家事が出来ない居候と農家の俺   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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下手。


一日の終わり

 あれから大地と翼は食事を終えてゆっくり部屋でくつろいでいた。その時に、大地は翼の下着が乾いていたのを確認して翼に渡し、食べ終えた食器を片付けていた時だった。

 

(あー……マジで心臓に悪かった。食事中は翼の胸が見えそうで見えないラインが絶妙なバランスでムラムラするし、そもそも翼の下着も下着だよッ!最近の下着……と言うかブラやパンツはあんなに派手なのか?最近の女性は凄いな。……色々)

 

 大地はそんなことをただひたすらに食器を洗っていると、気がつけば大地の視界には翼の姿がいなくなっていることに気がついた。大地は何処にいるのかと辺りを見渡そうとすると、急に大地の裾を誰かが掴んで引っ張った感覚があった。

 

「あの、大地さん」

 

「ッ!?つ、翼さんッ!そ、そこにいたのか……」

 

「驚かせてすみません。けど私……ここに来てからずっと大地さんにお世話になってばかりですから何か手伝おうと思いまして……」

 

「気にしなくていいよ。俺は別に……」

 

「お願いします、私もお世話になり続けるのは嫌なんです」

 

 すると、翼はそう言いながら頭を下げた。翼は大地に助けてもらってから何もしてあげられない自分がどうしても嫌だったので、何とか自分も役に立ちたいと思い、大地に頼みこんだ。すると、大地は少し考えて優しく翼に答えた。

 

「……よし、なら少しだけ俺の家事を手伝ってもらおうかな?まずは、洗った食器を拭いて片付けてもらおうかな」

 

「ッ!……分かりました」

 

(まぁ、最初は食器を拭くとか片付けるとかなら大丈夫だろ)

 

 大地は翼に食器の片付けを任せて他の食器を再び洗い始めたのだが、翼が手伝いを始めてまだ2分も経ってない時に、それは起きた。

 

──ガッシャーンッ!

 

「ッ!?翼ッ!大丈夫かッ!」

 

「は、はい。すみません、食器を落としてしまって……」

 

 この時、翼は片付けている食器が手から滑り落ちて割ってしまった。大地はすぐに、翼が怪我をしていないかを確認して割れた食器を片付け始めた。

 

「大丈夫だよ。とりあえず、俺がこの割れたお皿を片付けている間に他の食器を頼めるかな?」

 

「はい。すぐにでも挽回し」

 

─パリンッ!

 

「「…………」」

 

「他のことやってもらおうかな?」

 

「……は、はぃ」

 

 

 

 

 

 

 それからというもの、その日の家事で翼が手伝うごとに様々な事件……と言うよりも翼がやらかしたことが沢山起きてしまった。まず、洗濯物を干す時は──

 

「……よし、完璧だ」

 

「……えっと、翼?ハンガーの掛け方なんだけどさ、服は肩を通してやるんだけど、なんで袖に通してるんだ?」

 

「こ、これで完璧ではないのかッ!?」

 

 また、掃除機を使う時には──

 

「だ、大地さんッ!助けてくださいッ!服が吸われてッ!」

 

「翼ッ!?どうしてそうなったッ!」

 

 またまた、お風呂掃除では──

 

「……風呂が洗剤だらけになってる」

 

「…………」

 

「しかも、洗剤が全部空……普通は全部使わないよ?」

 

「……すみません」

 

 ……と、このように翼が色々なことを起こして、大地がそれを片付けると言うシュールな光景が続いていた。やがて、大地と翼は全ての家事が終わり、一段落した所で大地が翼に思っていた言葉を率直に答えた。

 

「翼って……もしかして家事が苦手?」

 

「……そう、かもしれません。正直、私自身もここまで出来ないとは思っていませんでした」

 

「ハンガーの掛け方も違ったもんな」

 

「うぅ……すみません」

 

 翼は大地に言われた言葉に少し落ち込み、ため息をつく。すると、それを見た大地は優しくフォローしながらある提案をしてきた。

 

「まぁ、人には得意なことと、得意でないものが色々あるからね。出来なかったら出来ないで次に生かせたらいいさ」

 

「でも、私は……」

 

「大丈夫だって、不安なら俺も出来るようになるまでしっかり教えてあげるからさ」

 

「……本当、ですか?」

 

「あぁ、もちろんさ」

 

「……ありがとうございます」

 

 そうして、翼は落ち着いたのか急に眠気が襲いかかってきた。大地も翼と話し終えるて時計を見ると、既に10時を過ぎていた。

 

「……そろそろ寝ようか。明日も早いし、翼の服も買わないと行けないからね」

 

「ッ!?いえ、私は……」

 

「ダメだよ翼、君は今日からしばらくの間この家で暮らすんだから気にしなくていいよ」

 

「……分かりました。大地さんありがとうございます」

 

 すると、翼はその言葉に納得したのか、安心したのか分からないが、頷き、大地に優しい笑顔で答えた。その表情を見ながら大地は、少し照れながら目を逸らして答えた。

 

「そ、それじゃ、そろそろ寝ようか」

 

「はい、大地さん」

 

 そして、大地と翼はそれぞれで布団をひいて静かに眠った。

 

 




次回【戦姫絶唱シンフォギア】
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