黒歌side
あの女の子に助けて貰ってから、私は人間界に融け込んで生活していた。様々な所を旅して白音を探している
人間界での生活を行っていると、駒王町でそんな感じの子を見たとの情報を得て、私は駒王町にやってきていた
時々、悪魔とかに見つかるが、どうにか逃げ続けている
それにてもなんなのにゃ前のあいつら?一緒に世界を変えようとか、オーフィスが首領とか
そんなこと今は関係ないにゃん
もしそんなのに加担したら、後からの白音の目線が怖いからにァ
それに白音はキレると止められないからにゃあ……
白音を探すのではなくテロなんかに体を張って助けてくれたあの女の子に申し訳がたたないにゃ
さて、まずはバイト場所と宿を見つけないと………ん?
歩いていると、どうやら個人病院のような場所が見え、店の前に張り紙が張ってあった
なになに、バイト募集中?
免許なしでもOK、受け付けと清掃
け、結構時給がいいにゃんね、、、取り敢えずキープかにゃあ
そう思い、私は他のバイト場所を探した
「それじゃ、今日からお願いね黒谷さん」
「はい」
そう言って私は医院長に返事をする
最初に見つけた個人病院で私は『
宿の方は貯めていたバイトのお金を少し使ってアパートを借りた
まず、医院長に頼まれた入院室の掃除だ
そこの入院室には毎日お見舞いに来る人がいるらしい
それに入院してる子も綺麗な方がいい思う
との事で最初にそこを掃除することになった
私は掃除道具を持って部屋に入ると、そこには大きなベットにカーテンが掛かっており、誰が眠っているのか分からないが外に機器が見えているのを見る限り、点滴、酸素マスク等の医療器具が置かれているのが影で見える
「結構重症にゃんね……………」
なんで個人病院なんかに入院してるにゃ、普通なら大きな総合病院とかに入院してるべきじゃないかにゃ?
だって、医療ドラマとかで見るピッピッってなる機械が鳴ってるし
そう思いつつ、そのベットで眠る人物に興味をそそられ、ベットのカーテンへとてを伸ばす
もしかしたらヤの付く人でもねているのだろうか?それとも犯罪者?
そんな想像をして、ドキドキしながら
カーテンを引き、眠っている人物を見る
その人物は、少し痩せ細った体に褐色の肌
「……………え」
そして色の抜けた銀髪の少女だった
手から小箒が落ちてカランと音を立てる
私は思わず、自分の眼を疑った
ベットに眠っていたのは、自分の知ってる少女だった
何しろこの少女はあの時、追ってから私を救って消えた女の子だった
「な、なんで………なんでこの子がここに」
確かにあの時、目の前に力尽きて消えたはず
その後、動揺する心を落ち着かせてその部屋の掃除を終わらせると医院長にこの子はどうして入院してるのか聞いてみた
なんでも、知り合いがこの子が自殺しようとしたところを止め、少女が倒れたのをこの病院に運んだらしい
それを聞いて、私は混乱した
だって、この少女は私がだいぶ昔に逃げている所を助けてくれたのだ
もう人間なら死んでいても可笑しくない時がたっている、更に言えばこの子が何であの時から少しも成長していない
まったく変わっていないのだ
あの子はいったい……………
そんなことを考えながら、私は仕事に戻った
白音を見付けて、色々と落ち着いたら
改めてお礼を言いに行こうかにゃ
クロエside
目が覚めると私は知らない部屋のベットに眠っていた
「ここは、一体?」
そう言って掛けてある布団を退ける
「クロ、やっと起きたんだ!」
その声が聞こえて、私は思わずびくりと肩を震わせて声がした方を見る
「おはようクロ!今日はお寝坊さんだね!」
「え?」
そう言って私と同じくらいの少女が立っていた
長く綺麗な外人風の銀髪に赤い瞳の子が私の方を見て笑っていた
彼女を何処かで見たような気がする
「イリ、ヤ?」
口が勝手に動き、そう呟く
そうだ、この子は
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
あれ?何で私はここにいるの?
何時もなら私は外套を羽織って路地裏にいるはずなのに
「クロ?どうしたの?早く降りないと駄目だよ。今日はお兄ちゃんがご飯作ってくれたんだから!」
ここは、一体何処?
そもそもお兄ちゃんって?
ぼんやりと考えながらイリヤに促されてベットから降りる
「もう!早くいくよ!」
「え、ちょっと!?」
そう言って私の手を引いてイリヤと階段を降りる
そして、一階に降りる
「おはようございますイリヤさん、クロエさん」
「おはようセラ!」
白髪でお姉さんのような人に挨拶され、取り敢えずおはようございますと言っている間にイリヤが台所に立っている赤い髪の高校生ぐらいの人に向かっていく
「お兄ちゃんおはよー!」
「おはようイリヤ、よく眠れたか?」
「うん!バッチリだよ!」
この光景が、何処かで………確か前世にテレビで
「ッ!?」
そう思ったとき、頭にノイズと共に激痛が走る
「そうか。クロエ?どうした?」
この人は、いったい誰?
いや私は知っている、一番よく知る人
誰を?
この人を……
「クロ?」
「どうした?何処か痛いのか?」
「えぇ、大丈夫よ。イリヤ、それにお兄ちゃん」
「そうか?無理しなくていいんだぞ?」
「大丈夫ですかクロエさん?」
「少し頭痛がしただけよ。問題ないわ」
そう言って私はテーブルで何時も座る場所に座りみんなとご飯を食べる
「美味しいね、クロ」
やっぱりお兄ちゃんの作るご飯は美味しい
「えぇ、そうね」
いくらでも食べられる
────────あれ?
なんで私はご飯を食べれてるの?
そう考えたとき、私以外がまるで映像をストップさせたかのように動かなくなった
そもそも、こんなに食べたら胃が小さくなってる私じゃ吐き出しちゃうし
そもそもこんなに食べられないはずなのに
ナニかが可笑しい
私は何を変だと感じてるの?
私は
わたしは
ワタシハ…………イッタイダレ?
わたしは■■■■■
ワタシハ、クロエ・フォン・アインツベルン
ここは何処?
知らない場所
ワタシノオウチ
────違う、私には家はない
私にはこんなに温かい家族はいない
私はこんなところにいる資格なんてない
多くの人を救おうとした
多くの人を殺した
─────こんなはずじゃなかった
多くの人から罵倒された
──────私はアラヤの人形
多くの救われない人達を見た
なんども、なんどもなんどもなんども
多くの人を殺した
この身を血に汚した
私は幸せになってはいけない
私に幸せをくれたあの人達は、私と関わったせいで死んだ
私の居場所なんてない
私は野良猫、何時も一人
朝も、昼も、夜も
春も、夏も、秋も、冬も
常にフラフラとし、誰にも見られず独りで死んでいく
私は可愛いらしいヒロインでも
全てを救えるような
人から、天使から見た私は悪魔
完全な、
そう考えた瞬間、回りに何もなくなった
そして体が沈む
まるで、水の中にいるみたいに
苦しい
暗く、静かで、何もない真っ暗な
沈んでいく
───────嫌だ
【お前がもっと早く来ていれば】
こんな、死んだ方が良い
【この偽善者!】
死ぬべきだと思う私の中に
【アイツこそが悪魔だ!滅殺すべき悪だ!】
まだ、微かに残っている
『クロエちゃんどうしたの?早く並んで並んで!』
『へ?家族じゃない私が入ったら変?なにいってるの?』
小さな、生きたいと
『確かに私達は過ごした時間は短い。けど、クロエちゃん、貴方はもう私達の家族の一人なのよ』
『だから、一緒に写ろクロエちゃん!早く早く!』
諦めたくないと言う
──────小さな
何かに引き上げられるような
そんな感覚がして、私は重い目蓋を上げる
目の前には真っ白な知らない天井。
なんだかんだ、また生きちゃったな
知らない天井を見つめるのを止め、固くなっている体を起こす
口許に違和感を感じ、口に手を当てようとして固いものに当たる
「ん?」
見ると両腕に点滴が付けられた、口には酸素マスクが付けられていた
また片手に差された点滴らしき物の管をたどると、なにやらピッピッと鳴る
医療ドラマなどでよく見る機械が設置されていた
私は確か……………
ぼんやりする頭のまま考えていると、部屋にある扉から
あの時に私が死のうとしたのを止めた金髪で所々黒い髪の男の人が入ってきて、起きている私を見つめ、顔を驚愕の表情に染める
「ッ!?目が、覚めたのか?」
そのと問いに、私は頷いて返すとその人がもう一人知らない男を連れてきた
恐らくはこの場所、病院だろうか?
ここの医師らしき人が来て、私のことを診察した
なんでも、極度の疲労に睡眠不足
身体中の所々にある傷からの再出血
そして栄養失調が原因で倒れたらしい
過労や睡眠不足は分かるけど、栄養失調は仕方なくない?
私、一応ホームレスなんですけど………
診察が終わり、医師の人が部屋から出ると
さっきの金髪に所々黒髪の残った男の人が入って来る
「よぉ、大丈夫……じゃあねぇか」
「私の状態を見て大丈夫だと思うなら眼科に行くことを勧めるわ。ありがとうね、止めてくれて」
「ハッ早まった行動をしようとする子供を止めんのも俺たち大人の仕事だ」
そう言って男はベットの横の椅子に座る
「ありがとうね、助けてくれて」
おれいを言うと、男は意外そうな顔をした
「怒らないんだな。てっきりすぐ死のうとすんのかと思ってたぜ」
「あの時はちょっと色々と追い詰められてたからね、もう大丈夫よ。でも、自分が死ぬべきだと考えている事に変わりは無いわ」
まだ、私は死ねない
アラヤの指示もあるが、私自身
今後は呼び出しに従い
救えるなら、救えるだけ救いたい
そのため、いくら罵倒されようとも
悪魔と罵られようとも、最善を尽くす
誰よりも戦って、殺して
そして誰よりも戦い抜いて救えるだけ救う
「そうか……………」
そう言えば、私の治療費ってどうなるのかしら?
考えてみれば、恐らくはここは個人病院、総合病院とかではないから値段も高いはず
私はとてもじゃないが払えないし………どうしよう
治療費をどう払おうか、頭を悩ませていると
「おい、どうした?急に暗い顔して」
そう言って男の人が心配そうな顔で私を見てくる
優しい人ね、この人
「いや、この病院での治療費……どうしようかなって」
「は?」
「だって私、家無しお金無し親無し身分証無しのホームレスじゃない?」
「あ、あぁ…………………」
流石に身売りとかしたくないし、かといって私の見た目じゃ雇ってくれるところ何て…………-
「それなら、俺が払ってやるよ」
「へ?いいの?」
「あぁ。それとお前……俺の養子にならないか?」
「へ?」
「そうすれば、お前の戸籍や身分証を作ってやれるし、飯も寝場所も手に入る。何より教会の奴等からお前を守ってやれる」
確かに、それらは私にとってとても魅力的な誘いだ………でも
「なんで、自殺を止めてくれて治療費まで払ってくれただけでも十分なのに。何で私のような赤の他人に、ここまで……………」
私がそう言うと、男は優しい笑みを浮かべながら言った
「お前が覚えてるかは分からねぇがよ。俺はお前のお陰で生きてるんだぜ?お前が二天龍……赤と白のバカデカイ龍を倒してくれたお陰で、俺も部下も、みんな助かったんだ」
そう言われ心臓が大きな音を立てた
今まで、ずっと苦しかった
あの時、誰かを切り捨てて救った人から罵倒され、悪魔と罵られたあの時から
まるで、私はあの人達の犠牲の上で生きていると
何も救えていないと、そう思って生きてきた
でも………………
目の前に助けられたと言う人がいる
他にも救われた人がいるって
わたしは、助けられてたんだ
心の何か少しが解けて、何かが込み上げてくる
「それに、俺がお前を助けたんだ。最後まで責任持って面倒見てやる」
目から何かが流れて頬を伝う
心の奥底の何かが溶けて、崩れていく
「あれ?わたし、なんで………」
片手で両目を拭うが、頬を伝う感覚が全く変わらない
でも、私は……………
頭に過るのは、あの時
短い間だが私を家族だと言ってくれた、けど今は恐らくは死んでしまった
私が関わったせいで死なせてしまった
姫島さん達
ねぇ。朱乃ちゃん、朱璃さん
そしてバラキエルさん
わたし、生きていいのかな?
そう思っていると、男の人が頭に手をポンと乗せて撫でる
俯いていた私は、顔を上げる
すると男の人が口を開いた
「お前さ、前に居場所がないって言ってたよな?」
私はそう言われ、怒りに任せてこの人に色々と話したのを思い出し頷く
すると男が撫でていた手を離し私の前に差し出す
「居場所がないのなら俺がなってやるよ。
─────俺の居る所がお前の居場所だ」
そう言ってさっきの言葉、結構格好いいだろ?
と、男の人が笑うのに対し私は泣いていてた
わたしは、
「いい、の?」
「あ?」
初めて、何かに縋るのような声が出た
「こんな、沢山の人を殺した血に濡れて、穢れた私でも……いいの?」
そう言って恐る恐る手を伸ばす
すると男の人がそれを握りかえし、私を抱き締めて頭を撫でる
「あ…………」
「良いんだよ。それに、お前はまだ大人が一緒にいねぇといけねぇ歳だ。好きなだけ泣け」
そう言われ
私はこの世界で生きてきて
この日、初めて声を押し殺さずに泣いた
あれから、私は無事退院した
体は病院で栄養を体に直接点滴で入れ、ご飯も普通に食べられるまで回復した
痩せこけていたあの体は、普通の体型に戻り
無事完治した
今考えると、アラヤが声をかけてこないのがおかしく感じる
長期休暇おりたの??
それとも知らないうちに有給を取っていたのかな?
診てくれた先生に感謝をつげて個人経営の病院を出るとあの人が待っていた
「よし、帰るか。クロエ」
「うん、
そう言って私はアザゼルさんの元に走った
ご愛読ありがとうございます
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