虹ヶ咲マスターズプロジェクト!   作:ヨザミン

21 / 106
この回は耀姫sideのメンバーによる休息の時間になります。

シリアスな場面もあるかと思います


もうちょっと茶熊編は続きます


第12話

【グラウンド】

 

 

 

カムイ 「では皆さん?乾杯!!」

 

 

 

皆 「乾杯!!!!」

 

 

 

宴は始まった瞬間一斉に騒ぎ出し始めた

 

 

 

 

【茶熊side】 グラウンドの端の木の辺り

 

 

 

 

耀姫 「…うるさいから誰か黙らせろ(笑)こっちまで聞こえてるぞ!」

 

 

 

セツナ 「またそうやって…たまには楽しもうよ!」

 

 

 

耀姫 (楽しもうって言う奴が何故こっち側にいるんだよ…)

 

 

 

 

2人は離れたところでジュースを飲んでいた

 

 

 

 

 

カスミ 「あなたたち!たまには息抜きしたらどうかしら?」

 

 

 

セツナ 「カスミさん!」

 

 

 

 

耀姫 「なんだよ…あんたもこういうの嫌いだろ?」

 

 

 

カスミ 「それはそうよ…私は静かにしたいだけなんだけど…それよりあなたのデッキ!

 

シャッター弱すぎるわ!なんとかならないの?」

 

 

 

耀姫 「いきなり来て物騒なこと言うなよ(笑)ロージアでも入れとくか?」

 

 

 

カスミ 「いいけど…せめてロージア4枚でシャッター4枚体制のトリガーの方がありがたいわ」

 

 

 

耀姫 「了解した。後で替えてくれ。てか入れる枠あるのか?」

 

 

 

カスミ 「ええ♪それよりもあなた今回ビビッドローじゃないのね?」

 

 

 

茶熊学園のメンバーは耀姫がビビッドローを使うのを知っているのである

 

 

 

 

 

耀姫 「セツナが久々に同じデッキで出たいって言うからさ?今回も真面目に勝つつもりだし!」

 

 

 

 

カスミ 「……そういえばビビッドロー使う子と対戦したわ…負けたけど」

 

 

 

 

耀姫 「……は?お前が?名前同じやつに?負けたって?お前弱すぎ(笑)」

 

 

 

カスミ (イライラ)

 

 

 

 

セツナ (カスミさん…キレてるな…)

 

 

 

 

カスミ 「……バラすわよ?」ボソッ

 

 

 

 

セツナ (あ…ヨウキ終わった…)

 

 

 

 

 

耀姫 「はぁぁ!?何言ってるんだよ(笑)バラされる内容なんて…」

 

 

 

カスミ 「…本当にそうかしら?」ニッコリ

 

 

 

耀姫 「…俺にそんな内容なんて―――「…かすみちゃん…だっけ?」 !?」

 

 

 

 

カスミ 「随分仲いいじゃない?押し倒したり?一緒にシャワー入ったとか?」ニヤニヤ

 

 

 

耀姫 「…何のことだよ」

 

 

 

 

カスミ 「セイヤたちから聞いた話なんだけどね?会いたい為に日本に行ったとか…実は

 

好きだから一緒に行動したいんじゃないのか?って聞いたんだけど…本当?」ニッコリ

 

 

 

耀姫 「……別にそんなことは…」

 

 

 

 

カスミ 「…誰かに取られても知らないわよ?」

 

 

 

耀姫 「……それは…あいつの決めることだ」

 

 

 

 

カスミ 「…あくまでそのような感情はないと?」

 

 

 

 

耀姫 「…例えあったとしても…今の俺には必要ないことだ…」

 

 

 

 

耀姫 「……それに俺は、また――――――」

 

 

 

 

カスミ 「そうなのね…あなたはまだ…」

 

 

 

耀姫 「逆に聞くが…治ってると思ったのか?治ったと思ったのは茶熊の一部だけだぞ?

 

俺はあくまで侑の手助けをしてるだけだ。あいつは変えてくれたからな…でも結局…今の俺の状況では変われなかった…」

 

 

 

 

カスミ 「あなたは…かわいそうな人ね…保健室であんなカッコイイ事言ったのにね…」

 

 

 

 

 

耀姫 「……もういいか?今日は先に上がらせてもらう…安心しろ、カスミとセツナ、侑は…」

 

 

 

カスミ 「ええ…こちらこそごめんなさいね…」

 

 

 

 

 

 

耀姫は宿舎に戻っていった――――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カスミ 「彼はまだ…無理なのかしら?」

 

 

 

セツナ 「無理だと思いますよ?本当に彼は一部しか信用してませんから…それに今日のことも」

 

 

 

カスミ 「…今日のこと?」

 

 

 

 

セツナ 「実は―――――」

 

 

 

カスミ 「なるほど…ヨシュア君がね?わからなくもないけど…裏切り…ね?」

 

 

 

セツナ 「私も驚きましたけど…絆や信頼は大事ですからね?そう考えるとヨウキは…まだ……やっぱあの件ですかね」

 

 

 

カスミ 「わかるわ。アレは私でも冷静を保てなかったわ……彼はどうなるのかしら…」

 

 

 

 

 

セツナ 「…私は信じてますよ?いつか…彼が本当の仲間に入れるように…皆との友情を見つけれるように!」

 

 

 

セツナ 「それに!私は信じてます!彼女を……中須かすみちゃんと桜坂しずくちゃんが…彼を変えてくれるのを…!」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

【すぐ近くで】

 

 

 

かすみ (…………そんなことが…)

 

 

 

 

 

かすみは今の会話を聞いていたのだ。

 

 

 

 

かすみ (彼は…そこまで…かすみんには…何ができるでしょうか…)

 

 

 

 

かすみ (…ひとまず…皆さんのところに戻りますか…)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

【同好会side】

 

 

 

 

侑 「かすみちゃん遅いね…?」

 

 

 

歩夢 「迷ってるんじゃないかな?」

 

 

 

エマ 「この学園広いよねー」

 

 

 

彼方 「虹ヶ咲より広いねー」

 

 

 

しずく 「……(かすみさん…?)」

 

 

 

 

 

 

そこへかすみが戻ってくる。

 

 

 

 

かすみ 「遅れてすいません!道に迷ってました!」

 

 

 

 

侑 「遅いよー!皆楽しんじゃってるよ!」

 

 

 

せつ菜 「かすみさんも早くしましょう!!」

 

 

 

かすみ 「は、はい!今行きます!」

 

 

 

 

しずく (……何かありましたね…後で聞いてみましょう)

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

【耀姫side】

 

 

 

彼は宿舎に戻るところだ。あの雰囲気には入りたくないからだ

 

 

 

 

 

耀姫 (…はぁ…やっぱまだダメか…セツナや侑に出会って変われたと思ったけど…

 

ヨシュアの今日の行動…裏切り…ね。冷静に考えると俺の今やってること自体も皆への

 

裏切りなんだろうな…ああ言ったけど…俺自身が仲間だと思う奴はセツナやカスミ、侑以外いないんだろうな…)

 

 

 

耀姫 (いや…わかってはいた。絆や仲間を大切にしてないことぐらい…今までの行動を考えたらな…)

 

 

 

 

そう耀姫はセツナ以外とは基本行動してないのであった。行動するとしてもセイヤ、ティナ、ノアだ

 

しかしセツナ以外はほとんど行動していない。それが確かな証拠である。

 

 

 

 

耀姫 (アレだけしずくに言ったけど俺自身が変われていない…はぁ…居づらい…)

 

 

 

 

耀姫が戻ろうとすると1人の男と鉢合わせにあった

 

 

 

 

バイパー 「そんな顔してはせっかくの宴も楽しくないぞ…!」

 

 

 

 

耀姫 「バイパーさん…か…楽しむも何も…俺は宿舎に戻るんだ…」

 

 

 

バイパー 「傷は治ったのか?」

 

 

 

耀姫 「…ああ!ミレイユたちが治し―――「…そっちではない…心の傷だ!」 !?」

 

 

 

 

バイパー 「さっき…話してるのを聞いた。まだなのか?お前を信頼する奴らもいるのに…」

 

 

 

耀姫 「…信頼?寝言は寝て言ってくださいよ!皆がよくわかってますよね?」

 

 

 

 

耀姫 「……第一信用するなら…あんな結果に皆納得しませんよ…」

 

 

 

バイパー 「大会の結果…か…」

 

 

 

耀姫 「…おかしいと思いませんか?毎年恒例なのに順位の変動は3位から!1位と2位は永遠に変わらない!

 

周りからなんて言われてるか知ってますか?『化物』ですよ?俺はデュエマをしたいからずっと戦っている!

 

それを周りからひどい扱い!今回は同好会もメンバーも参加してますが!しかし順位は1位と2位は変わりません!」

 

 

 

耀姫 「それに……知っているんですよ…茶熊のメンバーが俺と話さないことも…!」

 

 

 

バイパー 「……!」

 

 

 

耀姫 「…セツナはまだいいですよ?女子ですし…ティナやルビィも友達になってるって言ってました。

 

でも俺は…ここに来て…俺はほとんど会話をしていません…!だってそうでしょ?セツナとカスミ以外ほとんど

 

話していないんですよ!皆俺の周りによってこないんですから!」

 

 

 

バイパー 「………」

 

 

 

耀姫 「…周りから色々聞こましたよ…今回もあいつが一番、あいつ以外は負ける、あいつには勝てない

 

あいつがいる限りデュエマは楽しくないって…!」

 

 

 

耀姫 「…それに…他の奴らが話してくる時の態度は…皆!俺を拒絶し…蔑むかの目線…哀れみだって…!」

 

 

 

 

バイパー 「…だがそれは…!」

 

 

 

耀姫 「……いいですよ…もう…ここにも俺の欲しいものは存在しないって分かりましたから…」

 

 

 

耀姫 「…ここだけじゃないです…どこに言っても…俺の求めるものは存在しない!!なので決めました!」

 

 

 

バイパー 「…決めただと?」

 

 

 

耀姫 「…圧倒的実力で周りの雑魚を片付けます…こんなくだらない大会に意味はない!それに…

 

ビビッドローではなく…このデッキさえあれば…!無敗になれるんですよ…?誰も見たことがない…

 

永遠の頂点になれるんですよ?これが俺の求めたものですよ!信頼?友情?くだらない!負けるものは雑魚!」

 

 

 

耀姫 「これで解放されるなら…何にでもなりますよ…例え…嫌われても…何を言われても……では俺はこれで」

 

 

 

耀姫 「…失礼します」

 

 

 

 

耀姫はそう言い放って、宿舎に戻ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

【バイパーside】

 

 

 

 

バイパー (あいつ…同好会のメンバーとあって変わったと思ったが…)

 

 

 

バイパー (無理もないか…1日で7万以上のポイント…ほとんどあいつの優勝で決まる…

 

茶熊メンバーはこの為に努力をしてきた…頑張る為に…他の連中も実際は嫌ってないんだろうけど

 

ヨシュアとミレイユ…は問題ないだろう…しかしあいつと話す奴がほかにあんま覚えがないのも事実…まあ

 

今回の参加者がレベル違いのもわかるが……)

 

 

 

バイパー (原因はわかってる……おそらく…あの事件だろう…幼い頃なのにあそこまで人格が変わってしまうのか?

 

だから他の人と一定の距離を保ったんだろうな……セツナとカスミに頼んでも…きついだろう…)

 

 

 

 

 

バイパー (保健室の件で…カッコイイ事言ったらしいが…それはあいつの…本心ではある。問題は

 

その裏にある闇か…闇のせいで結局は本心もわからないレベルまで…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイパーは考えた。彼を救い闇から解放できる方法を、それでも出てこないものだがある1つの答えにたどり着いた

 

 

 

 

 

 

 

 

バイパー (…そうだ!1つだけ方法はある!彼女…いや!彼女たちなら彼を救えれるはずだ…!

 

彼女たちなら…!あの件も知っている!これしか方法はない!これが…最後のチャンスだ!)

 

 

 

 

 

 

 

バイパーは何かを決意してその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公は過去の件で心に闇を抱えています


信用してない人が多数です。

ん?こいつ保健室の件忘れてるって?

その件は後々出ますよ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。