人を愛する者共よ   作:Artificial Line

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戦い続ける歓びを。

そして身体は闘争を求める。


6―The Bloody Honey cannot Stop

ギルドからの直接指名の依頼。

それを了承した私であったが、内心には不安が燻っていた。

別に依頼失敗を懸念してのことではない。依頼自体は問題なくこなせるであろう。

不安の理由はオイフェミアとメイであった、

 

勘違いさせぬためにいうが彼女たちの実力に疑問を抱いているということは決して無い。

では何故不安を感じているのか。

それは彼女達がどんなに強いとはいえ不死では無いからだ。

 

当たり前だがこの世界には一部の例外(アンデッドなど)を除いて不死は存在しない。

彼女達は急所を要られれば死ぬ、頭を飛ばされれば死ぬ。血を流しすぎれば死ぬ。

そして―――死ねばそこで終わりだ。

死んでもたかが死ぬだけの私とはわけが違うのだ。

 

故に不安を覚えている。

もしも彼女達に何かあったら……今まで不死ではない人間と関わることが無かったが故の懸念であった。

彼女たちは強い。ダイアモンドという等級は伊達や酔狂でなれるものではないのだ。それは理解している。

だが戦いに絶対は無い。強敵と出会った場合は即時撤退を視野に入れ行動する必要があるだろう。

 

日の出の時間。私はギルドの前で腕を組み、そんなことを考えていた。

もしもの時に備え、使用するアイテムを選定しておこう。

こんな時奇跡が使えれば便利だなと思う。実際あの世界で共闘した白霊のアンバサ戦士達には随分と助けられた。

だが生憎と私は信仰心を一切持ち合わせていない。

 

しばしの間待っていれば鎧の音が近づいてくる。

そちらへ目を向けてみれば緑炎色の美女の姿が目に入った。

重装鎧、身の丈以上の大槍、笑みの似合う顔。メイ・グリンフィールドだ。

 

「あら、早いのね」

 

「そうか?」

 

「早いわよ。いつもこんな時間に起きているの?」

 

「……まあな」

 

若干の苦笑を漏らしながら応える。不死人は睡眠を必要としない。しようと思えばできるが、どうせ眠らずとも死んで似たような状況になる。

だが"寝ていない"などといえばどうなるかは火を見るよりも明らかだ。特にオイフェミアとエレーナに知れれば間違いなく怒られる。烈火のように怒られる。

 

「まあいつもすごい数の依頼こなしてるものね。納得だわ」

 

彼女がそう応えたのと同時に鎖帷子の音が聞こえてくる。

 

「ごめんなさい。待たせたかしら?」

 

声の方を見やれば眠そうな目をしているオイフェミアの姿が目に入る。

どうやら朝は弱いようだ。だが身なりはしっかり整えている辺り、流石は貴族の令嬢といったところか。

 

「大丈夫よ。眠そうねオイフェミア」

 

「まあ眠いわね。メイはいつでも元気そうで羨ましいわ」

 

オイフェミアの言葉にメイは小悪魔的な微笑みを浮かべる。

まだ朝日は昇りきっていない。私達は目的地へと歩みだした。

 

 

 

目的の村までは徒歩で4時間程である。

道中メイとオイフェミアと会話しながら道を進んで行く。

ある程度歩いた所で一度休息を入れ、朝食を3人で食べる。

私は何も持ってきていなかったのだが、それを知った2人が少し怒りながら色々と渡してきたものを口にする。

オイフェミアからはライ麦のサンドイッチを。メイからは保存の効く干し肉を受け取りもしゃもしゃとそれを咀嚼した。

必然、食事の為にバイザーを上げる。その行動にオイフェミアは幾らか驚いているようだった。

確かにエストや緑化草なんかは兜ごしに流し込んでいたが、いつもそうしているわけではない。

 

「……てっきり顔を見せたくないのかと思っていました」

 

「別にそんな事はない。必要があればバイザーぐらい上げる」

 

まあ兜は不意打ち対策の為に取らないが。

そういえばメイも共に食事をした時にこちらの顔を覗き込んでいたか。

あまり特徴的な顔では無いはずだったが、果さて最後に自らの顔を見たのはいつのことだったか。

もしかしたら暫く見ていない間に顔に変化でもあったのかもしれない。今度確認してみることにしよう。

 

「ね?言ったでしょ」

 

「うん……思ってた5倍位顔が良い……というか睫毛長!」

 

女性二人がこちらの顔を見ながら何かを言っている。

くだらない思考に耽っていた為言葉を聞き逃してしまった。

まあ特段大した事でもないだろう。何か重要なことであれば言い直しているはずだ。

 

「あとどれくらいだ?」

 

「えーっと…双子岩が見えるから、後半分くらいかしらね。昼前くらいには当該地域に到着するはずよ」

 

私の問にメイがそう応える。存外目的地には早く着きそうだ。

 

 

 

「なにこれ、ふざけてるの」

 

少し不快そうにそうこぼしたのはメイである。

オイフェミアは言葉こそ口にしないが、手を口に当て眉間に皺を寄せていた。

その気持ちは理解できる。

 

私達は目標地域に到着していた。現在はそこにあるはずの魔物の巣の1つの前に居る。

いや巣"だった"ものの前か。

 

眼前には凄惨たる光景が広がっていた。

魔物の根城であろう巣の前には様々なオブジェクトが赤い花を咲かせている。

そのオブジェクトの正体はゴブリン、レッサーオーガ、フッド等だ。

それらは最早原型を留めぬ程に破壊され、また内蔵を引きずり出されている。

新鮮な血と死の匂いがたちのべ鼻腔を犯した。

 

メイがそれらの死体へと近づいていく。

 

「まだ死体が温かいわね」

 

「それに血も固まっていません。つい先程まで生きていたようですね」

 

メイとオイフェミアが次々にそう口にした。

どうやら彼女らは斥候(スカウト)賢人(セージ)としての能力を持ち合わせているようだ。

感心しながら周囲を警戒する。こんな状況で奇襲なんぞされた日には笑い話にもならない。

 

「メイ、この魔物達を殺った奴の痕跡はある?」

 

「足跡と匂いは洞窟に続いているわ。何かしらこの匂い…月?」

 

「月に香りなんてあるの?」

 

「知らないわ。でも不思議な匂いがいくつか漂っている。1つは火かしら?でもちょっと違う気がする」

 

私はメイの言葉で洞窟の入り口へと目を向ける。

太陽の光が満足に差し込まないその奥は暗闇に包まれていた。

 

「……もしかして…いま洞窟にいるとか?」

 

オイフェミアがそう口にした。

その時だった。コツン…コツンと音が洞窟内から響いてくる。

それは一定の間隔で地面を鳴らす音…足音だ。

その音は段々とこちらへ近づいてくる。

 

「別に振りじゃ無いんだけど!?」

 

オイフェミアはそう叫びつつ左腕を洞窟へと向けた。

私とメイも得物を音の方へと構える。

 

そして音の主が暗闇から現れた。

赤と黒。第一印象はそれである。

膝まである黒いロングコートに枯れた羽の様な帽子。口元はすっぽりとマスクで覆われ、青い瞳のみが見える。

手には異形の武器と弦のないクロスボウのようなものをそれぞれ持っていた。

考えるべきことはいくつもある。

だがそれ以上に。その人物が表れ出た事により場の空気が一変した。

死と血の匂いはより一層の濃さ―――場を飲み込まんとするほどに強くなる。

そしてそれらの匂いが霞む程の狂気を黒衣の人物は辺りに振りまいていた。

毛が逆立つ。本能が告げる。―――こいつはあの世界の闇霊や白霊達と同じクラスであると。

 

 

 

 

私は探索者だ。それもダイアモンドⅢという、伊達や酔狂では決してなり得ない地点までたどり着いた探索者だ。

それなり以上の死線や修羅場はくぐり抜けてきた。腕には自信がある。正面からに限ればマスターやプレデターにも遅れは取らないだろう。

だが。今、私の身体は強張っていた。その理由は眼前の人物から放たれる余りに濃厚な死と血と、そして狂気の香りが原因である。

冷や汗が頬を垂れる。まだ戦闘が始まったわけでも無いというのに。

(Ash)さんが声を上げる。

 

「この巣を潰したのは、いや、ここ最近魔物共―――化け物共の巣を潰しているのはそちらか?」

 

黒衣の人物は何も応えない。

返り血が太陽の光を反射し、妖しく光っている。

ただ何も反応を起こさずそこに立っている。だというのにこの身を貫かんばかりの威圧感はなんだ。

オイフェミアへと視線を向ける。彼女の頬にも私と同じように冷や汗がしたっていた。

 

「私達と共に来てほしい。こちらに戦闘の意思は無い」

 

(Ash)さんはそう告げる。

それに対して黒衣の人物は肩を竦めた。

 

「危害を加えるつもりはない。私達は…」

 

「何を繕っている」

 

黒衣の人物がそう言葉を発した。

その瞬間。パァン!という鼓膜を劈くような音が周囲に鳴り響いた。

 

何が起きたかは見えなかった。

ただわかったのは(Ash)さんがローリングでその場から飛び退き、彼がいた先にあった木には穴が空いていることだ。

黒衣の人物が左手に手にしている弦の無いクロスボウのようなものから煙が上がっている。

そして驚くべき速さで彼に肉薄した。

右手に持った異形の武器がガシャリと変形し、大鉈の様な外見になる。

それを振りかぶり、(Ash)さんへと振り下ろした。

 

「ほう…」

 

ガキンッ!と金属同士が勢いよくぶつかる音が鳴り響く。

その勢いを物語るように私の槍と異形の武器の間で火花が散った。

だが予想よりも遥かに威力のあったその一撃で私の身体は後方へと弾き飛ばされる。

咄嗟に彼と黒衣の人物の間に割って入ったが、ギリギリだった。

最も、私が一撃を防ぐ直前に(Ash)さんは体勢を立て直していた為仮に間に合わなかったとしても問題は無かっただろう。

 

黒衣の人物は私に追撃を仕掛けようと独特のステップで瞬く間に距離を詰めてくる。

その一撃を槍で防ごうとした直前、(Ash)さんが私と黒衣の人物の間に割って入った。

彼は左手に持った盾でその一撃を防ぐ。火花と轟音。

そしてそのままロングソードを振りかぶった。

黒衣の人物は連続でバックステップをし、一瞬で距離を取ろうとした。

その思惑は成功し、黒衣の人物は剣の切っ先を回避する。

 

だがその身体からは血が上った。

青い魔力の矢が黒衣の人物を貫いたのだ。

オイフェミアによる回避位置を予測した援護射撃。

それは黒衣の人物の腹部を貫通し風穴を作る。

人であれば致命傷にはならずとも、行動不能になるであろう傷。

 

「ふはは」

 

だがそれは決定打にはならなかった。

浅くは無い傷を受けたというのに、一切行動を鈍らせる事無く連続バックステップで距離を取る。

黒衣の人物からは笑いが溢れていた。

 

そして15mほど離れた所で赤い液体が入った瓶らしきものを足へと突き刺す。

するとみるみるうちにその傷は塞がっていった。

 

「嘘ッ!?」

 

オイフェミアは驚きのあまり声を上げる。

援護射撃は完璧なタイミングであった。尋常の相手であれば勝負は着いていただろう。

 

回復しきったらしい黒衣の人物は再びステップで一気に距離を詰めてくる。

(Ash)さんは異形の武器の一撃を受け止め、切り返す。

切る、受ける、往なす、避ける。一瞬でそれらの動作を両者は繰り返す。

しかしその攻防は長くは続かない。

 

「ハァッ!」

 

私が槍のリーチを活かして横合いから槍の腹で殴り飛ばす。

普通の相手であれば吹き飛び行動不能に追い込む筈の一撃。

だがそれは、しかし黒衣の人物の体勢を僅かに崩すだけにとどまり、即座にステップで距離を取られる。

そして先程と同じように赤い液体を足へと突き刺し回復された。

追撃でオイフェミアの魔術が飛来するが、軽々とステップで回避する。

 

「強いな。3人を相手によく立ち回る」

 

(Ash)さんがそう声を上げる。

 

 

 

―――楽しい。この感覚は久しぶりであった。

眼前に居るのは甲冑を纏った男と同じく甲冑を纏った女、そして軽装備の魔術師らしき女。

既に幾度となく殺す気でノコギリ鉈を振るっているというのにまだ殺せていない。

こんな存在は久方ぶりであった。

悪夢の世界で別世界の狩人と戦った時の様な高揚感を覚える。

何度か攻撃を貰ったが、なに即死するような一撃ではない。既に輸血液で全快済みである。

 

獣でもない。狂気に飲まれた存在でもない。であれば敵では無かったが、戦う理由はあった。

それは甲冑の男の目だ。

 

暗所に慣れた自らの目であれば、バイザーに隠れているその瞳は見える。

そしてその瞳には滾る期待と闘争心が滲み出ていた。

こいつも同じなのだ。何処までいっても、何になろうとも身体は闘いを求める。そういった奴の目だ。

 

その目を見たからこその『何を繕っている』という言葉である。

 

であれば戦うしかないだろう。

別に引くこともできた。敵対しているわけでもなかった。だがそれ以上にその瞳の存在がどんなものか気になった。

 

更に連続で得物を打ち付ける。

しかし、おおよその獣であれば素手で引き裂けるこの膂力を持ってしても、眼前の甲冑の男の盾は崩れない。

限界を迎える直前にローリングで距離を取りスタミナの回復タイミングを図ってやがる。

マスクの下の口が獰猛に歪む。―――楽しい。この感覚は久しぶりだ。

 

それに眼前の男だけではない。甲冑の女はこちらの一撃を槍で防いだ上に数度攻撃を命中させてきた。

金髪の女はこっちの回避した未来位置を予測して神秘か魔術かを当てて来やがった。

 

ああ―――これは負けるな。1対3だ、まあ仕方ないだろう。

そう理解したが、口元の笑みが収まることはない。

寧ろ更に楽しくなってくる。実に久方ぶりだ、ここまでの強敵は。

別世界の狩人や千景の狩人を思い出させる。

 

甲冑の女が槍のリーチを活かしてこちらを牽制し、甲冑の男が直剣の手数でこちらを追い立て、金髪の女が未来位置に魔術を撃ち込んでくる。

素晴らしい連携だ。大手を振って称賛を贈りたい。連続で打ち合い回避し、数発被弾しながらもそんな思考を続ける。

槍の女が大きくその穂先を振り上げる。大上段から槍の自重と遠心力を活かしてこちらの頭を叩き割るつもりか。

 

だが―――だがその大ぶりの攻撃はこちらにとってチャンスでしかない。

 

「ガハッ!?」

 

パァンと銃声が耳を劈こうとする。

ガンパリイ―――幾度と無く行ったそれをカウンターとして槍の女にお見舞いした。

弾丸は槍の女の右肩に吸い込まれ、大きく体勢を崩させる。

そのまま右手を異形へと変化させ、鎧の中央辺りを目掛け突き出す。これだけ強い女だ。嘸かし血も良いものだろう。

 

グシャッ。

 

血が滴る。地面を赤が侵食していく。嗅ぎ慣れた、最早水よりも馴染んだその匂いが鼻を満たしていく。

だが、こちらの身体に返り血は全く付いていなかった。

 

「取った」

 

その理由は―――こちらが突き出さんとしていた右腕を甲冑の男が切り飛ばしたからだ。

異形へと変化していた右腕が宙を舞い、地面へと落ちる。

そのまま甲冑の男は剣の切っ先をこちらの喉元へと突き出した。

いやあ強かった。一人も道連れにできなかった事は残念だが、またそのうち会える事を期待しよう。

 

「やめてっ!!!」

 

そう思ったのだが、その切っ先がこちらを貫くことは無かった。

喉に触れる直前でピタリと静止している。

甲冑の男とこちらは直前の姿勢のままで、まるで時が止まったかのようだった。

 

甲冑の男の視線がこの現場を止めた声へと向けられる。

こちらもそれに習って視線を向けた。

 

「……その人は…その人は私の恩人なんです」

 

その先には継ぎ縫いをした衣服に身を包んだ黒髪の少女の姿がある。

少しの恐怖と、それ以上の覚悟を顔に張り付かせてこちらを見据えていた。

金髪の女と槍の女も少し驚いた様子でその少女を見ている。

 

ああ。あの時助けた少女か。

こんな闘いの場に声を掛けてそれを止めるとは、見た目以上に度胸がある。

 

甲冑の男はゆっくりと剣先を引いた。

それに伴ってこちらを体勢を戻す。

 

なんとも消化不良な幕引きではあるが、まあそれなりには楽しめた。

 

 

 

私はどうしたものかと困っていた。

先程までの血と死と狂気の匂いはなりを潜め、辺りは静寂に包まれる。

とりあえずメイの傷だ。あの大きな音を出す飛び道具で肩を貫かれていた。

発射された鏃かなにかは貫通しているようだが、鎧が砕け血が滴っている。

黒衣の男が離れたのに合わせて、メイの元へと駆け寄った。

彼女は若干の苦痛の表情を浮かべてはいるが、命に関わるような重症ではないらしい。

内心安堵し、声を掛けてきた少女を見やる。

 

「そちらは?」

 

(Ash)さんが少女へと声をかける。

 

「私はラトゥナと言います。近くの村の者です」

 

彼の低い声にもはっきりと少女―――ラトゥナは言葉を返す。

中々に肝が太い。

 

「その方は魔物に攫われた私を助け、村へと送ってくださいました。どの様な経緯かは存じ上げませんが、どうかお止めになってください」

 

ラトゥナは凛とした声でそう告げる。

(Ash)さんが黒衣の人物へ確認を込めて視線を向ければ、黒衣の人物はふんっと鼻を鳴らした。

そして無事な左腕であの赤い液体が入った瓶を足へ突き刺す。

その瞬間、私とメイは目を見開かんばかりに驚愕する。

 

液体を突き刺した瞬間、切り飛ばされた筈の腕が再生していた。

血が傷口に集まり、瞬きの後には傷一つ無い腕が生えている。

あの赤い液体はなんなのだろうか。(Ash)さんと知り合って以降驚かない日の方が少ない。

 

辺りには再び静寂が訪れる。

だがそれは長くは続かず、メイの声に寄って打ち破られた。

 

「とりあえず、凄い痛いから治療していい?」

 

 

 

私はメイに女神の祝福を渡す。

それを飲んだ彼女の傷はみるみるうちにふさがり、傷跡1つ残らなかった。

 

「凄いわね…良いのこんな高級なポーション?」

 

「構わない。そもそも付き合わせたのはこちらだ。大丈夫だったか?」

 

「大丈夫じゃ無かったけど、たった今平気になったわ。ありがとうね」

 

そして黒衣の人物へと視線を向ける。

切り飛ばした筈の腕は先の通り、その服までもがいつの間にか元に戻っていた。

その男は腕を組み、武器を腰にぶら下げ木に凭れかかっている。

 

「そちらのラトゥナの言うことが本当だとして、何故私達を攻撃した?」

 

「訊くか?」

 

「……いや、いい。いま大体分かった」

 

この黒衣の人物は私の強者を前にして抑えられなかった期待感と闘争心に乗ってくれたのだ。

オイフェミアやメイは怪訝な顔を浮かべている。それはそうだろう。はたから見れば理解不能だ。

特にメイには後で詳しい事情を話すべきだろう。傷は残らなかったとはいえ、怪我を負わせてしまった。それに鎧をあつらえ直すのにも金はかかる。

 

「そちらは何者だ?」

 

「……"狩人"」

 

 

それから男2人は言葉足らずなコミュニケーションを開始する。人のことはいえないが、無口な男だ。

どうやらこの人物は"狩人"と呼ばれていた存在らしい。獣―――異形と化した人間や化け物を狩っていたようだ。

そしてどうやら私と同じ様に違う世界からやってきたようであった。直接的な表現があったわけではない。

だが言葉の節々から似たものを感じた。それは狩人も同じようで、女性陣に目をやってから言葉を濁している。

とりあえず本来の目的を果たすとしよう。




突貫工事のため色々穴あるかも。
とりあえず後で修正します。


探索者ランク脅威度早見表
意外とソウルシリーズのエネミーを序列にするの難しくて結構ガバガバ。
強さというよりもどれだけ世界に驚異をもたらす可能性がある存在かというニュアンスの方が強いかも。
ゲームとしての強さ(攻略のしやすさ)よりもフレーバーに重きをおいています。

序列一位 プレデター
無印だとアルトリウス、マヌス、カラミット
2だと白王、眠り龍シン、レイム、闇潜み、ヴェルスタッド
3だと各火継ぎの王、フリーデ、化身、ミディール、ゲール
Bloodborneだと月の魔物、ゲールマン、時計塔のマリア、ゴースの遺志
レベルの対処に動員される者たち。
勝てるかは時の運だが、単騎でも勝負にはなる。

序列二位 マスター
実力的にはプレデターと遜色ない者も多い。

序列三位 ダイアモンド
上位陣(Ⅰ~Ⅱ)
無印なら銀騎士、黒騎士
2なら王座2人組のどちらか
3なら輪の騎士や赤目ロスリック騎士、王者の墓守
Bloodborneなら黒獣パール

下位陣(Ⅲ~Ⅳ)
無印ならアイアンゴーレム
2なら呪縛者
3なら通常ロスリック騎士
Bloodborneなら聖職者の獣

一党であればプレデター、マスター等級のものたちクラスの相手を対処できることもある。

序列四位 プラチナ
牛頭、貪食ドラゴン、流罪の執行者、でかいカニ辺り。

序列五位 ゴールド
山羊、王国剣士、不死街にいるなんか赤い頭巾の奴ら、デカイ犬辺り。

序列六位 シルバー
ちょっと厄介な亡者、バジリスク、不死街の住民の方々辺り。

序列七位 ブロンズ
一般亡者兵、大ネズミ辺り。

序列八位 コッパー
一般人レベル。
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