あれから1週間、いろいろ検証をしてみた結果ある程度自分能力がわかってきた。まず、俺が念の系統を1つ強く思い描く。すると、頭の中に
【〜系に『オーラ』を貯めますか?】
という声が響く。それに了承の意を伝えると、
【貯める量を決めてください。残りオーラ15500/15500
現在残り100%】と出てくる。
ここで量を決めると、
【〜系に『オーラ』を〇〇貯めました。残りオーラ15500-〇〇/15500 現在残り■■%】となるわけだ。
左に現在の残りオーラが、右に俺の最大オーラが出るのだろう。ちょっと増えてるのは俺が修行を続けてたからだ。さらに色々検証してみたところ、他にもいくつかのことがわかった。
① 特質系にもオーラが貯められる。
これは最初いらないと思ったのだが、実はかなり重要だった。というのも、師匠に組手をしてもらった時に強化系を使用したのだが、あくまで『強化系と同じオーラの質』になるだけであって、強化系能力者になる訳では無い。強化系はまだ分かりにくかったが、変化系、放出系、操作系はよく違いがわかる。ほかの能力者のように工夫が加えられないのだ。放出系は念弾が良く飛ぶだけだし、変化系はオーラの形が固まりかけの土粘土から紙粘土に変わるだけ。このままではほとんど意味が無い。しかし、特質系にオーラを貯めることによってここに少しだけ手が加えられるようになったのだ。変化系のオーラに斬撃の性質をほんの少しだけ付与することが出来た。つまり、特質系に振り続ければ最終的には一系統を極めた能力者と同じようなことを貯めたオーラが尽きる限り使用することが出来るのではないか。俺の場合はそれが5系統。夢の広がる話である。
②系統間での貯めたオーラの移動は(一応)可能
貯めたオーラをほかの系統に移動させることが可能かどうかということだが、これは可能といえば可能だった。しかし、移動の際にオーラが減る。これは何回か試した結果、『念の系統図』で隣にいくに従って半分になっていた。つまり放出系の貯めたオーラを1番遠い具現化系に移動させると、放出系➡強化系➡変化系➡具現化系
(反対でも、放出系➡操作系➡特質系➡具現化系)となり、3回移動したので最終的に1/8になってしまう。1000移動させても125しか移せない。これはしっかりと考えないともったいない。
③貯められるオーラ容量に限界がある
これが痛い。俺は当初無限に貯められるのならば、毎日の積み重ねでオーラ量がとんでもないことにできるのではと考えたのだが、そこまでは上手くいかなかった。それぞれの系統に貯められるオーラ量は、どうやら
現在の自分の最大オーラ量の10%+特質系に貯めたオーラ量の20%らしい。
特質系は最大オーラ量まで。
俺TUEEEEが遠のいた。
④1日に貯められるオーラ量にも限界がある
これも痛い。今の俺のオーラ量は15500なのだが、毎日全て貯められる訳では無い。それぞれ1日に貯められる量は、特質系10%、他の強化系、放出系、変化系、操作系、具現化系がそれぞれ8%の計50%のようだ。つまり半分しか貯めるオーラに回せない。俺TUEEEEがまた遠のいた。
⑤どこの系統にも貯めていないオーラは、攻撃性をほとんど持たない
貯めていないオーラは、『練』などで出すことは出来るが、直接攻撃にはほぼ使えないようだ。まあ貯めてないオーラを使用しても、オーラ量は成長していくのでこのデメリットにはまだ納得はいく。
しかし、俺TUEEEEはもう見えない。
さて、後半ネガティブなことがわかってしまったが、なかなかいい念能力だと俺は思う。しっかりと鍛えないとあまり使えない器用貧乏になりそうだが、頑張ったら万能になれそうだ。師匠も使い勝手がいい面白い能力って言ってくれたし、しっかり頑張りたいと思う。ちなみに、貯められず余ってしまうオーラは普通に修行に使っているので、無駄にはしていない。一応俺はこの能力を
"生命力の樹(バンク・ツリー)"と名付けた。まあちょっとカッコつけたかなと思うけど、ずっと付き合っていく能力だし、師匠もいい名前だと褒めてくれたから良しとする。
まあこんな感じで、自分の能力を少しずつ解明しつつ、変わらず修行を続けた1週間だった。
水見式をし、自分の能力が判明してから10日後、師匠が少し長い期間出かけると言ってきた。
「能力もわかったし、自分の鍛えるべき方向性も少しはわかっただろう」
「はい…」
そうだ、この師弟関係は、『念』の最低限の制御を教わるというところまでのものだった…。師匠には感謝してもしきれないが、少し寂しい…。
「なにか勘違いしておるようだが、別にここで別れはせん。資質のあるヨシヒロを鍛えるのはワシとしてもやりがいを感じておる。四大行こそ教えたが、まだ『念』の応用はまだ残っておるしの。『念』を修めたとはまだまだ言えんよ。まあ少しテロリストハンターとしても仕事をせねばならんからな。ワシがおらん間もしっかりと修行するのじゃぞ」
よかった。我ながら単純だが、師匠の言葉を聞いて俄然やる気や気分が上がった。
「はい!師匠が帰ってきた時驚くような成長をしておきます!」
「うむ、楽しみにしておるぞ」
師匠はそう言うと、その日のうちに出かけて行った。
よし、師匠を驚かせるために、少しだけ工夫ができるようになってきた強化系、放出系、変化系、操作系、具現化系を組み合わせてみよう!念能力は別に戦闘だけじゃなく、ほかのことにも使えるんだからその分野についても検討だな!
俺は気合を入れて修行に臨むのだった。
主人公の名前「万田 能弘(まんだ よしひろ)」は、主人公の目指すタイプ「万能」からきています。現実味の無さすぎる名前の主人公が僕自身あまり好きじゃないので、頑張ってみたのですがこれが限界でした…。「能弘」は一応調べると変換の一覧をスクロールしたら出てくるはず…。(その漢字の人見た事ないですが)
追記 貯められるオーラ量の数値、特質系の部分を50%から20%に変更しました。50%は多すぎました…。また、デメリットに⑤を追加。これで少しオーラ量のチートが抑えられるかなと思います…。(十分多すぎますが)