ゴブリンスレイヤー モンスター種族PC実況プレイ 作:夜鳥空
とうとう辿り着きました総文字数100万&UA150000超え。すべては拙作をお読みくださった方々の応援の賜物でございます。
まだまだダブル吸血鬼ちゃんたちのお話しは続きますので、よろしければお付き合い頂けますと幸いです。
信頼と実績を積み上げていく実況プレイ、はーじまーるよー。
前回、新たな仲間と
例年よりも少し長かった夏が終わり、秋の色が濃くなってきた今日この頃。牧場の一画に人々が集まりテーブルを囲んでいます。片手では収まらない多種多様な種族、それぞれのニーズに応える御茶請けをサーブした小柄な
「それでは定例の報告会を始めさせて頂きます。みなさま、お手元に資料はお持ちでいらっしゃいますでしょうか?」
というわけで、今回は血生臭さとは無縁なほのぼの牧場物語でございます!
若草祖母さんの音頭で始まった報告会。今までも幾度となく行われていたものですが、今回はいつもより参加している面子が多いです。まぁこれには理由がありまして、一行の想像以上の速度で牧場を中心とした土地に新たな施設、産業が生まれたからなんですね。今集まっているのはその施設の代表者や王国、冒険者ギルドとの連絡役を担ってくれている人たちです。
「じゃあまずは療養所から。治療が終わって心のケアを受けている女の子たちの経過は順調、
お、一番手は只人寮母さんですね。収穫時期が近付くにつれ集落近くにゴブリンが出没するようになり、増え始めたゴブリン退治の依頼。今のところ冒険者に被害は出ていないようですが、残念ながら被害はゼロではありません。ゴブリンに拐かされ心身に傷を負った女性が何人も療養所へ運び込まれたようです。
「
「フン、当然だ。神の御業に頼らずに技術で補えるならそれに越したことは無い。それに、医術の進歩は
只人寮母さんにセンセと呼ばれた彼女の隣に座っている女性。褐色のナイスバディを軍服にも似た
ちなみに厚手の衣装の上からでも判るほどに胸や腰、脚部のラインが強調されているのは、縫ってくれた若草祖母さんが服のサイズを間違えたわけではなく、最初からそういうデザインなんだそうです。……Yシャツ+ネクパイ+ジャケット+白衣とか、属性過多と言わざるを得ませんね。
「
おお、そういえば療養所は≪
自信に満ちた表情で一同を見回し、豊かな胸を張る闇人女医さん。
「それと、兄の研究資料から再現した
「よせやい身体が痒くならぁ! 酒と鋼のある所に
微笑みを浮かべ頭を下げる闇人女医さんの視線の先にいるのは1人の
さて、何故隻眼鍛冶師さんが牧場に居るかといえば、これには色々と事情がありまして。一言で言ってしまえば、ダブル吸血鬼ちゃん
金髪の陛下によって存在を認知され、その立場が保証されたダブル吸血鬼ちゃんを始めとする
全体の意思よりも個人の考えを尊重する
こうなってくると黙っていられないのが
「そんじゃ、長老衆の中から1人牧場に出向いて鍛冶場を開けばええ。
それに、あそこのベーコンは美味いしなという鉱人道士さんの言葉がトドメとなり、無言で腕まくりをして向かい合う長老たち。壮絶な
蒸留器具と鍛冶に使う道具を満載にした荷馬車を引き連れ鉱人道士さんと一緒に牧場へとやって来た隻眼鍛冶師さん。わらわらと集まって来たうさぎさんと子どもたちに驚き、既に用意されていた蒸留を行う小屋にまた驚き、そして何よりも……。
「おいチビ助、こいつぁ……」
あらかじめ武具店のじいじと鉱人道士さんに鍛冶のイロハの聞き取りをして、最適な間取りに仕上げられていた工房。その壁際に設置された炉から発せられる光に目を奪われ、声にならない溜息を漏らす隻眼鍛冶師さん。ヘヘンと鼻の下を指で擦っている吸血鬼君主ちゃんが自慢げに説明してくれたのは……。
>「ぼくのなかにあるちからのいちぶ、たいようのかけら。けっしてきえないたねびとしてつかえるかなって!」
牧場に来てくれたお礼! と笑う吸血鬼君主ちゃんを見て呆気にとられた様子でしたが、やがてニヤリと笑い、その逞しい腕を伸ばし乱暴に吸血鬼君主ちゃんの頭を撫でまわす隻眼鍛冶師さん。
「ありがとよ、チビ助。酒と鋼、両方とも全力で取り組ませて貰うぜ!」
「酒の仕込みはチビどもが腹いっぱい喰った残りの芋で始めている。収穫祭には初酒を振る舞えると思うが、出来れば並行して麦も試してみてぇところだな」
「わかった。あとで必要な量を教えてくれ、用意する」
ゴブスレさんの言葉によろしく頼まぁと返す隻眼鍛冶師さん。鍛冶と酒造りの二足の草鞋ですが、その顔には生き生きとした笑みが浮かんでいますね。あんまりお酒にしてしまうと消毒用のアルコールが足りなくなりそうですが、酒造神さん曰く火酒を造る際は蒸留で96%まで度数を上げた後に加水して40%程度まで落とすので、その途中で一部を薬品として取り分けておくとのこと。甘味や香りづけに用いられる蜂蜜や香草は
「となると、やはり問題になっているのは≪
「ええ、私やあの子に依存した治療体制からの脱却にはまだ多くの課題が残っております。皆様、引き続きご助力いただければ幸いです」
令嬢剣士さんの呟きに同意し、一同に頭を下げる剣の乙女ちゃん。はい、それこそがダブル吸血鬼ちゃんたちが直面している最大の問題なんですよねぇ。
ゴブリンの被害に遭った女性の救済や社会復帰の補助と、冒険者の育児の手助けを目的として立ち上げられた療養所ですが、その運営にあたっていくつかの問題点がありました。中でも一番の問題は、≪
死に瀕した者すら癒す事の出来る高位の奇跡である≪
神に仕える神官たちが上位の奇跡にアクセスするには、本人の素質とたゆまぬ祈り、そして信奉する神との親和性が強く求められます。また、何の奇跡を授かるかはまさに神のみぞ知るといった具合であり、神たちからも授ける奇跡を細かく指定することは出来ないんだとか。ただでさえ上位奇跡に到達する者が少ないうえ、そこから奇跡ガチャが行われるので、まず≪
また、その特徴的な奇跡の触媒もネックになっていることは否めません。えぇ、視聴神さんたちも大好きな『清らかな乙女との一晩の同衾』です。
――さぁ、想像してみてください。致命傷を負った貴方は≪
ガチャリと扉が開く音が聞こえ、期待の眼差しをそちらへ向けた貴方。噂に聞こえた美貌の持ち主である剣の乙女ちゃんのような麗しき女神官を想像していた貴方の目に飛び込んで来たのは、腰が曲がるほどに徳を積んだ敬虔な老神官の触れたら折れてしまいそうな肉体、あるいは信仰に己の全てを捧げてきた屈強な武僧の薄衣に包まれた鋼のような雄っぱいでしょう。そしてその隣には「これも信仰のため……」と呟き続ける死んだ魚の目をした女性。ムクムクと湧き上がる罪悪感に貴方は身を縛られながら、3人はひとつの
……とまぁ、これは極端な例ですが、≪
これが療養所のように施術を受けるのがゴブリンによって傷付けられた女性になると、また話は変わってきます。心身に深い傷を負った彼女たちは異性に対して恐怖を抱いていることが多く、たとえ治療のためであっても男性の神官と同衾することに耐えられない可能性があるため、必然的に女性の神官がその役目をすることに。
ただでさえ遣い手が少ない中で女性だけ……となると、それこそ後は聖人尼僧さんや戦女神さんのところの神殿長くらいしか選択肢が残っていないわけでして。彼女たちを牧場に招くわけにもいかないので、必然的に剣の乙女ちゃんと吸血鬼君主ちゃんがブラック勤務。もし2人が冒険に出向いている時に急患が運び込まれてきた場合、なんとか2人が戻ってくるまで患者の命を繋ぎ止める必要が出て来ます。その為に考案されたのが石化を利用した生命維持装置であり、奇跡に頼らない医術による治療法の確立というわけです。
触媒である『清らかな乙女との一晩の同衾』に関しても、現在は吸血鬼君主ちゃんと女神官ちゃんが一手に引き受けていますけど、将来的にはみんなの活動を見て育った子どもたちや賛同してくれる女性たちに協力をお願いする方針に舵を取る予定みたいですね。永遠なる乙女の道を歩む吸血鬼君主ちゃんは兎も角、女神官ちゃんだって素敵な誰かと結ばれるかもしれませんし、『いつまでも触媒になれる清い身体でいてね!』というのはあんまりな話ですからねぇ。
というわけで、療養所の今後としては≪
「ええと、次は私から。冒険者ギルドからの依頼で用意する迷宮探検競技用の会場設計は完了した。師匠や姉弟子、ゴブリンスレイヤー……さんの意見を参考に『骨折以上の怪我をしないよう』『ひらめきや知識も要求される』
「お恥ずかしい話ではございますが、主さまたちほどの魔力は2人とも持ち合わせておりませんので、
おっと、続けて報告をしているのは妖術師さんと若草知恵者ちゃんですね。原作では古い遺跡を利用して行われた迷宮探検競技ですが、どうやら迷宮そのものを新しく用意することになったみたいです。完全に人工物のほうが
「
お、どうやら令嬢剣士さんが万聖節関係の交渉の窓口になっているみたいですね。今年は収穫祭と合わせて大々的に行われる予定なので、ギルドや商工会、神殿関係者も気合いを入れているらしく、地元の名士となりつつある牧場夫妻とダブル吸血鬼ちゃん
「まずは出店ですが、こちらは牧場の畜産品と
「あ、可愛い! こっちはおちびちゃんたちに似合いそうだね!!」
令嬢剣士さんの言葉を聞き手元の資料に目を落とす一同。そこには二通りのラフデザインが描かれています。清楚さと可愛らしさを併せ持つお仕着せ風のエプロンドレスと可憐さの中に艶やかさを秘めた
「奉納演舞に関しては、万知神の信徒であるお二人が引き受けてくださいました。こちらの衣装も
「フフ、大丈夫ですよ? おばあちゃんはお裁縫が大好きですので。可愛い孫とその愛する人、それにたくさんのお友達が着る衣装ですもの、頑張っちゃいますから!」
「そ、そうですか。お手伝い出来るところは皆でフォロー致しますので、お願い致しますわ……」
ちょっと縫う数が多くありません?と心配顔の令嬢剣士さんを安心させるように可愛くガッツポーズを見せる若草祖母さん。闇人女医さんの衣装を見る限り素晴らしい裁縫の腕を持っているのは間違い無さそうですけど、時折見せる下腹部を優しく撫でる動作が気になりますね……。
「最後に警備計画ですが、死霊術を扱える方々に英霊の皆様を召喚して頂くことで対応致します。万聖節のため通常よりも軽い負担で多くの英霊たちをお招き出来るからですわね」
あ、なるほど。別名死者の日と呼ばれる万聖節、
「あのぅ、その英霊さんってのはアンデッドなんですよね? もし私たち以外の誰かが同じようにアンデッドを召喚してた時、区別って付けられるんですか?」
おお、その発想は素晴らしい。死者を召喚しやすくなるのはここの面子だけではありません、邪悪な死霊術師だって同じ恩恵を受ける筈ですから。たしかに区別が付けられないと万一混沌の勢力が死霊術テロを起こした際に大混乱になってしまいそうです。新進農婦さんの質問を受け、令嬢剣士さんの代わりに答えるのは妖術師さん。まだ少し人見知り感が残っているのか若干目を泳がせていますが、ひとつ深呼吸をしてその質問に答えています。
「えっと、英霊たちを呼び出す儀式の際にちょこっと細工をして、一目で私たちが召喚した英霊たちだって判るようにする予定です。万一私たち以外が召喚しても、彼らとの区別を付けるのは容易になります」
具体的には……という言葉の後に続くその細工を聞いて、段々と顔が引き攣っていく新進農婦さん。周りのみんなは笑いを堪えるのに必死ですね。確かにその方法なら部外者は一発で見抜けるでしょう!
「うわぁ……此処に来てから私の常識がどんどん崩壊していく……っと、失礼しました! 最後に私から先日入寮した2組の経過と今後の予定について報告させて頂きます!!」
お、机に突っ伏していた新進農婦さんが再起動して勢いよく立ち上がりました。どうやら冒険者用の出産、育児施設のほうに新しいカップルが入ったみたいですね。此処に居ない面子とともに子どもたちの遊び場のほうにいるみたいなので、ちょっとそちらを見てみましょうか!
>「「ぎゃお~! た~べちゃうぞ~!!」」
歓声か悲鳴か区別の付かない可愛らしい声を上げて逃げ回る子どもたちをゆっくりと追いかけるダブル吸血鬼ちゃん。両腕を上げて小さな身体を頑張って大きく見せながら鬼ごっこの鬼をしているみたいですね!
「がんばって!」
「「うー!」」
まだ頭でっかちな
「ほら、こっちもって!」
「え、でも……」
草むらの中に潜んでいるのは重戦士さんと女騎士さんの子どもである太眉長女ちゃんと、槍ニキと魔女パイセンのところの泣き黒子長男くん。困り顔の彼に無理矢理ロープの端っこを握らせて太眉長女ちゃんが悪い笑みを浮かべてますが、鬼が通ろうとした時にピンと張って転ばせるつもりでしょうか? ……ダブル吸血鬼ちゃん相手なら良いですけど、それ結構危ないから他の子にはしないであげてくださいね?
「いたっ!? ……うぅ……ヒック……」
「こーら、男の子がそんなすぐに泣いちゃダメよ? ほら、向こうでお姉ちゃんがピンチだから助けてあげなきゃ」
「グス……うんっ! ……いたっ!?」
何も無いところで転んじゃった牧場長男くん。女魔法使いちゃんに抱き起され、目尻に浮かんでいた涙を袖で拭ってお姉ちゃんのほうへと駆け出して……あ、またコケた。外で走り回るよりも妖精弓手ちゃんや若草祖母さんに
「おやぁ、どうしたんですかぁ? お空をずっと見てるけど、何が見えるのかなぁ?」
「…………」
「おひさまと、くもと、かぜと……あとはなにがみえるのかなぁ……」
「あぅー」
頭のてっぺんにちょうちょを乗せ、ぽけっと空を見上げている若草三女ちゃんに声をかけているのは白兎猟兵ちゃん。その腕の中には首から下がふわふわの毛で覆われている白兎四女ちゃんがスヤスヤと寝息を立てています。
若草三女ちゃんの隣で同じように空を見上げている2人の姉弟。髪の毛を2つのシニヨンに結ったちょっとツリ目の女の子は、今牧場に居る子どもの中で最年長である新進農夫婦さんたちの長女であるお団子長女ちゃん。彼女の膝上で同じように空を見上げている頭部に昔のお父さんに似せてバンダナを巻いているのは鉢巻長男くんです。ママに似て勝気かつ世話焼きな性格から、移住早々牧場の子どもたちのボスになった将来が楽しみなお姉ちゃんですね!
で、その若草三女ちゃんなんですけど……うん、間違いありません。どうやら彼女、
若草の氏族の特徴である精霊などの非物質的な存在に対する親和性が為す業なのか、はたまた万知神さんの信徒の間に産まれたことに対しての
「あーあー、父親とは違った意味で目を離せない子になりそうね……」
再び何も無いところでスッ転び、駆けつけてきたお姉ちゃんとチビ
「まぁまぁ、痛くしなければ覚えませぬ。怪我を恐れて鱗の上に鎧を纏い痛みを知らずに育ってしまえば、いざという時痛みに負けて動けなくなってしまいますからな」
「いや旦那、鱗無しにゃあちょっと厳しくねぇか? みんな爪が当たっただけで切れちまうような柔肌ですぜ?」
呵々と笑う片方に対しナイフのような爪で頬を掻きながらツッコミを入れている2人はどちらも
「まったくだ。どのような姿で産まれてくるかは判らぬが、
「これはしたり。しからばまずは
蜥蜴僧侶さんの分厚い胸板を拳で小突き、揶揄うような笑みを浮かべているのは女将軍さん。見慣れた鎧姿ではなくゆったりとした服装に身を包み、反対の手で膨らんだおなかを撫でています。新進農婦さんが言っていた入寮者2組とは、この異種族カップルのことだったんですねぇ。
地母神さんに確認したところ、女将軍さんに豊穣の霊薬を渡した少し後に吸血鬼侍ちゃんと若草知恵者ちゃんが侍祭さんの元を訪れ、量産第一号の霊薬を届けに行ったそうです。衆人環視の中でパートナーをひん剥かれたこともあり最初は警戒していた2人でしたが、吸血鬼侍ちゃんから謝罪とともに差し出された霊薬と、愛の結晶が宿り若草知恵者ちゃんの大きくなったおなかを見て侍祭さんが喜びの涙を溢れさせ無事に和解。出産時期が近付いてきたら施設に招くことを約束していたとのこと。無事に愛が実り、ちょうど時期が重なったのか蜥蜴僧侶さんカップルも一緒に施設へと入寮したというわけですね。
「しかし、こうやって見ているとあの2人もまるで子どものようだな……」
「まぁ、ね。ひっどいスケコマシなのは間違いないけど、2人とも
それでいて2000歳児に子どもを産ませたんだからねぇ……と苦笑する女魔法使いちゃん。遊び疲れた子どもたちに押し倒されそのまま一緒に寝息を立てている姿を見ても、初見であの2人が恐ろしい
「……陛下から聞いたぞ。数年以内にあの2人は貴族に叙され、あの城塞都市のあった土地……地下に『死の迷宮』を抱えるあの地を領地として賜るのだろう? 北狄に対する王国の盾、民を護る剣となれば君たちの存在も皆に受け入れられよう。さすれば『恐るべき脅威である
宰相など『陛下と砂漠の姫との間に産まれた王子の配偶者として、将来君たちの娘の中から妻を迎えるべきだ』と言ってるくらいだからな、と笑う女将軍さん。なんとも気の早い話ではありますが、将来の国母に
「フム、であれば参謀殿や大司教殿と君主殿の間に、あるいは栄纏神の神官殿と侍殿の間に子が産まれたとしても問題は有りませぬなぁ。なにせ『吸血鬼』とは似て非なる秩序に与する種族であるからして」
「んん? なんだかこじつけな気がしますけど……でも、愛する人との間に新たな生命を紡ぐことが出来る喜びは、私にも判ります!」
「だな! それで強い子が産まれてくれりゃあ万々歳ってもんよ!!」
したり顔な蜥蜴僧侶の言葉に深く頷く異種族カップル。そこんとこどうよ?という4人に見つめられた女魔法使いちゃん。トレードマークのとんがり帽子を深く被り、真っ赤に染まった顔を隠しながら返した答えは……。
「……うん、認めるわ。私もお姫様や
あら可愛い! 普段のオカンらしい言動から忘れられがちですけど、まだ20歳前ですものね女魔法使いちゃん。ロリロリな省エネモードでもじもじしている姿は何処か犯罪の香りが漂ってますが、『それもまた愛だよね!』って≪幻想≫さんが頷いているので完璧に
「フッ、ならば陛下には早急に砂漠の国を纏めて頂き、さっさと姫君と結ばれてもらわんとな! 私もこの子を産んだら戦線に復帰せねば!!」
「ハッハッハ! まるで我ら竜の末裔たる種族の考え、実に拙僧の番らしい!!」
「いや、ちゃんと子育てはしなさいよ???」
何処かズレた思考で1人納得している女将軍さんと、その隣で全自動肯定マシーンと化した蜥蜴僧侶さん。これもまたお似合いの夫婦ということなんですかね? あ、ニコニコ顔で子どもたちとダブル吸血鬼ちゃんの寝顔を見ていた白兎猟兵ちゃんが5人に気付き、寒くなる前に寝てる子+αを屋内に運びたいので手伝ってほしいと言ってますね。大きく腕を広げた
「ちょっと、2人とも起きてるでしょ?」
>「「えへへ……バレちゃった」」
ああ、抱え上げた時に重さを感じなかったんですね。想い人に抱き着いたりする際に相手の負担にならないよう、2人ともこっそり飛行して体重を打ち消しているんでしたっけ。流石に寝ている時までは無理らしく、それで女魔法使いちゃんも判ったみたいです。
「ほら、起きてるんなら自分で歩きなさいな」
>「ん~……もうちょっとこのままがいいな?」
>「ふわふわ……いいにおい……ふわぁ」
甘えるように見上げる吸血鬼君主ちゃんと、たわわに顔を埋めたまま寝る体勢に入っちゃった吸血鬼侍ちゃん。デイライトウォーカーじゃない吸血鬼侍ちゃんはやっぱりお日様の出ている間は眠いのかもしれませんね。
「まったく、家に着くまでよ? 子どもたちが見たら真似しちゃうもの」
>「えへへ……ありがと。――こどもはもうちょっとだけおあずけだけど、こんやはいっぱいあいしてあげるね?」
「んなっ!? こ、この……うん」
>「ZZZ……」
ずり落ちないように吸血鬼侍ちゃんを両手で抱え直す女魔法使いちゃんの肩口に顔を寄せ、満面の笑みで感謝を告げる吸血鬼君主ちゃん。続けて囁いた愛の言葉の直撃を喰らい、顔を真っ赤にする女魔法使いちゃんに対し、啄むような口づけの大攻勢をお見舞いしていますね。
さて、今回はそんな感じでまったりと進んでいく平穏な日常をお送り致しました。次回はお待ちかねの万聖節! 『今年こそは姪っ子と甥っ子に逢いに行くわ!』と気合いを入れている
今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
玉葱に代わる萌え装備を探す旅に出るので失踪します。
4月より職場が変わるため、投稿までに時間が空いてしまうかもしれません。
不定期となる可能性が高いですが、お待ちいただければ幸いです。
評価や感想、お気に入り登録が増えると作者が喜びますので、よろしければお願い致します。
お読みいただきありがとうございました。