転生したら山内でした。   作:鴨の加茂

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天国と地獄の境界線 [6]

「よーしこれで風呂と飲水の問題は解決したよな!な!」

 

爛々と目を輝かせ、池はポイントの節約を訴える。個人的にはこの水を使ってた結果、著しい体調不良者等は出ていないと知っているからいいけど確かに、女子からしたら不安は残るだろう。

 

「はあ?川の水飲むとか、あんた正気?」

 

篠原と池は反発し合わないと気が済まない性分なのか?

 

「そりゃさ、泳いだりする分には良さそうだけど·····飲むのは、ねえ?」

 

「なんだよ、全然いいじゃんか。綺麗な水だろ」

 

「そう、だね·····。確かに飲めそうだけど·····」

 

篠原が平田の袖を引っ張る。

 

「ねえ平田くん·····。本当に大丈夫?川の水飲むなんて普通じゃないよ」

 

更に数人の女子が集まり、不安そうに平田に相談を持ち掛けていた。·····正直面倒臭い。

 

「·····あのさ、一旦水の事は置いておいて解散しないか?それに、明かりも懐中電灯じゃ不安だから枝とかも拾ってきた方がいいんじゃないか?」

 

「·····そうだね、山内君に枝拾いをお願いしてもいいかな?」

 

「分かった。なあ、一人で行くのは不安だから綾小路も来てくれないか?」

 

少し戸惑ってから綾小路も着いてくると言ってくれた。佐倉はこの状況で名乗り出る勇気はないらしい。

 

 

 

 

 

 

綾小路と悲しくも男2人で雑談をしながら歩いていると、大木に背中を預けるようにして座り込んだ一人の少女がいた。伊吹の頬には赤く腫れた痕。一目で誰かに叩かれたのだと分かった。

 

「なあ。どうしたんだよ、大丈夫か?」

 

最初、綾小路に肩を掴まれ止められそうになったがそのまま俺は伊吹に声をかけた。

 

伊吹は最初は冷たい態度を取り続けたが暫くすると、折れて大人しくなったので一緒にみんなの元へ戻る。

 

Dクラスのベースキャンプ地に戻ると伊吹は他クラスに迷惑はかけたくないといい、離れたところに腰を下ろしていた。

 

「それじゃあ、寛治を呼んで来て貰ってもいいか?」

 

「分かった。だけど何で池なんだ?」

 

そっか、まだ綾小路は知らなかったのか。

 

「昔から家族でキャンプとか行ってたらしいぜ。アウトドアは得意って言ってたから火を起こすならお願いしたらやってくれるかもな」

 

理由を説明したが、綾小路は何で俺が…って目線を送ってくる。

 

「だって探すのも面倒くさいし。じゃ、頼んだぞ綾小路!」

 

 

 

 

 

「おい春樹、なんでお前こんなカワイイ子と仲良さそうに話してるんだよ!」

 

やってくるなり寛治がお怒りだ。

 

「いや、龍園の奴とトラブったらしくてさ。流石に放置も出来ないから連れてきたんだよ」

 

「はぁ?こんな奴と私が仲良く?冗談も程々にしてよね」

 

どうやら伊吹は俺と仲良くはしてくれてなかったらしい。

 

「それで、どこに火を起こせばいいんだ?」

 

「ああ、ここに頼む」

 

「それにしても、話には聞いてたが手際がいいな」

 

 

 

それから、4人で軽く話してると平田がやって来た。

 

「綾小路君、それに池くんと山内君も。そちらは?」

 

「ああ、コイツは·····」

 

あ、そう言えば平田に説明し忘れてたなぁって考えてたら綾小路が簡潔に答えてくれてた。

 

「なるほど、それは大変だったね。」

 

「そ、それで平田·····」

 

池が平田に少し食い気味に何かを言おうとするが、平田が先に答える。

 

「勿論、しばらくの間よろしくね。伊吹さん」

 

「ほんっとにお人好しばかりね。ウチのクラスじゃ考えられないわ」

 

その後、池のキャンプ経験を根拠にした飲水問題の解決。伊吹の迎え入れ、今後の目標ポイント等を平田が皆に説明していた。そして、高円寺に関しては自身のリタイア分のポイントと簡易トイレ分のポイントを確保した上でのリタイアだったので原作よりは不満も出なかっただろう。

 

初日から色々あったがかなり疲れたな、本当に1週間も耐えられるのだろうか·····。

 

そんな不安を覚えながらも、やっと一日目が終わった。




高円寺の行った事についてですが、簡単に言うと脅しです。リーダーを当てられたら占有ポイント全てが無くなるので、50ポイント支払えば任意の監視を1人つけた上で船まで戻り、その後は船の中で大人しくするといった内容ですね。
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