24歳、男性。Vtuberを始めるも、女性ファンより男性ファンが多い件について。   作:Rabbit Queen

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 あらすじ

 いろいろあって人気Vtuberサキさんと友達になりました。
 いろいろあってサキさんがやべーやつだとわかりました。
 早速友情が崩壊しそうですが僕は元気です。






サキ編終了
巨乳か、貧乳か。


「そろそろ時間ですね。今日はこれで終わります。お疲れさまでした」

 

 

 謹慎期間も終わり再び配信を始めました。復帰した当初はやはりというか、コメントが普段より多かったですねぇ。「まだやってたのか」とか「Vtuberやめろ」とか「サキさんに謝れ」とか。反応しないようにはしたけどあまりにも多かったので雑談配信から急遽音読配信に変えちゃったぜ。その配信、今まで来てくれていた視聴者さんもまた来てくれてて「復活おめでとう!」とか「待ってたぞ!」と言ってくれる人も居た。いやぁ、こんな自分を待っててくれて本当にありがとう!その気持ちも込めて音読を始めたんだけどね?

 

 

 

 過激勢のコメント

 

 :配信やめろー!

 :音読なんてしてんじゃねーよ

 :謝れ!

 :低評価押しました。

 :声キッモ

 

 

 いつもの視聴者さん達

 

 :あっ(察し)

 :た、対ショック姿勢!対ショック姿勢!!来るぞ!!

 :ちょ、いきなり音読はまずいですよ!

 :やべぇって!俺このあと仕事なんだけど!?

 :徹夜兄貴は早く逃げて!

 :僕はもう諦めました()

 :受け入れることも大事だぞ(白目)

 

 

 

 いやぁ、思った以上に皆音読を待っていたようで嬉しいよ!私はルンルン気分で音読を始めた。うんうん、どんどんコメントが無くなっていくね。いやぁ、便利だなこれ。配信としてはどうなんだ?と凄い不安だったけど、こういう使い方もあるんだなぁ。素直に感謝しつつ、私は音読を終えた。

 

 

 「いい作品でしたね。さて、皆さん起きてますか?」

 

 

 

 :いつもの寝落ち配信を聞いてなければ寝てました()

 :耐性があってよかったわ……

 :まだ寝るには早すぎる。始まって10分もしてないのに。

 :お、終わった。雑談配信はここですか?

 

 

 「ふむふむ、他の方は皆さん寝てしまったようですね。さて、残った皆さんにお知らせです」

 

 

 :お?なんだなんだ?

 :良いお知らせかな?ワクワク。

 :このタイミングでお知らせっておかしくない?

 :……いやまさかね?

 :雹夜さん?嫌な予感がするんですけども?

 

 

 

 「さて、ここにもう一つ童話を用意しました!安心してください、おかわりもあるぞ!」

 

 

 :あっ(察し)

 :やめろー!こっちは味方だぞ!!

 :流石に連続はあかん……あかん……

 :ママー!ママー!!

 :ごめん、正直一回目でもう眠気がやばかった。俺逝くわ。

 :一人ぼっちは寂しいもんな……俺も逝くぜ兄弟……

 :先に言っておきます。お疲れさまでした()

 

 

 久々の配信にウキウキした私は敵味方関係なく睡眠ボイスを振りまいていくのであった。

 ふはははは、どんどん寝るがよい!サービスしちゃうぞ!

 

 

 

 復帰配信、視聴者100人。

 始めてから15分、そこには3人しかコメントをする者がいなかったそうな。

 

 

 

 

 

 「ひっどい配信もあったもんだ……」

 

 一緒にゲームをしていたおっさんが急にそう言った。

 

 「いやいや、結構人気でしたぜ?親分」

 

 「ある意味放送事故じゃないか……大丈夫だったか?」

 

 まぁ言われてみれば確かに放送事故レベルだったよね。結局30分で配信辞めちゃったし。

 

 「んー……まぁ大丈夫でしょ。へーきへーき」

 

 「やれやれ、深く考えてないじゃないか。……まぁいいか」

 

 「そういえばなんだけどさ、復活配信前にチャンネル見たら登録者増えてたわ」

 

 流石に減ってるかなーと思いつつ確認しにいった結果、なんと登録者200人突破していた。おいおい、最後に配信したの50人記念だぞ?流石にびっくりしちゃったわ。

 

 「ふむ?まぁそうじゃろうなぁ。軽く炎上したが、キミにとってはメリットの方が大きいだろうし」

 

 「そんなもんなの?俺めっちゃびっくりしたんだけど」

 

 「有名な人だったらそれこそ問題だったかもしれないが、幸いにもキミは無名じゃったからね。何も知らない人からすれば「誰だこいつ?」と気になって見に行くはずじゃよ。あと声ね。キミの声は多くの人を魅了する声だからね。見に来る人が多ければ多いほど、キミの声に魅了される人は多くなるわけじゃよ。ある意味兵器じゃな」

 

 「人の声を兵器扱いは辞めてくれないかね」

 

 とは言ったが、あんな状況(視聴者がどんどん寝ていく)を見ると兵器にしか見えないよなぁ。

 

 「すまんすまん。まぁ良かったじゃない。荒れてもすぐどうにかなるみたいだし」

 

 「平和な配信を目指してるからね。邪魔するなら遠慮なく声を使うよ」

 

 「味方も巻き込んでるのは……?」

 

 「一発なら誤射って言うじゃない」

 

 一発どころの話じゃないけど、気にしたら負けよ。

 しかしこの声、最大でどれくらいの効果を発揮するのだろうか。うーむ、気になる。

 まぁ試すことはないけど。

 

 

 

 

 

 「それで話を戻すけど」

 

 「ん?」

 

 おっさんが急に話を戻すと言った。あれ、何の話してたっけ?

 

 「キミは結局巨乳派かい?貧乳派かい?」

 

 「あー……」

 

 思い出したわ。そんな事話して……いや一方的に話されてた気がするんですけど?

 

 「それさぁ、答えないとだめなん?」

 

 「当たり前じゃないか。キミがいつこっちに来てもいいように準備しとかないと」

 

 「準備って……俺はそういう所行かないぞ」

 

 「またまたぁ」

 

 「いやほんとに」

 

 おっさんに会いに行くのはいいけど、そういう目的で行く予定はないでっせ。

 

 「DTを捨てる機会じゃよぉ?いい女紹介するぜー?」

 

 「右手が恋人なので結構です」

 

 たまに左手が恋人になることもある。極稀に両手も。

 

 「えー。仕方ないなぁ、じゃあせめて巨乳派か貧乳派かだけ教えてくれ」

 

 「その使命感はどこから来るのかね……うーん、どうだろうなぁ」

 

 「深く考えなくていいぞー。欲望のままにはっちゃけなさい」

 

 はっちゃけろと言うけど、難しくない? 私、特にこだわりが無いんだよなぁ。

 

 「んー……その時その時で変わることってあるじゃん?そういう感じなのよね。だからどっちかとは言えないかなぁ」

 

 「むむ……そうか。うーむ……」

 

 「逆にさ、おっさんはどう……ごめんなんでもない」

 

 「お?聞きたいかね?聞きたいかね!?いいぞいいぞ、では教えよう」

 

 「いやいいって。もう知ってるって」

 

 やべー、地雷踏んだ。これ長くなるぞ。

 

 

 

 「やはり巨乳だろうな。貧乳も悪くないが、まずそそられる。目の保養にもなる。脱がした時の実際の大きさを想像するのも良い。それに巨乳は多く楽しめる。触るもよし。舐めるもよし。挟むのもよし!ただ埋もれるのもありだぞ。乳には夢がある。我々男を癒す力がある。大きければ大きいほど夢が詰まっているが、大きすぎるのも駄目じゃ。やはり手に収まるくらいが丁度いい。更に大きいのがほしいのならそこから揉んで成長させればいいし、その過程を楽しめるのも良い!まだまだ語ることは多いが、何よりも大事なのは!」

 

 

 「ロリ巨乳!!ロリ巨乳なのじゃ!!いいか、ただの巨乳だけじゃ夢なのじゃ。夢を否定するつもりはない。だがな、夢を追い続ければ追い続けるほど人とは疲れていくものなんじゃよ。時には癒やしが欲しい。確かに乳には癒やしも詰まっている。だがそれだけじゃ足りんのじゃ。それだけでは、いつか飽きてしまうのじゃ。そこでロリなのだ!!小さな身体に決して似合わない大きな乳で包んでくれるのじゃ。そこにプラスしてロリの包容力!!キミ、知っているか?ロリは無限の包容力があるんじゃよ。キミに睡眠ボイスがあるように、ロリには多くの人を魅了する包容力があるんじゃ。包容力とはつまり聖母が持つもの!つまりママなんじゃよ。全てのロリは俺達の癒やし要素であり、ママなのだ……!だから巨乳だけでは駄目じゃぞ。ロリ巨乳。これが真意である」

 

 

 「そうなのかー」

 

 おっさんも配信すればいいのになぁ。すげー人気出そう。同世代にだけど。そんな事を思いつつ適当に受け流す。可哀想だと思うでしょ?でもね、これもう30回目よ。流石に聞き飽きたよ。というか、語る度にどんどん内容増えていくんだけども。すげーよおっさん。こんなんなのに年下からモテるんだからやべーよ。俺も一回でいいからモテたい。いやある意味モテモテよ?そらもう、男性陣にはモテモテよ()

 

 

 

 

 「……で!キミはロリ巨乳派ということでいいんだね?」

 

 「俺なんも言ってねーし。勝手に捏造やめんかい」

 

 「えー、いいぞぉロリ巨乳は。あ、わかった!こっち来たらそういう娘を用意しよう!大丈夫、おじさんに任せなさい。キミ好みの可愛い子が」

 

 「この後用事なのでおちまーす。おつかれでーす」

 

 

 ブチンとスマホの通話を切ってしゅーりょー。おっさんには悪いが、また今度遊ぼう。私は通話したまま作業していたPCの画面からディスコードを開く。今の所サキさんと二人だけのサーバーを開き、チャットが届いてるのを確認した。なになに、「そろそろ配信が終わります。よければ今日もどうですか?」と。うむうむ、いいタイミングだ。私は「いいですよー」と返信してサキさんから返答が来るまで適当に時間を潰した。実のところ彼女の配信は見ていない。見るのが礼儀なのだろうけど、私の性格上見る気が起きない。でも一度くらいは見ておかないとなぁ。まぁ、何かしらのタイミングで見に行こう。そんなこんなを考えている内にどうやら配信が終わったようで、サキさんから返事が来た。私も返事を返して通話を始めた。

 

 

 

 「お疲れさまですー」

 

 「お疲れさまです。ごめんなさいね、今日も付き合わせてしまって」

 

 「大丈夫ですよ。丁度暇してたので」

 

 いやまぁ、おっさんと話してたけどね?おっさんがあんな話しなければ今も普通に通話してたと思う。うん。

 

 「そうなの?よかった」

 

 「今日もお疲れさまです。配信、大丈夫でした?」

 

 「ええ。特に問題はなかったわ。……そういえば」

 

 「うん?」

 

 サキさんが言おうか言わないか迷った様子で黙り込む。なんだろうか?

 

 「えっと、雹くんの復帰配信を見に行った人達が途中で寝てしまってコメント出来なかったと言っていたわ」

 

 「あー……でしょうね」

 

 「改めて思うのだけれど、本当に凄い声よね」

 

 「まぁ、そうですね。集団睡眠起きてますし」

 

 「ふふ、本当に、良い声よ」

 

 「あー、ありがとうございます。照れますね」

 

 「……ところでね雹くん」

 

 「セリフなら言わないですよ」

 

 「……やっぱり?」

 

 

 あれから友達になっていろいろ話してるけど、基本は良い人なんだよね。頭も良いし。Vtuber事情とか教えてくれて面白いし。クールなのもいいよね。まともに働いたことないから女上司というのがイマイチわからんけど、個人的には家庭教師みたいな感じがしてロマンはあるよね。うん。凄い良い人だよ。可愛いところもあるし。ただねぇ……何故かセリフを読ませようとしてくるのよ。しかも罵倒系の。やべーやつだとは思ったけどまさかそこまでされるとは思わなかったよ?しかも「読んで意味あります?」と言ったら「録音したいから」とか言ってたよ。なんかこえーよこの人。最近やっと扱い方わかったけど、最初困惑しすぎて思わず通話切っちゃったもんね。すんごい謝られたけど。

 

 

 

 「……ちなみにオレオレ系でもいいのよ?」

 

 「勘弁してください……」

 

 

 

 

 

 

 「あー……」

 

 

 :お?どうしました?

 :雹くんお悩み?

 :どれどれ、おじさんが聞いてあげよう。

 :なんか疲れてますね。大丈夫ですか?

 :雹さん大丈夫ですか?

 

 

 あー、そういえば配信中だったっけか。ここ最近のおっさんの「ロリ巨乳」の話ですんごい疲れてる。後日通話したらまた語りだしたんだもんなぁ。それがアニメの話をしてたら始まったからもう何が地雷なのかわからなくなったよ。たまたま私が「幼女体型だよねあの子」と言っただけでおっさんが食いついたからなぁ。もしかしておっさん発情期なのだろうか?しょうがないにゃぁ……適当に年上のエ◯画像でも拾って送ってやろう。熟女の送れば喜ぶでしょ。……しかし巨乳か貧乳か、かぁ。どっちなんだろうなぁ、実際。うーん……。

 

 

 

 「んー……ちょっと質問いいですかね?」

 

 

 :雹夜さんが質問だと!?

 :俺達に興味を……ゴクリ。

 :スリーサイズですか?しょうがないにゃぁ……

 :誕生日は来月の8日です。

 :彼女はいません。

 :独身です。

 :まだ聞いてもいないのにこの結束力、たまげたなぁ……

 

 

 すげー情報いっぱい流れてくる。

 お、明日誕生日の人もいるじゃん。後でお祝いしてあげよう。

 

 

 「えーと、変な質問なんですけど、皆さんって巨乳派ですか?貧乳派ですか?」

 

 

 :草

 :え、どうしたの?急に

 :まさか女……?

 :俺達がいるのに?

 :嘘だろ承太郎……

 :やだ!小生やだ!

 :雹くん?どういうこと?

 

 えぇ……なんでコメントがこんなに荒ぶってるのぉ?

 あとサキさん、素が出てますよ。

 

 

 「あー、ふと気になったんですよ。ほら、ここって男性多いじゃないですか。皆どっちなのかなぁって。それに夜だし、たまにはこういう話題もいいかなと。不快になったらごめんね」

 

 

 :なるほど?理解した(理解してない) ちなみに巨乳派です。

 :これは女の影ありますね……間違いない……巨乳派です。

 :いや、俺は信じるぞ!巨乳派です。

 :ひ……巨乳派です()

 :貧乳派です(半ギレ)

 :圧倒的巨乳派の多さよ。ちなみに僕も巨乳派です。

 

 やっぱり巨乳派か。皆乳が好きなんだなぁ。

 

 

 「なるほどねぇ」

 

 :雹夜さんは?

 :雹さん気になる。

 :俺達は答えたぞ!さぁ白状しろ!

 :貧乳派ですよね!?信じてますよ!!

 :次の発言で戦争が起きるぞ……

 

 

 「うーん、僕は……なんとも言えないなぁ。好きな人が大きかったら、大きい方かなぁ。小さかったら小さい方だし。相手によるかな」

 

 

 :上手く逃げ切った?

 :なんかずるい。

 :つまり貧乳派ですね。

 :巨乳派はいいですよ。ロマンが付いてきます。

 :貧乳にも自分で大きくさせるというロマンがあるだろぉぉぉ!?

 :っぱ尻よ。尻に辿り着くのよ人類は。

 :いや脚だな。脚こそ正義。 

 :脇じゃ駄目ですか?

 

 

 「いろいろな意見があって面白いねぇ。あ、でも一つだけ言える事があるんだけど、ニーソの絶対領域はいいよね」

 

 :わかる。

 :わかる。

 :わかる。

 :わかる。

 :わかる。

 

 

 うん、落ち着くところに落ち着いたし、今日はこれで終わりますかぁ。

 ……サキさんからチャット来てる。なんだろ。

 

 

 

サキさん

 

 

今日もお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね。 

 

 ありがとう。雹くんもね?

 

はーい。 

 

 ふふ。それじゃ、おやすみなさい。

 

おやすみなさーい。 

 

 

 

 

 

 

 

 私は大きいほうです

 

   

+いや知らんがな                                   
 

 

 

 




 巨乳派 貧乳派

 きのこたけのこ戦争並にやべー話題なので書くのやめました(雹夜)


 ぶっちゃけどっちも捨てがたい。ちなみにどう?

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