん、バラキエルさん、朱乃ちゃん。今までお世話になりました」

 

「……え?」

 

朱璃さん達と過ごした日々が頭の中で再生される

 

私は今出来る、最高の笑顔を浮かべた

 

「ありがとう」

 

そう言って私は、その時代から消失した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると、何時もの路地裏に倒れていた

 

「戻って、きた………」

 

どうやら今回はちゃんと元の時代に戻ってこれたようだ

 

相変わらずホームレスだけど

 

外套のフードを被り路地裏から出て記憶を探りあの神社へと向かう

 

もしあの人たちが生きているのなら、この目で確かめたい

 

その思いで、私は神社へと上がる階段をどうにか見付けだした

 

だが、その石の階段は酷くボロボロで所々に雑草が茂っていた

 

嫌な予感がして、階段を駆け上がる

 

そして目の前に写ったのは、整備されておらずボロボロとなった神社と朱璃さん達が住んでいた家があった

 

私は、目の前の光景を認めたくなかった

 

もしかしたら、あの人達は…………

 

「守れなかった、の……………」

 

そう考え、私は力の抜けた足をどうにか動かして路地裏へと戻る

 

私はあの人たちを救えなかった、その事実が重く私の両肩にのしかかった

 

 

 

 

 







ご愛読ありがとうございました

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【番外編】アラヤ社クロエ出張サービスin異世界

  • 魔法少女リリカル☆なのは
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  • ポケットモンスター
  • 戦姫絶唱シンフォギア
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?
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