東京喰種:VENOM   作:ワンちゃん二世

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 お久し振りです。

 次話投稿に伴い、第一話をほんの僅かに修正させて頂きました。ご了承下さい。


寄生

 

 

 

 翔があんていくを訪れる半月ほど前。

 

 

 つまり、彼が隕石を見つけてからすぐのこと。

 

 

 

     ◇

 

 

 

 とある夕暮れ。

 

 

 四方はとある分厚い扉の前に立っていた。

 

 普通の住宅のものとは違うそれは「ここから先は断固として通さん」とでも言わんばかりに固く冷たく閉ざされている。

 

 20区の端の端。とあるコンテナ街の一角。そして所狭しと積み上げられた深緑色のコンテナのひとつ。四方はそこを訪れていた。

 

 ここは翔が住んでいるコンテナ。彼が4区から20区に移る時に四方はここを紹介した。喰種にとってコンテナは生活の場として割りと重宝される。万が一逃げなくてはならなくなった時でもコンテナなら荷物を整理するのも比較的楽であるし、普通の住居と違って面倒な手続きも必要ない。なので次の場所に住み着くのもコンテナなら簡単なのだ。

 

 今日四方がここを訪れた理由は、翔と食料調達に行くためであった。

 

 翔はあんていくでバイトをしていない。代わりにあんていくに集まる "非力な喰種" に配給する肉を集める役割を任されていた。彼がその役目を自分から志願したという情報はおそらく蛇足だろう。

 

 四方がコンテナの扉を2回軽くノックする。滅多に人が寄り付かない忘れられたようなコンテナ街に金属質な音が響き渡る。

 

「……翔、時間だ」

 

 四方が中に居るであろう人物に手短に呼び掛ける。しかし、返ってきたのは健康的な成人男性のものとは到底思えない(しわが)れた声だった。

 

『……蓮示さん。すいません、今日俺行そうないです……。一日中()()()()()ので……』

 

 どうやら本当に深刻なようだ。所々声に違和感を感じる上に語彙力まで低下している。

 

「……どうして連絡しなかった」

 

「起き上がるもキツくて……携帯に手が届きせんでした」

 

 それはお前が少しサボっただけだろう──。そう口から出そうだったが相手は仮にも病人。流石に自制心が働いた。

 

「……そうか。代わりは董香に頼んでおく。今日は休め」

 

『すいません蓮示さん。本当に』

 

 

 四方は翔の返事を最後まで聞くことなくその場を後にした。

 

 ──頭痛だと? 肉を喰っていないのか? それとも変なもの(人間の食べ物)を食べ過ぎたのか?

 

 だとしたらなぜ。そんな答えが出そうにない小さな疑問を抱きながら四方は側に停めてあった自身の車に乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

    ◇

 

 

 

 

「……すいません蓮示さん。本当に……本当に……」

 

 四方の遠ざかる足音を耳に通しながら口から溢す。

 

 明滅を細かく繰り返すランタンの光だけがコンテナ内の彼の住居スペースを照らす薄暗い室内。翔はその部屋の隅にヘタリ込んでいた。瞳は紅く染まり、そこから赤い水滴が何筋も垂れている。

 

 彼の対角線上には明日にでもあんていくに届けるはずだった食料が入っていたはずのタッパーが転がっている。

 

 

 そして、部屋の至るところに散乱する血の付いた薄茶色の包み紙と、赤黒い染み。

 

 

 

「……どうしてこうなったんだろ……」

 

 彼の口もとにも赤黒い液体が付着しており、彼の着ているパーカーも白一色から赤黒い斑模様に変わってしまっている。

 

 

 グリュリュウウウウゥゥゥゥゥ……

 

 

 当然、翔の腹から猛獣が間抜けに唸るような音が発せられる。それを聞いて彼はまたひとつ深いため息を吐いた。

 

「腹減った……。どうなってんだこれ……」

 

 そうボヤいて自身の腹を擦る。

 

 肉はさっきから食べっぱなしだった。だが、彼の腹に住み着いたヤツはまだ足りないと仰せのようである。

 

 食欲が変化した、というよりむしろ、異常なほど腹が減るようになったのはどう考えても一昨日からだった。それもあの隕石から出てきた黒いスライムに襲われた直後。原因は絶対あのスライムだ。どうやら今の状況を見るにあのスライムは一種の寄生虫のようなものらしい。

 

「このクソ虫が。我が儘な野郎だ」

 

 いい加減ストレスが溜まってきていた翔はつい言葉を荒らしながら吐き捨てる。

 

 

 その時だった。

 

 

うるさい。さっさとさっきの肉寄越せ

「ッ!?」

 

 突如聞こえてくるドス黒い声に思わず部屋中を見回す。しかし、声の主らしきものが見つかる気配は無い。

 

あとオレは虫ケラなんかじゃない。ちゃんと名前がある

 

 再度声が聞こえてきた時、翔は声の発生源を理解した。しかし、その答を翔の理性及び脳ミソは一瞬理解するのを拒んだ。

 

 当たり前だ。声が()()()()()()()()()()()()なんて理解できるはずがない。それにおそらくこの声は外には聞こえていない。自分にしか聞こえない声だ。

 

「な、名前?」

 

ああ、ウ"ェノムっていう名前がな

 

 頭の中に声が響くと同時に翔の胸辺りから黒いスライム状の何かが翔の着ているパーカーを貫通して滲み出てくる。

 

「何……こ……へ?」

()じゃなく()と言え

 

 スライムは止めどなく体外に放出され、そのまま人型の顔面を形作った。目は吊り上げられ、口は獰猛に三日月状に耳があるであろう場所まで裂けている。たった今人型と表したが、やっぱりそれは訂正しよう。

 

 これが人な訳がない。

 

 顔面は振り返り翔と向かい合う。

 

「お前は……?」

だからオレの名はウ"ェノムだと言っただろう。何度も言わせるな

「ち、違う。そうじゃない。お前は何なんだ?」

何だっていいだろう。オレはオレ。お前はお前だ。それ以上もそれ以下もない

「じゃ、じゃあ目的はなんだ?なんで俺の中にいる?」

ハッ、強気でいるつもりだろうが声が震えてるぞ

 

 ヴェノムは身体を左右にゆっくり揺らしながら翔の身体を睨み散らかす。

 

なんだっけか。ああ目的か。そうだな、オレの目的自体はもうほとんど達成されている。今この星にいることがオレの目的だった。お前の中にいるのはあの時たまたま近づいて来たのがお前だった。ただそれだけだ

「たまたまってそんな……。ていうか今この星いることが目的ってお前宇宙人かよ!」

 

 予想はしていたが実際に "そうだ" と答えられるとどうしても驚愕を抑えきれない。

 

うるさい喚くな。だいたいオレにとっちゃお前だって宇宙人だ。野暮なこと言うな。さぁ、もう聞かれたことは答えてやった。早く肉を寄越せ

 

 そういえばコイツは肉をご所望だった。ということはこの異常な空腹はコイツのせいということだろうか。ならとんだ大迷惑だ。

 

 頭の中で軽く考えを回しひとつの残念な回答に辿り着く。しかし、翔はそれを口には出さなかった。それは抗議したところでおそらく受け入れて貰えないという消極的な予想に基づく判断だった。

 

「……肉はもうここにはない。さっき喰ったヤツで全部だ。もっと喰いたければ外へ出て調達しないと」

じゃあ調達しに行け。腹が減って仕方がないんだ

 

 そう言い残してヴェノムは翔の胸の中に戻っていった。調達云々は完全に翔任せのようだ。こいつ肉のことしか頭にないのか。

 

 四方や翔がいつも調達に訪れる場所は車を使わないとかなり時間が掛かる。ヴェノムはそれをおそらく知らない。もしかするとそれを知ってて "行け" と言ってるのかもしれない。もしそうだとするならとんだ悪代官だ。

 

「──はぁ、簡単に言ってくれるな」

 

 翔は渋々その重い腰を上げた。

 

 

 

    ◇

 

 

 日暮れの時刻をとうに過ぎた東京だが、たかが日暮れ如きで明かりが消えるはずはない。路地のネオン街は今なお輝きを放ち、遠くに見えるビル群も残業という次なる戦地で戦う兵士がその灯火を掲げている。

 

 翔は食料調達のため、そんな明るい町を歩いていた。といっても目的地は人気(ひとけ)の多い町を通り越して、いつも食料調達に使う自殺者の多い町外れの峠だが。

 

「そういえばなんで会話が成立するんだ? お前宇宙から来たんだろ?」

 

 翔は少し疑問に思ってたことを聞いてみた。この時、すれ違った中年の女性がこちらを怪訝な顔で見つめていたがそれは見なかったことにする。

 

お前の頭の中を覗いた。言語はそこから学んだ。あとお前らの環境についてもな。人間、喰種、白鳩(ハト)。お前らなかなか面白い世界で生きてんだな

「お前そんなことできるのか……」

 

 さらっととんでもない発言をするヴェノムに思わず引いてしまう。

 

 しかし。

 

 ──()()()、ねぇ。

 

 本当に面白い世界ならどれほど良かったか。この世界を面白いと思えたならどれほど楽だったか。そう思わずにはいられなかった。

 

おい、()()()。いつになったら肉が喰えるんだ? もういい加減涎が垂れてきそうだ

「ふん、自己紹介もいらないってか。……あと30分くらい歩けば着くんじゃないか?」

はぁ!? そんなに待てない! 早く歩けカケル! ていうか走れ!

「お前が無理矢理たくさん喰わすからもうそんな体力ないンだけど……」

文句言うな! お前を内側から喰ってやってもいいんだぞ?

「やめてくれ。冗談じゃない」

冗談を言った覚えはないぞカケル

「……え?」

 

 ヴェノムの恐ろしい発言に思わず足を止める。

 

まさかオレがただ寄生するだけの雑魚だとでも思ったか? それとも人間の肉にしか興味がないとでも?

「……そんなまさか」

それにしては必死さが伝わってこないなぁ。こうなったら、オレ様がどんな力を持ってるか、一体何ができるのか。一度わからせたほうが良さそうだな

「ッ待て、そんなことしても時間の無駄だろ」

 

 すかさず抗議する。が、しかし。

 

いいや待たない。それに時間の無駄にもならない

「それってどうい──ぅお!?」

 

 突然、すぐ横のコンクリートの壁まで勢いよく身体を引きずられ、その勢いを保持したまま壁に叩きつけられる。

 

「ッいったッ! ──てちょっとまてまて待ってッ」

 

 頭を揺らす鈍痛に呻く間もなく、今度は身体が上へ強く引っ張られる。左右に眼球を転がせば、両肩から飛び出す真っ黒なスライム状の触手が、5階建ての建物の屋上へ逆バンジージャンプの如く引っ張っていた。

 

 迫り来る屋上の縁。徐々に大きくなる夜空。翔の身体は何一つ抵抗できず、パチンコのように紺色の夜空に打ち上げられた。

 

「ぅんンンンッッ!!!???」

 

 だが、空中旅行もほんの一瞬。いつの間にか翔の腹から触手が1本、屋上のど真ん中に伸びており、上昇の際の勢いをそのまま、腹の触手を支点に翔の身体は中世の投石機(カタパルト)のように、明かりの存在しない郊外の暗い森へ────

 

 

 ()()された。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 サブリミナル効果のようにチカチカ点滅する古く錆びた街灯のある峠道を、黒い普通車が低いテノールのエンジン音を奏でながらタイヤを転がせていた。

 

 車は都市方面から峠の深みに向かっているようで、これまでいくつもの坂を上り、何度も急カーブを曲がってきていた。

 

「あの、ヨモさん」

 

 その車の助手席に座る霧嶋董香は、左で静かに運転する四方蓮示に先ほどから頭のなかで引っ掛かっていたことを聞いた。

 

「……なんだ」

「さっきから気になってたンですけど、あのガリ……赤時さんは? まさかサボり?」

「……いや。体調不良だと聞いた」

「えっ、アイツが体調不良? 珍しいッスね。風邪すら引いてるトコ見たことないのに」

「……ああ。だが、相当参っているようだった」

 

 今日、董香は四方から臨時で『食糧調達』を頼まれたのみで、肝心の理由までは聞いていなかった。というのも、普段その役割を担っているのは今横で運転している四方と、『あんていく』の常連客で四方の友人だという赤時(カケル)だった。

 

「チッ……たく。何でよりにもよって今日なんだよ……」

 

 董香は窓の外の茜色がうっすらと残る夜空に向かって小さくボヤいた。車はさらにU字カーブを曲がる。軽い遠心力で体がドアに押さえつけられる。

 

「……そういうお前はどうした。傷だらけだ」

「あッ、えっと、これはですね……」

 

 四方の手痛い指摘に董香は頬の滅菌ガーゼを隠すようにそっぽを向いた。頬だけじゃない。手首や足、二の腕など、肌が見えるほとんどの箇所に包帯や絆創膏が見える。常人からすれば満身創痍と言える状態だ。

 

「……また揉め事に首を突っ込んだのか」

「あー、揉めごとっていうか……その……人助け?」

「?」

「ああ、店長は把握済みです」

「……ならいいが。遅れたのもそれが原因か?」

「まァ、そんなトコです」

「……そうか」

 

 車はまた左に急カーブする。董香はドアの上の手すりに掴まって、迫りくる遠心力に耐えながら、今日の出来事を思い出す。

 

 飢えに理性がトんだ喰種を鎮静化するだけのはずだったのだが、予想以上に傷を負ってしまった。幸い、()()()は今(あんていく)にいるので何時でもどうこうできる。焦る必要はない。

 

「……フン」

 

 ──あの()()()()。どうお返ししてやろうか。

 

 そう邪悪に思案した時、突然体が軽い慣性力によって前に押し出された。横を見れば、四方がサイドブレーキを引いていた。

 

「……着いた。行くぞ」

 

 

 

 ……

 

 

 ‥‥

 

 

 

 喰種の食糧調達は人間のそれとは大きく違う。多くの喰種の場合は生きた人間を補食するのだが、『あんていく』はそれとも異なる。

 

 

 『あんていく』の喰種は死んだ人間の肉を頂戴する。

 

 

 『あんていく』に客として訪れる喰種の中には一人で人間を狩ることができない者もいる。力不足だとか、そもそも人間を狩ることに嫌悪感を示すなど理由は訪れる客の人数だけ存在するが、『あんていく』はそんな喰種に食糧(人肉)を分け与える活動をしている。今日ここにいるはずの赤時翔も、その肉を受け取る喰種の一人である。

 

 しかし、非力な喰種に肉を与える度に人間を襲ってしまえば、いずれ『捜査官』達に目を付けられてしまうことは明白。そして、『あんていく』が存在する20区は比較的穏やかな区であり、そんな場所に捜査官を呼び込んでしまえば、20区中の喰種は全て狩り尽くされてしまうという大惨事になりかねない。

 

 そこで『あんていく』が利用しているのが、人間の自殺者の肉だ。

 

 董香と四方は今日もそれを調達しに来た。

 

 車から降りた董香は黒色の絵の具をキャンバスに塗りたくったように真っ暗な眼下の森を、錆びたガードレール越しに覗き込む。すぐに近くには二台の車。一つは今しがた乗ってきた黒い普通車。もう一つは持ち主のいないミニバン。鍵も掛かっていない。

 

 今日ここでまた一人、身を投げた人間がいる。

 

 自殺というものは、人間特有の行動だと董香は思っていた。少なくとも、董香は喰種が自殺したという話を今まで一度も聞いたことはなかった。元々体が頑丈なので自殺手段が限られているというのもあるだろうが、そもそも喰種には『今日という日を生き残るために今を生きている』者が多く、『いつ死のう』という世迷言を考えるほど余裕がある者は少ない。もっとも、喰種の自殺手段の中で一番手っ取り早いのは区内を徘徊する捜査官にちょっかいを掛けることなので、死んだという情報が耳に入っても自殺かどうかまるで分からないが。

 

「じゃ、四方さん。先行ってるんでバッグお願いします」

「あ、おい」

 

 董香は四方の静止を無視して夜空へ踊り出る。そして、そのまま重力に素直に従ってブラックホールのように暗い森へ吸い込まれた。

 

 生い茂る木々を掻き分けて、膝を車のサスペンションの要領で曲げながら、勢いを殺して静かに着地する。

 

 が、そこに()()()()()()()は無かった。

 

「あれ? おっかしいな」

 

 死体だ。上の車の一から身を投げたのなら丁度今いる場所に頭が割れた死体が転がっているはずだった。だが、何も無い。代わりにあるのは、さっきまでここにあったであろう死体の残り香と、()()を森の奥へ引きずった跡のみ。

 

 嫌な予感がした。こめかみに脂汗が浮き出てくるのをハッキリと感じた。少なくとも、何者かに先を越されたのは確実だ。

 

 

 

 

 

 ブチャッ

 

 

 

 

 突如、奥の暗がりから聞こえてきた、水気を含んだ嫌な音に、思わず董香はその方向に首を向けた。

 

 森の奥に何かがいる。何かは全く見当がつかないが、影だけ見える。

 

 喰種(同種)か? いや、それにしては影がデカい。何をしている? おそらく、ここにあった死体を喰ってる。

 

 頭の中で問いと答えが出現しては消えていく。こめかみの脂汗はいつの間にか冷や汗に変わっていた。

 

 

 グチャッ

 

 

 また、咀嚼音らしき怪音が森に響いた。

 

 四方を待つべきか。いや、待っている間にも今日の収穫は目の前の正体不明の胃の中に収まっていってしまう。ここは自分がいくしかない。

 

 意を決して暗がりの奥へ一歩足を踏み出す。

 

 

 

 

 そして、すぐにハチ切れんばかりに目を見開いた。

 

 

 

 

「なッ……ん……?」

 

 

 

 

 見つけてしまったのだ。

 

 

 

 

 夜の森より黒い怪物を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 次の投稿はまたもや未定です。気長に御待ち頂ければ幸いです。
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