転生したら山内でした。   作:鴨の加茂

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偽りのチームワーク[2]

「それならさ、まず女子が男子に謝罪するべきなんじゃね?」

 

「ど、どういう事だよ春樹?」

 

池が俺に聞いてくる。

 

「なぁ平田。約15ポイントも俺たち男子の知らない支出があるらしいんだけど何に使ったんだ?」

 

「そ、それは·····」

 

ポイントを管理しているのは平田だ。言い逃れは出来ない。

 

「どうせ女子が私利私欲の為にポイントを使ってるんだろ?まずは軽井沢の下着なんかよりクラスの共有ポイントを勝手に使った事について話し合うべきじゃないのか?」

 

「はぁ?意味分かんない!そうやって話を逸らすつもりなんでしょ!アンタいっつも気持ち悪い目してるし!」

 

おい待て、それは俺のせいじゃないぞ。山内の目付きのせいだろ·····。

 

「それに、そうやって言って女子のテント覗いてキモい妄想するつもりなんでしょ!」

 

「なあ、教えてくれよ。何にポイントが使われたんだ?」

 

「·····私が気付いた時にはフロアマット、電池式のコードレス扇風機に空気を入れるタイプの枕が何個か。それがもう片方のテントにもあったわ。合計12ポイントよ」

 

「堀北さんっ!?」

 

篠原が驚く。女子から裏切り者が出るとは考えていなかったのだろう。

 

「まあ、使ったポイントは戻らないんだ。だから仕方ないよな」

 

その点についてもっと責められるのかと思ったのか篠原含め、意外な物を見る目に変わる。

 

「けどさぁ、おかしいと思わね?そもそもベースキャンプは健たちが見つけて来て、寛治のお陰で川の水を活用できてるし。食事に関しても俺たちが釣った魚が基本的には主食になってるよな?果物とか野菜とか取って来てくれてるのは知ってるけどそれって女子だけじゃなくて男子も同じだよな」

 

また、女子たちの表情は怖いものとなっていた。コロコロ変わって面白いな·····。

 

「それで、高円寺がリタイアした時に文句を言ってた女子も多かったけどアイツはクラスポイントを+50にしてからリタイアしたんだぜ?つまり、トイレ購入分とリタイア分を自分で確保したんだよ。じゃあ、その12ポイントを女子は補うだけの何かしたのか?」

 

実際、女子たちは男子にバレないようにポイントを使っていただろうしこの俺の発言はただの意地悪でしかないだろう。事実、池たちの活躍により大幅なポイント削減が実現されている中で女子の功績はあったとしても比べ物にならない。

 

「俺も女子がポイントを勝手に使っていた事について言及する気は無かったけど、犯人が明確でもないのに男子全員を犯罪者扱いするのは許せない。女子にとってはこの島でストレスも男子よりも溜まりやすいだろうし、ある程度は仕方ないとも思ってたけどそのポイントは男子が節約した部分が大きいはずだ。」

 

そこまで言った所で平田が割って入る。

 

「と、とりあえず昨日と同じ様に各自、散策しないかい?お互いに、1回冷静になるべきだと僕は思う。」

 

そして、付け加えるように俺と話がしたいと呼び出された。

 

 

 

 

 

 

「うん、ここなら大丈夫かな?」

 

暫く一緒に歩いた所で平田がそう言った。

 

「それで、あれでよかったのかな?」

 

「ああ、伝えていた通りに我慢してくれてありがとう。平田」

 

そうして俺は鞄から『ある物』を取り出して平田に渡す。

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